TAMRON LENS BLOG

abe_blog_banner_5th

タムロンのワイドズーム10-24mmは、日常の記録写真を撮るのにも最適です。旅行の楽しみのひとつに食事があります。スマホが一般化してからレストランで料理の写真を撮っている人を見かけることが多くなりましたが、カメラならもっと美味しそうに撮ることができます。しかも10-24mmは手ブレ補正のVCを備えています。レストランは暗いところも多いので、手ブレ補正はぜひともほしい機能です。

マルタ島にはマルタ料理もあり、代表はうさぎの煮込みです。うさぎも美味しいですが、えー!うさぎ、と思われる方はイタリアンがおススメです。イタリアは近いのでマルタへ移り住んだ人も多く、美味しいイタリアンがたくさんあります。Bugibbaという街に気に入って2度行ったAcqua Marinaというレストランがあるので、その店の料理を見てください。

料理を撮るのには何mmで撮るのがいいでしょう。10-24mmは画角変化が大きいレンズだと第1回目に書きましたが、実は10mmでも24mmでも撮れます。より立体感があるように周囲まで含めて写したければ10mm側、料理だけをあっさり撮りたければ24mm側を使うといった使い分けです。

 

DSC_01

この写真は11mmです。パンにざく切りのトマトとオリーブオイル、ニンニクなどを絡めて載せたイタリアの前菜です。11mmなので画角が広くテーブル全体をカバーできています。トマトがキラキラ光って見えるのは、この日は天気がよく外光が溢れるように入っていたからです。

◎焦点距離:11mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/15秒 ISO感度:220

 

DSC_02

同じ料理ですが、別の日に24mmで撮りました。この写真の方がサラッとしたイメージです。この日は奥のテーブルへ座ってしまったので外光があまり届きませんでした。トマトがキラキラしないのはそのためです。料理の撮影では座る場所は大切です。

◎焦点距離:24mm 絞り:F/4.5 シャッタースピード:1/20秒 ISO感度:800

 

DSC_03

Acqua Marinaの店内から外へ向かって写した写真です。焦点距離は13mmです。歪み(ディストーション)が抑えられているので嫌味がなく写されています。料理だけでなく店内も撮っておきましょう。

◎焦点距離:13mm 絞り:F/4.5 シャッタースピード:1/80秒 ISO感度:800

 

DSC_04

ファインダーをのぞくとシャッター速度は1/13秒です。手ブレ補正機構「VC」のおかげでブレずに撮れました。ところで、なにを料理したものでしょうか。いまひとつわかりませんね。そうなんです。和えた料理はわかりにくいときが多いのです。オリーブのような丸いものがいくつか入っていて、味付けはトマトらしいことはわかります。

◎焦点距離:24mm 絞り:F/4.5 シャッタースピード:1/13秒 ISO感度:800

 

DSC_05

こんなときはお皿を回してみましょう。素材の特長的な部分が見えてくることもあります。ほら、タコの吸盤が現れました。外国ではタコを食べないと思われがちですが、イタリア、スペイン、ポルトガルではタコを食べます。マルタもタコが獲れるのでタコの煮込みはマルタ料理です。

◎焦点距離:24mm 絞り:F/4.5 シャッタースピード:1/10秒 ISO感度:800

 

DSC_06

メインが運ばれてきました。手前はフライの盛り合わせです。イカとイワシのような小魚です。奥の料理までピントが合っていません。これは広角であってもアップにするとピントが合う奥行きが浅くなってしまうからです。ピントの合う奥行きを深くするには絞り込めばいいのですが、今の撮影条件はISO感度800で、シャッター速度は 1/6秒と遅いです。VCを備えていても、これ以上は手ブレを考慮すると絞り込めないのです。

◎焦点距離:24mm 絞り:F/4.5 シャッタースピード:1/6秒 ISO感度:800

 

DSC_07

慌てることはありません。1枚に収めようとせずに2枚に分けたらよいのです。奥の料理の丸く平べったいのはラビオリです。普通のラビオリよりかなり大き目です。これはマルタ料理です。シーフードもたくさん載っています。素晴らしい美味しさでAcqua Marinaの看板料理です。

◎焦点距離:11mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/15秒 ISO感度:320

 

DSC_08

10-24mmの最短撮影距離は0.24mと短いのでもっと近寄ることもできます。近寄ればそれだけ迫力は出ます。好みに応じて撮影距離を決めてください。ですが、あまり近寄り過ぎてうっかりレンズが料理に付かないように気をつけてください。防汚コートを採用しているのでオリーブオイルも綺麗に拭き取ることができますが、レンズは汚さないことが一番です。

◎焦点距離:11mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/15秒 ISO感度:500

 

DSC_09

帰るときにAcqua Marinaのご主人Carloさんが店の前まで見送ってくれました。優しい笑顔です。人柄の良さが料理に反映されています。美味しいのもうなづけます。24mmはこんなシーンでもピッタリの画角です。

◎焦点距離:24mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/40秒 ISO感度:180

 

レストランで料理を撮るときに心がけたいことは、ほかのお客さんへの気配りです。席から立ち上がって写したり、ストロボを何度も発光させるのは控えたいものです。そもそも料理の写真を撮るのにストロボは必要ありません。昼間なら窓際の席へ。夜なら照明のしっかり当たっている席に座りましょう。

 

DSC_10

■Acqua Marina
160 St Anthony Street, Bugibba, Island of Malta SPB 356, Malta
TEL +356 2703 4933
https://www.facebook.com/acquamarinamalta/

 

abe阿部秀之(あべ・ひでゆき)

東京生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。タムロン宣伝課を経て、86年よりフリー。ヨーロッパの風景、コマーシャルなど、幅広いジャンルを撮影。フリーになると同時にカメラ専門誌にも執筆をはじめる。
カメラグランプリ選考委員を87年より歴任。

 

阿部 秀之さんご使用のレンズについて詳しくは、
10-24mm F/3.5-4.5 Di II VC HLD(Model B023)製品ページ

 

「ワイドズーム10-24mmでマルタ島を撮る」の第1回からの記事はこちらからご覧下さい。

第1回 10mmと18mmのちがい、10mmと24mmの使い分け
第2回 超広角ズームで撮りたい被写体と画面構成
第3回 超広角ズームでもVCはありがたい
第4回 マルタの猫

abe_blog_banner_4th

マルタ島は日本ではそれほど有名ではありません。ただ、ここ数年で一部の人に知られるようになりました。長年に渡って英国領だったのできちっとした英語を話す方が多く治安も良いので、日本の女子大生の間では留学先として人気が出てきました。

またマルタの猫と聞いたらどうでしょう?「はっ!」と思い浮かんだ方もいるのでは。

写真家の新美敬子さんが同名の写真展を開催し、写真集も出されています。そうです。マルタはノラ猫で有名な島なのです。ノラ猫を見に来るのがマルタへ来る目的だという人も多いようです。私は特に猫好きというわけではありませんが、散策中に撮れた写真を見ていただきたいと思います。

 

DSC_01

海岸通りを歩くと目に留まる大きな猫のオブジェがあります。よく見ると右目は怪我をしています。そうです。ノラ猫のオブジェなのです。ここは公園になっていていくつものノラ猫の住処があり、その多くはボランティアの人たちによって管理されています。

◎焦点距離:24mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:100

 

DSC_02

中にはとても可愛らしい家のようなデザインのものもあります。犬小屋ならぬ猫小屋です。中をのぞいてみましたが、残念ながら外出中でした。マルタ島のあちこちにこうした猫小屋があります。

◎焦点距離:24mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:100

 

DSC_03

猫は島中のどこにでもいますが、やはり海辺の方が多いように思います。海岸近くの道を散策していると一匹の猫がドアの中に入りたそうにしていました。この家の飼い猫かなと思いましたが、首輪もしていないのでノラ猫でしょう。

◎焦点距離:24mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/50秒 ISO感度:100

 

DSC_04

「中に入りたいの? 入れないねぇ」と声をかけるとひっくり返って甘えて見せます。マルタの猫はまるで自分たちが観光資源のひとつに含まれているように感じているのかもしれません。そうでなければこんなに愛想よくできないでしょう(笑)

◎焦点距離:22mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:100

 

DSC_05

カメラを近づけるといきなり立ち上がりました。タムロン10-24㎜のAFは速いので急な猫の動きにも対応できました。ノラ猫にしては毛並みもよく美しいです。毛の質感がよく表れています。もしかしたら飼い猫なのかもしれません。

◎焦点距離:24mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/50秒 ISO感度:100

 

DSC_06

いきなりレンズをめがけて足早で近寄ってきました。後ずさりをしながらシャッターを切りました。撮影距離が短く猫も私も動いているので手ブレしてしまうところですが、手ブレ補正機構VCのおかげでギリギリ写し止めることができました。

◎焦点距離:24mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/80秒 ISO感度:100

 

DSC_07

近くに寄ってきてもモデル代がもらえないとわかると、猫はクルッときびすを返して走り去っていきました。少しも振り返らないところに潔さを感じます。

◎焦点距離:24mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/80秒 ISO感度:100

 

DSC_08

泊まっていたホテルの近くの小さなスーパーマーケットにもノラ猫が2~3匹住み着いていました。買い物に行く度に会えるのを楽しみにしていました。逃げることもなく床で寝ていることが多かったです。この写真はクッキリと写しだされた猫の影が気に入っています。耳のところが可愛らしいです。

◎焦点距離:12mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:100

 

DSC_09

スーパーマーケットの猫は夜になると門番のようにも見えました。ノラ猫ですから番などするわけはなく、友達の猫が来るのを待っていたようです。一眼レフの高感度ISO3200とタムロンの手ブレ補正VCがあれば夜のスナップも楽しいです。

◎焦点距離:24mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/40秒 ISO感度:3200

 

DSC_10

おまけです。マルタの犬です。ご存知でしょうか。マルチーズはマルタ島が原産の犬なのです。しかしマルタでマルチーズはあまり見かけませんでした。写真は10mmで思い切って近づいて撮っています。超広角では被写体を大きく写しつつも背景を広く取り入れることができます。被写体だけでなくその場の様子も細かに見せることができるのが魅力です。

◎焦点距離:10mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:100

 

abe阿部秀之(あべ・ひでゆき)

東京生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。タムロン宣伝課を経て、86年よりフリー。ヨーロッパの風景、コマーシャルなど、幅広いジャンルを撮影。フリーになると同時にカメラ専門誌にも執筆をはじめる。
カメラグランプリ選考委員を87年より歴任。

 

阿部 秀之さんご使用のレンズについて詳しくは、
10-24mm F/3.5-4.5 Di II VC HLD(Model B023)製品ページ:
http://www.tamron.jp/product/lenses/b023.html

 

「ワイドズーム10-24mmでマルタ島を撮る」の第1回からの記事はこちらからご覧下さい。

第1回 10mmと18mmのちがい、10mmと24mmの使い分け
http://www.tamronblog.jp/?p=3400

第2回 超広角ズームで撮りたい被写体と画面構成
http://www.tamronblog.jp/?p=3466

第3回 超広角ズームでもVCはありがたい
http://www.tamronblog.jp/?p=3515

焦点距離70-200mmは自然風景の撮影の中で、もっとも頻繁に活用する焦点域と言われています。私の作品を振り返ってもこの領域がずば抜けて多いのです。これは狭い日本のフィールドに適した画角が得やすく、中望遠レンズの程よい圧縮効果もあり作画しやすい利点があるからでしょう。
使用頻度の高いレンズだからこそ撮影道具としての満足感が必要です。私にとってSP 70-200mm F/2.8 G2 (Model A025)は、愛着を感じるレンズということ。これは非常に感覚的な言い方ですが、レンズを道具として選ぶ場合の重要なポイントです。どんな場面でも扱いやすく信頼できる機材が欲しいというのは私のこだわりかも知れませんが、簡単に言えば「言うことを聞いてくれるレンズ」ということです。その資質がこのレンズにはあるのです。

手に取ってじっくり眺めると分かりますが、スマートな肌障りのよい表面仕上げで、高級感を漂わせるデザインです。細部までこだわり抜いたボディ設計は、操作する手に馴染みやすく一体感を感じられます。
特にズームやピントなど頻繁に扱うリングの幅や回した時の抵抗感は決して軽々しくなく、構図やMFでのピント位置を追い求めることの多い私には、緻密なフォーカシングができ、決めた位置が不用意に動かない点が特に気に入っています。また手持ち撮影時の疲れの少なさも特長のひとつ。ボディに装着した際のレンズのバランスが良く、重さを感じさせないため、手持ち撮影したくなるレンズでもあります。
そんなお気に入りレンズの描写力は作品でも解説しますが、抜けよく程よいコントラストでしっとりとした質感を見せてくれます。こうした描写力の影に絞り羽根9枚が貢献しています。羽根の枚数が多いため絞り込んでも円に近い均一な光が入り、解像度が高く柔らかな描写を見せてくれます。これが落ち着いた質感描写に繋がっているのでしょう。
書ききれないほどの魅力があるレンズですが最後にアルカスイス規格対応のレンズ台座が標準装備されたことで素早く確実にセットでき重宝しています。

 

_30A1165

夕暮れの西空に浮かんだ二日月を焦点距離107mmで捉えています。新月翌日の細い月で馴染みのある三日月の一日前です。二日月は夕焼けとの距離が近く望遠での組み合わせに適しています。澄んだ空では地球照で月の影の部分も浮かび上がります。ここでは木立を前景に縦構図とし、月をアクセントに構成することで風情を感じさせる作品に仕上げています。

◎焦点距離:107mm 絞り:F/10 シャッタースピード:1/1.6秒 ISO感度:640

 

_30A2227

山桜と新緑がコラボレーションする山笑う季節。カラフルさが印象的な日中をあえて避け、日没後の薄暮の時間帯を選びました。この時間はマジックアワーとも呼ばれ日陰では特有のブルートーンが広がります。ブルートーンかぶりした湖畔の風景は狙い通りに色染めています。新緑の彩りが浅くなりますが、昼間の景観とはひと味違う色調に妖艶な雰囲気も漂います。

◎焦点距離:131mm 絞り:F/14 シャッタースピード:1秒 ISO感度:400

 

_30A2043

日差しを浴びて輝く若葉。風に吹かれ透過光がキラキラ輝いています。そんな心地よい爽やかな風光をキャッチするために絞りを開放にし、ファインダーで見たままのイメージを優先しました。開放描写により高速シャッターも得られ、風になびく束の間の表情をキャッチできました。

◎焦点距離:200mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/1600秒 ISO感度:200

 

_30A2364 コピー

農家の庭先に咲いたボケの花。鋭いトゲのある花木です。まさに「美しい花には棘がある」のことわざ通り。淡いピンクのグラデーションが美しい花です。このレンズは最短至近距離が95cmまで近寄ることができるので望遠ズームのような扱いもできます。花のクローズアップも十分楽し楽しむことの出来るポテンシャルを秘めています。

◎焦点距離:191mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:100

 

_30A2386

斜面に群生する福寿草をローポジションから狙いました。窮屈な体勢から手持ち撮影を強いられ、さらに日陰なので露出に厳しい。そんな環境での撮影には強化された「手ブレ防止機能」が強い味方です。ピタッと静止する様子をファインダー内で眺めていると、あたかも三脚固定で撮影しているかのようです。F/5.0に絞っていますが落ち着いた背景のボケ味が群生美を引き立ててくれました。

◎焦点距離:103mm 絞り:F/5 シャッタースピード:1/80秒 ISO感度:100

 

_MG_9763

染め上げるような朱色の夕映え。厚い雲の隙間から差し込む残照が演出する美しい夕焼けです。この現象は夕焼けの中で、もっとも色変化の速い空模様です。もたもたしているとチャンスを逃します。ところがあいにく三脚を持ち合わせていなかったので手持ち撮影です。シャッター速度は1/40秒。カメラブレの心配がよぎりましたが、結果ブレは皆無でした。このときこのレンズの「ブレ防止機能」の凄さを再認識しました。

◎焦点距離:103mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/40秒 ISO感度:400

 

_30A2886

静まり返った渓谷にリズミカルな水色が穏やかに響き渡っています。流れを覆う木々の枝と隙間からのぞく流れの落ち込みを縦構図で構成しました。一体感のある風景にするためF/11に絞り込み、パンフォーカス気味に表現しています。シャープで落ち着いたレンズ描写によって楚々とした春景のひとコマが得られました。

◎焦点距離:118mm 絞り:F/11 シャッタースピード:1/40秒 ISO感度:200

 

_30A2879

枝先に広がるモミジの若葉。所々空いた隙間からは背景がのぞき、あたかも和織物のようです。前の縦構図の作品と同じ場所で撮影していますが全くの別表現です。この作品では葉の面を俯瞰できるアングルを選び200mmでクローズアップしています。さらに絞りの選択も描写性能の高いF/8を選びました。ひとつひとつの葉を拡大して見るとくっきりと葉脈まで写り、解像力の優れたレンズ性能を実感しました。

◎焦点距離:200mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/30秒 ISO感度:200

 

tanaka田中 達也(たなか・たつや)医療ソーシャルワーカーを経て自然写真家として独立。身近な自然や風景、星空やオーロラなど幅広く撮影活動を行い、繊細で力強い作風を特徴とする。オーロラと風景を組み合わせた一連の作品は海外からも高い評価を受ける。最新著書に「情景写真術」「星と月の撮り方入門」インプレス・「蛍の本」日本写真企画がある。
(社)日本写真家協会・日本自然科学写真協会会員

 

田中達也さんご使用のレンズについて詳しくは、
SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2 (Model A025)製品ページ:
http://www.tamron.jp/product/lenses/a025.html

 

このたび新発売となる、驚異の「超望遠高倍率ズーム」18-400mmの魅力をお試しいただく、体験撮影セミナーを開催します。
b028_thumb

会場は、東京と大阪の二会場。写真家:若子jetさんのご案内で、超望遠400mmの実写体験やメーカー担当者による新製品の特長、試しどころなどの解説を行います。 発売直前の新製品を、実際に手に取って撮影できる貴重な機会です。ぜひご参加ください。
東京/大阪、ニコン/キヤノン用の各募集定員は12名です。ご予約はお早めに。※先着順です

詳しくはこちらへ>>
http://www.tamron.jp/special/seminar/b028_wakakojet/

■「若子jet」さんのプロフィール
若子jetさん
岐阜県岐阜市生まれ。名古屋造形大学卒業。 撮影スタジオ勤務後、出版社写真部を経て、写真家松本明彦氏に師事後、独立。 被写体は人物を中心に、雑誌、広告等の撮影をする一方、展覧会でも発表多数。 ライフワークとして街スナップを楽しんでいる。 優しく可愛く綺麗な世界観を得意とする。

2016年7月、若子jet写真集「キッチュa GO!!GO!! 浪花編」好評発売中。
https://wakakojet.thebase.in

ブログ:若子jetのセンチメンタル日記
http://wakakojet.exblog.jp/

Instagram https://www.instagram.com/wakakojet/
twitter https://mobile.twitter.com/wakakojet

abe_blog_banner_3rd

「望遠は手ブレしやすく、広角は手ブレしにくい」古くからそういわれています。そして多くの人がそう信じていると思います。でも、本当はちょっと違うのです。実際には望遠でも広角でも手ブレは同じように起きています。ただ、望遠よりも広角の方が、手ブレが目立ちにくいだけです。大きく拡大すれば広角だって手ブレしているのが明らかになります。

手ブレしにくいシャッター速度の目安として、焦点距離分の1秒(1/焦点距離 秒)があります。10-24㎜なら10㎜側は1/10秒、24㎜側は1/24秒が分岐点で、シャッター速度がそれより速ければブレない、遅ければブレるという基準点です。ただし、この値は35㎜サイズなので、APS-Cの場合は焦点距離を1.6倍に換算する必要があります。10mm側は1/16秒、24㎜側は1/38秒になります。でもタムロン10-24mmは手ブレ補正のVC機能を搭載しているので、シャッター速度で2~3段程度は遅くなってもカバーしてくれます。もっともカメラをしっかり構えて自らが手ブレしないようにすることは大切です。

 

ヨーロッパを旅行すると大きな教会や寺院に遭遇します。ストロボを使わなければ内部の撮影をしてOKというところも多いです。マルタ島ヴァレッタにも聖ヨハネ准司教座聖堂という豪華絢爛な聖堂があります。なんとカラヴァッジョの絵が2点も展示されています。さすがにカラヴァッジョは撮影禁止なのですが、それ以外はストロボを使わなければ撮影できます。とても広いので10mm側が役に立ちます。シャッター速度は1/15秒です。

DSC_01

◎焦点距離:10mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/15秒 ISO感度:1800

 

これは上記を拡大した写真です。どうですか? 少しもブレていなくクッキリ写っているでしょう。手ブレ補正機構VCのおかげでキリッと写っています。ISO感度は1800です。最新の一眼レフは高感度ノイズが少ないので大伸ばしにも心強いです。

DSC_02

◎焦点距離:10mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/15秒 ISO感度:1800

 

同じく聖ヨハネ准司教座聖堂です。天井や壁の装飾が見事なので、つい上ばかり見上げてしまいますが、床にも注目しましょう。象嵌(ぞうがん)細工といって色のちがう石を組み合わせて絵や文字を表しています。これも素晴らしいです。

DSC_03

◎焦点距離:10mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/15秒 ISO感度:7200

 

こちらはヴァレッタのカトリック教会です。ここのドームもとても広く美しいです。静かで荘厳な雰囲気です。通常は祭壇を中心にフレーミングすると思います。写真を撮っている人はたくさんいます。教会なので入場料は必要ありません。なので私は撮らせてもらったお礼のつもりで少しお布施をおいていくようにしています。

DSC_04

◎焦点距離:10mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/15秒 ISO感度:125

 

ドームを中心にも撮っておきました。天井のタイルひとつひとつが鮮明に写っています。やはりシャッター速度は1/15秒です。VCが効いていますから心強いです。

DSC_05

◎焦点距離:10mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/15秒 ISO感度:200

 

ヴァレッタにある国立考古学博物館です。いくつかの展示品を除いて内部の撮影が許可されています。タムロン10-24㎜はディストーション(歪み)がないので、室内の撮影でも得意です。大聖堂、教会、博物館といえば広く歪まないで写せ、手ブレ補正機構VCが効くタムロン10-24㎜で決まりです。

DSC_06

◎焦点距離:10mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/15秒 ISO感度:1400

 

さて、夜の街に繰り出してみましょう。以前は夜景を撮るといったら三脚の使用が絶対でした。三脚を持っての移動は大変です。タムロンのVCがあれば夜でも気軽にスナップ撮影ができるのです。

DSC_07

◎焦点距離:17mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/25秒 ISO感度:8000

 

繁華街を離れた住宅街の教会です。讃美歌が聴こえたので半分開いたドアから中を覗くとミサが開かれていました。レンズを24㎜にして、邪魔にならないように静かにシャッターボタンをレリーズしました。ホワイトバランスをマニュアルの晴天にして赤味が強く出るように設定しています。

DSC_08

◎焦点距離:24mm 絞り:F/4.5 シャッタースピード:1/20秒 ISO感度:800

 

いかがでしたか? タムロンのワイドズーム10-24㎜と高感度ノイズが少ないデジタル一眼レフがあれば、旅先で撮影できる場所も時間もグーンと広がります。
重たい三脚は星を写すような長時間露光用にとっておいて、気軽にスナップ撮影を楽しみましょう。

 

abe阿部秀之(あべ・ひでゆき)

東京生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。タムロン宣伝課を経て、86年よりフリー。ヨーロッパの風景、コマーシャルなど、幅広いジャンルを撮影。フリーになると同時にカメラ専門誌にも執筆をはじめる。
カメラグランプリ選考委員を87年より歴任。

 

阿部 秀之さんご使用のレンズについて詳しくは、
10-24mm F/3.5-4.5 Di II VC HLD(Model B023)製品ページ:
http://www.tamron.jp/product/lenses/b023.html