TAMRON LENS BLOG

タムロン マクロレンズフォトコンテストの「ノンジャンルの部」で審査をご担当される、
写真家 岡本洋子氏が撮影されたマクロレンズによる作品をご覧下さい。

 

茜色に染まる

茜色に染まる

マクロレンズの大きな特徴は、何と言っても小さな被写体に近寄って大きく写せるという事でしょう。
ですからマクロレンズを持つとついつい小さな被写体ばかりをアップで狙う撮り方ばかりで終わってしまっている場合があります。それは何とも勿体無い話です。
90mmの焦点距離、それも単焦点のレンズ性能を活かした撮り方ができるのです。
このレンズはポートレート撮影にももってこいなのです。
単焦点ですから自分が動いて撮影距離は調整しないとなりませんが、クリアな描写とボケの美しさはピカイチです。
この写真は夕空を背景にストロボを焚いて人物が暗くならないよう撮ったものです。
フルサイズのカメラボディにつけて人物の全体、バストアッップを撮るには適度な距離間もあって、
被写体に威圧感を抱かせず自然体で撮ることができました。

◎SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (Model F017)
絞り優先AE F/3.5 シャッタースピード1/250秒 ISO100 -2.0EV補正 ストロボ強制発光

 

クリスタルシャワー

クリスタルシャワー

マクロレンズならではの、花の蕊(シベ)の先端に付いた水滴の写真です。
最短撮影距離まで目一杯近寄って、先端の水滴の中にピントを合わせたものです。
雨上がりのレンゲツツジに水滴の粒がたくさん付いていました。
落とさないよう細心の注意を払い、静かにピントを合わせました。
花の傍は三脚の立てづらい状況でしたので、三脚で自分の体を支え、
ピントをマニュアルフォーカスにして最短撮影距離で置きピンにして、
自分の体を前後に動かして水滴の中にピントの合う位置を探して何カットかシャッターを切りました。
このようなブレが発生しやすい状況でもSP 90mm (Model F017)は、
シフトブレにも対応する手ブレ補正機構が搭載されているので安心です。
目ではなかなか見えないミクロの世界を楽しませてくれるのがマクロレンズでしょう。

◎SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (Model F017)
絞り優先AE F/8.0 シャッタースピード1/160秒 ISO400 -0.7EV補正

 

ゆらり浮かんで

ゆらり浮かんで

動物などの被写体に思うように近寄れない、
距離のあるところでは超望遠レンズの焦点距離の長いレンズが有利ですが、
中望遠の90㎜という焦点距離は軽くてカメラにつけて持ち歩くにも苦にならないので、
動物園や水族館でも使いやすいですね。
悠々と泳ぐウミガメを高い位置から狙って、カメと影がいい位置にくるようなシャッターチャンスを狙いました。
水槽の底の人工的な感じがなくなるよう、プラス1まで露出は明るめに補正して、
あたかも白い砂浜で泳いでいるように見えるように撮りました。
夏の明るい日差しとハイキーな表現が南の海で撮ったかのようなイメージで撮ることができました。

◎SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (Model F017)
絞り優先AE F/9.0 シャッタースピード1/100秒 ISO800 +1.0EV補正

 

水際の攻防

水際の攻防

海辺で遊ぶ学生さんたちに出会い、しばらく撮らせてもらうことに。
夕方近くになって太陽を背に逆光で波打ち際も輝き、人物はシルエットに。
撮影するには太陽の高輝度の反射光があって難しい光線状態です。
逆光で人物は黒くつぶれやすいのですが、
ベタっとした黒にはならずにわずかに洋服の模様も見えて立体感があります。
逆光のときに発生しがちな色のにじみもなく、階調の破たんのない、
クリアでヌケのいい心地よい逆光の写真が撮れました。
動きのある早い被写体にもピントが素早く合うので、瞬間の動きを狙う時にも安心して撮れました。

◎SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (Model F017)
絞り優先AE F/8.0 シャッタースピード1/1600秒 ISO100 -1.0EV補正

 

いつかの夢の中

いつかの夢の中

かわいい女の子がシャボン玉を無心に吹いています。
楽しそうなその一瞬の雰囲気を壊すことなく同じ目線になるようにしゃがんで近寄って撮りました。
マクロレンズなので被写体に近寄り過ぎてピントが合わないということは気にせずに
フレーミング重視で近寄って印象的になるように切り取りました。
女の子の帽子の部分にピントを合わせ、顔は柔らかくボケることを期待して、絞りはほぼ開放のF3.2で。
期待通り、表情は柔らかくボケて、背景のシャボン玉は光を反射して虹色の玉ボケになりました。
夢の世界で遊ぶ女の子、ファンタジーなイメージで撮れました。

◎SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (Model F017)
絞り優先AE F/3.2 シャッタースピード1/8000秒 ISO800 -1.0EV補正

 

花や風景の写真を撮ることが大好きな私が、
昨年、タムロンマクロレンズフォトコンテスト「ノンジャンルの部」で審査をさせていただき、とても楽しかったです。
自分自身も花を撮る時に、被写体に近寄れるマクロレンズを使うことは多いです。
花の形の面白さや花芯や花弁の造形など普通のレンズでは撮れないものが撮れるからです。

しかし、マクロレンズのいいところは寄って撮れるだけではなく、通常の焦点距離のレンズとしても使えることです。
2度おいしいではないですか!
思いっきり被写体に近寄って造形的に捉えた作品や、マクロならではのボケ味を生かしたファンタジーな作品。
単焦点レンズとして撮影された質の高い写真。撮影者のイメージで、ユニークで新しい作品を生み出してください。
マクロレンズは自由度の高いレンズです。きっと作者のイメージづくりの大きな武器になることでしょう。

ノンジャンル部門だけに様々な表現の作品が集まることを期待します。
面白い作品、楽しい作品、美しい作品、ファンタジーな作品…
今年もまた沢山の作品を拝見し、審査できることを楽しみにしています。

 

Profile

岡本洋子岡本洋子(おかもと・ようこ) 東邦大学生物科を卒業。12年間の会社勤務の後、日本写真芸術専門学校にて写真を学ぶ。卒業後は秋山庄太郎氏のアシスタントを務め、独立フリーへ。現在、花や植物、風景を主に撮影。各種撮影会や写真教室講師を務める。

女子美術大学非常勤講師
日本写真協会会員(PSJ)
日本自然科学写真協会会員(SSP)
フェイスブック https://www.facebook.com/yoko.okmoto.5

 

岡本洋子さんご使用のレンズについて詳しくは、
SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F017)製品ページ:
http://www.tamron.jp/product/lenses/f017.html

 

第13回タムロン マクロレンズフォトコンテストの詳細はこちら:
http://www.tamron.jp/special/contest/macrocon2016/

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