TAMRON LENS BLOG

写真家・川合 麻紀氏が、SP 85mm で撮影した写真をご紹介します。
美しいボケや質感が表現されたこのレンズの魅力をご覧下さい。

 

kawai85mmkawa7423

天井から吊り下がっていたお花は、
背景が明るい場所を選んでその中に花が入るような構図を作っています。
露出は少し明るめに撮影することで爽やかで可愛らしい印象にしてみました。
少し明るめにしても、花びらの質感はしっかり表現できています。

◎焦点距離:85mm 絞り:F/1.8 シャッタースピード:1/20秒 ISO:400

 

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最近は三脚禁止の場所も多くなってきましたね。この時は雨でかなり暗い状態。
撮影にはちょっと条件がわるかったのですが、手ブレ補正機構「VC」のおかげで大丈夫でした。
ピントが浅いのでライブビューで拡大しながら撮影しています。
彼岸花は奥行きのあるお花なので、一つのお花の中で、
ピントの合っていない部分の雫がきれいな丸ボケになりました。
簡易防滴構造になっているのも心強いところです。

◎焦点距離:85mm 絞り:F/1.8 シャッタースピード:1/60秒 ISO:800

 

kawai85mmkawa4725

植え込みの奥にあるお花を、お花越しに撮りました。左のピンク色はバラの花の前ボケです。
秋バラの質感がよく出ていると思います。
背景はちょっと面白い感じにボケて、バラ部分と印象が全く違い、まるで絵画のようになりました。

◎焦点距離:85mm 絞り:F/2 シャッタースピード:1/125秒 ISO:200

 

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この85mmは綺麗な丸ボケができます。思わずボケを主役にしたくなりますが、
丸ボケの存在感に負けないお花を選んで光の中に入れてみました。
ピントを合わせた花の縁は、キリッとして立体感があり、浮き上がっているようです。
もちろん、かなり深度は浅いので、ピント合わせは慎重に、です。

◎焦点距離:85mm 絞り:F/1.8 シャッタースピード:1/90秒 ISO:400

 

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花の撮影用に85mmをリュックの中に忍ばせておいたのですが、
ふと使ってみようかと思い、超望遠からレンズを変更して撮影してみました。
リスは構図の中で小さくはなりましたが、落ち葉に囲まれた場所の雰囲気が出たと思います。
さすがポートレートレンズ、という感じで、毛の質感がよく表現できています。

◎焦点距離:85mm 絞り:F/1.8 シャッタースピード:1/800秒 ISO:200

 

85mmの単焦点レンズで、花を撮ろうとは思っていませんでした。
でも、新しいSPレンズシリーズは、全体的に使っていて気持ちがいいし、
特にSP 35mm F/1.8 Di VC USDでの花撮影はかなり気に入っているので、
85mmも試してみるとなかなかどうして、いいんです。
最短撮影距離が80センチなのがネックかなと思っていましたが、
普段よく遣うフルサイズボディーではなくて、
APS-Cボディーと使ってみたら、これがとても相性が良くて。
大きいお花ならフルサイズ、小さいお花ならAPS-Cという感じで、
カメラを変えて撮影するのも楽しかったです。

 

身近な方々の何人かは、このレンズを使ってポートレートを撮ったら、
急に褒められるようになった、とおっしゃっていました。
レンズを変えるということは視点が変わりますし、通常F/2.8のレンズを使っている方も、
F/1.8になれば表現が変わりますので新たな世界観を作れると思います。
背景のボケ味のふんわり感はもちろんですが、丸ボケもとてもきれいだから、
メインのお花よりも丸ボケになる背景を探したくなるかもしれないですね。
ポートレートレンズ、という印象がありますが、
ポートレートはもちろん、いろいろ使ってみると発見があると思います。
ピントはシビアですが、ピシッときた時の描写、質感表現はすごいですよ。

 

川合 麻紀 (かわい まき)企業の写真スタジオ勤務後、独立。
「彩り写真家」として様々な被写体を独特の色彩感覚で切り取る。女性限定写真教室Atelier Kawaiiphoto、EOS学園、クラブツーリズム、TVなどでの講師実績、展示会での発表多数。
書籍「露出を身につければ写真が変わる! 光と色の撮り方教室(朝日新聞出版)」など。
公益社団法人日本写真家協会、公益社団法人日本写真協会会員。

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