阿部秀之の客船に乗って撮る旅16-300mm 第5回
バルセロナを出港したMSCファンタジアは、モロッコのカサブランカを目指しています。
長距離なので、今日は終日航海です。
船の中で1日をどう過ごすかは、乗客の自由です。
することがなくて飽きてしまうのでは? と心配する人も多いのですが、
船側でもさまざまなイベントを企画して、楽しく過ごせるように工夫しています。
もっともポピュラーなのは、甲板のデッキチェアで日光浴。
欧米人は太陽に当たるのが大好きなようです。
プールやジャグジーも人気があります。
インドアなら料理教室やダンス教室。ちょっとビックリのカジノ教室もあります。
ビンゴ大会、さらにはカラオケコンテストまで用意されています。
船の中を案内しましょう。
吹き抜けになった豪華なメインロビーです。いくつものバーやショップが集まっています。とにかく広く豪華です。
スマホではとうてい撮影できない広さです。
メインロビーを見上げてみました。まるでホテルのようです。
乗船客の第一印象を決める場所ですから、このメインロビーの豪華さ&趣向を船ではとても大切にしています。
船にはサロンやバーがあちこちにありますが、そのほとんどに生演奏が入っています。
クラシック、ジャズ、ロック、ラテン、さまざまなミュージシャンが楽しませてくれます。
MSCファンタジア自慢のスワロフスキーを散りばめた階段です。
照明の反射によってキラキラと輝きます。
船で記念写真を撮るときの一番人気はこの階段です。
船にはショップがいくつも入っています。
小物や雑貨を扱う店から、ドレス、カメラ、宝飾品までなんでも揃っています。しかもすべて免税です。
船は買い物天国ともいわれています。
さて、デッキに出てみましょう。
3月上旬の地中海といっても風はまだ冷たいです。それでも日光浴をする人が大勢います。
紫外線が強いのでアッという間に真っ黒になります。
プールやジャグジーは屋外にも何カ所かありますが、室内の温水プールも人気です。
朝早くなどに行くと空いているようです。
僕の船室があるヨットクラブは、専用のデッキ、プールがあります。
夕方はほぼ誰もいなくなるのでよくここで写真を撮りました。
今日も飛行機雲が綺麗です。
全長が300m以上もあるのでデッキはものすごく長い直線です。
空と海と船が一体になったような感覚になります。
ここでも16㎜が大活躍してくれました。
船の一番後ろまで行ってみました。
夕暮れの波を見ているとちょっとコワイ感じがします。
寒くなってきたので夕飯にしましょう。
これはオマケのショットです。船には二階建ての大きな劇場があります。
夜になると毎晩ステージでショーが開催されます。イタリア船らしい明るく楽しいものが多いです。
ミュージカル、曲芸、お芝居、コント。毎晩観ても飽きないです。
ショー自体は撮影禁止なので全体の情景を載せます。
さて、明日はカサブランカに寄港します。お楽しみに!
旅のお供のレンズは、タムロンの新高倍率ズーム
16-300mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD MACRO(Model B016)です。
水谷充レンズレポート 第6回
【第6回:道具は、無意識に使えてこそ】
24-70も使い始めて半年。すっかり手に馴染んできましたよ~。
AE・AFの時代になって、操作部分は少なくなったけれど、
やはりカメラやレンズって、操作することへの意識が消えてからが本格的なお付き合いといえる。
たとえばズーミングの回転方向。
意図と逆だったりすると、「あれ?」っと、ワンテンポ遅れちゃう。
この辺り、やはり感覚的な心地良さに直結しているから、しっかり身体で覚えちゃう必要がある。
外装の手触り感やフォーカスやズームリングのゴムローレットなども、質感が高い。
手に触れる部分が優しいというのは、けっこう大事なことだと思う。
道具は無意識に使えてこそ、被写体とのコミュニケーションや作画に集中できるんです。
このレンズは、僕の期待を優しく受け止めてくれる。
水谷充さんご使用のSP 24-70mmについて詳しくは、
http://www.tamron.co.jp/lineup/a007/index.html
阿部秀之の客船に乗って撮る旅16-300mm 第4回
船旅というとずっと船で移動しているようなイメージですが、実際にはあちこちに寄港しながら旅をしていきます。
自分はせっかちだから船旅には向かないのでは、と思っている方。ご安心ください。
最初の寄港地は、スペインのバルセロナです。
前夜に翌日の寄港地を紹介したり、出航時間を明示した船内新聞が配られます。
決められた時間までに乗船すれば、自由に街を散策してかまいません。
また船でもさまざまな現地ツアー(エスカーション)を用意します。
エスカーションは有料ですが、たいした金額ではないので気軽に利用できます。
船がバルセロナの港に近づいてきました。今日はとてもいい天気です。
バルセロナは度々行っているので、特にここに行きたいという予定がないので、
バスで回るお手軽なシティツアーに申し込みました。
まずは古きスペインを感じさせてくれる街並みを散策します。
スペインの街路樹はオレンジが多いのですが、取って食べる人はいません。
かなり前にかじったことがあるのですが、オレンジの原種だそうで酸っぱくで食べられないのです。
バルセロナといえば、多くの方がガウディのサグラダ・ファミリアをイメージすると思います。
一昨年訪ねたときは、タムロンSP 24-70mm F/2.8 Di VC USD (Model A007) でその内部を撮影しました。
その時の記事はタムロンのHPにありますので、興味がある方はぜひご覧ください。
さて、一昨年は半分くらいに大きなネットがかかっていたのですが、今回はそのネットがなくなりました。
大きなネットがなくなったので外観がとてもよくわかります。
望遠鏡代わりに300㎜であちこちのぞいていると、なんと黄金のキリスト像を見つけました。
望遠で気になる色収差がしっかり抑えられているのでクッキリ、ハッキリです。
16㎜にして全体で見るとこんな感じです。ものすごい画角の変化量です。
キリスト像が中央にあるのがわかりますか。
うーん、わからないと思った方、ちょっとアップにしてみますね。
35㎜です。いかがですか。
つづいて50㎜です。
これは明確ですね。
100㎜です。
いやぁ、高倍率ズームは楽しいですね。
手に収まるくらいにコンパクトなのに感激しました。
ツアーの最後は大聖堂を見学します。
13世紀の終わりに建築が始められ、15世紀になって完成したといわれるとてつもなく大きな聖堂です。
周囲を歩いていると、素敵な映り込みを発見しました。
大聖堂の内部です。
あちこちで教会を見て歩いている僕でも驚く大きさです。
もちろん16㎜で撮影しています。
周辺まできっちりと描写されていますね。
実はこの大聖堂は30年近く前に新婚旅行で訪ねたことがあります。懐かしいです。
外に出ると大聖堂の後ろに飛行機雲がどんどんと伸びていきます。
湿度が低いことが影響しているのか、ヨーロッパでは必ずといっていいほど飛行機雲が作られます。
港に向かう途中でMSCファンタジアの全景を見ることができました。
真っ白で美しい船です。
まだ夕陽には早いので色はパッとしないのが残念です。
バルセロナを出港した船は、モッロコのカサブランカに向かいます。
距離があるので明日は終日航海日です。
次回は船内の様子をお届けしましょう。
旅のお供のレンズは、タムロンの新高倍率ズーム
16-300mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD MACRO(Model B016)です。
水谷充レンズレポート 第5回
【第5回:機材との感覚的相性は、撮影に影響する】
24-70の初見は、かなり太く大きい印象だった。
フィルター径は82mm。
徒歩ロケで良く使うリュック型のカメラバックに入れてみると、あつらえたようにピッタリフィット。
フードも使用状態で取り付けたまま入る。なんだかご機嫌な気分。
光学特性だの画質だのって部分は、使いながら把握していけば良い。
まずは、自分との相性ってのが大事。
被写体と自分との間にある重要な道具は、感覚的な相性が撮影そのものにも影響するからね。
カメラを構えると、AFのオンオフ・スイッチは、左手親指。
ズームリングのロックは、左手中指が届く。
様々な状況に対応する道具としての仕様は、しっかり練られているようだ。
水谷充さんご使用のSP 24-70mmについて詳しくは、
http://www.tamron.co.jp/lineup/a007/index.html
阿部秀之の客船に乗って撮る旅16-300mm 第3回
いよいよ船に乗る日です。ラ・スペツィアからジェノアまでは特急だと1時間とちょっと。
ジェノア駅から船の乗船ターミナルまではタクシーで5分。
今回利用する船会社はイタリアのMSCです。
とても歴史のある船会社で、個人所有の船会社としては世界最大だそうです。
一昨年乗って気に入ったので、またMSCを選びました。
電車を降りて出口方向を見ると立派な髭の車掌さん。300㎜で狙います。
35㎜換算では465㎜なので楽々撮ることができます。シャッター速度は1/400秒。
手ブレ補正機構VCのおかげでピタリと止まっています。
僕は鉄ではありませんが、乗ってきた特急列車がカッコよかったので見送りながら1枚。
動体に対してもAFは正確です。これも300㎜側です。
MSCの大型船は、一般と上級のカテゴリーがあります。
ちょうど飛行機のエコノミーとビジネスクラスのような感じです。
上級はヨットクラブと名付けられていて、専用の受付に通されます。ちょっといい気分です(笑)
いよいよ乗船します。歩きながらの撮影なのでブレないか心配でしたが、ギリギリ写し止まっています。
16㎜の画角のおかげで後ろに引けないシーンでも広い範囲を写すことができました。
乗船する船は、MSCファンタジア号。
あまりに大きいので近寄るとすべてを見ることはできません。
トン数は、137,936トン。
全長333,30m 乗客定員数 3,274名 乗務員数 約1,370名。
横浜や神戸に寄港して話題になったクイーンエリザベス号は、トン数は90,400トン。
全長 294mなのでMSCファンタジア号の方が大きいのです。
ただし、クイーンエリザベス号の乗客は2,092名と1,000人以上も少ないので、
大きな部屋があることがわかります(笑) 。
MSCは気軽に乗れるカジュアル船です。
船は18階建てで、僕の客室は15階です。
部屋は普通のホテルの客室とほとんど変わりありません。
テーブルには、歓迎の意味でイタリア産のスパークリングワインが届いています。
窓からジェノアの街が見えていますね。
バルコニーに出てみましょう。15階からの眺めですからとてもよく見えます。
天気はいまひとつですが、気分はワクワクです。
あっ、部屋の紹介の途中でしたね。ベッドはとても大きいです。
驚くほど背の高い人もいますからね。部屋の中央にドカンと置いてあります。
部屋の内装は天然木が使用されていて落ち着きます。
12日間の長旅ですからクロゼットは大きいです。上に見えるのは救命胴衣です。
乗船するとすぐに避難訓練があります。
バスルームです。シャワーだけでなくバスタブも備えています。
こういった限られたスペースで撮影すると、広角側が広いことの有難さを痛感します。
コンデジやスマホではこうは撮れません。
さて、乾杯しながら出港を待ちましょう。
僕はスパークリングワイン。妻はスパークリングウォーターです。
グラスの泡が綺麗に写っています。
船はスルスルと出港してしまうので、沖に出たのを気がつかないほどです。
しばらくして夕暮れを迎えました。
明日はバルセロナに寄港します。
旅のお供のレンズは、タムロンの新高倍率ズーム
16-300mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD MACRO(Model B016)です。
記事一覧
- 2018/01/19 SP 24-70mm F/2.8 G2を持って
- 2017/12/28 手軽に携行できる超望遠100-400mmで、飛び行く飛行機を撮る
- 2017/12/21 SP 45mm で広がった光の描写
- 2017/12/19 タムロン協賛「2017年報道写真展」開催中
- 2017/12/08 超望遠高倍率ズーム18-400mmで撮るキッズスナップのススメ
- 2017/12/07 『魚住誠一 × 永尾まりや スペシャルトーク (魚住誠一写真館 TAMRON × Seiichi Uozumi) 』 開催
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