TAMRON LENS BLOG

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フルサイズにも対応した超望遠ズームSP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD(モデルA011)。
このA011は600mmという超望遠域までカバーしながらコンパクトで手頃な価格を実現したレンズで、
超望遠の世界を身近なものにしてくれました。
これまで写りの良い600mmの焦点距離といえば単焦点の大口径レンズしかなく、
価格も100万円近いものばかりで誰もが手を出せるものではありませんでした。
しかし、A011の登場により超望遠を手に入れやすくなり、新しい世界に踏み込むことができるようになりました。
また、キヤノン、ニコン用のA011は手ブレ補正機構VCを搭載して、
コンパクトさを活かして手持ち撮影も可能なレンズとなっています。
今回は、よく見かける被写体でありながら超望遠レンズが必須となっている
「身近な鳥」の撮影方法を紹介してみたいと思います。

都会でも田舎でも、もっとも身近な生きものが鳥です。
そんなに鳥がいるだろうか?と思った人は、あらためて身近な緑や水辺のある公園で鳥の声に耳を傾けてみてください。
よく知っているスズメやカラスの他に、いろいろな鳥の声が聞こえるはずです。
朝や夕方の時間帯の方が活発に活動しているので、その時間帯を狙ってみましょう。
声が聞こえたら、その方向をよく見て姿を探すと姿をみつけることができるはずです。
まずはA011を手に、近所の公園を歩いてみましょう。

 

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身近な鳥の代表、マガモ。各地の池で見ることができ人に慣れているので、鳥を撮る練習にもうってつけです。
ハクチョウやマガンなどの行動にも共通するので、水鳥がどんな動きをするのか知るうえでも役に立ちますので、
じっくり観察してみましょう。サイド光で印象的なポートレート風に撮影してみました。

◎焦点距離:552mm(35mm判換算:883mm相当) 絞り:F/6.3 シャッタースピード:1/1250秒 ISO感度:800

 

初心者の方に覚えておいて欲しいのが、鳥を観察することです。
いきなり鳥にレンズを向けてもいいですが、効率が悪くなります。
とくに小鳥は動きが機敏でジッとしていません。
レンズを向けてピントが合ったときには次の場所へ移動していることも多いですが、
しばらく観察していると鳥がよくやってくる場所があることが分かります。
鳥を撮影するときは、追い回さずに近づいてくるのを待つのがポイントです。
鳥は近づいてくるものには敏感ですが、こちらが動かずジッとしていれば驚くほど間近にやってくることも多いのです。

鳥の撮影では、最望遠の600mmで撮影することが多くなります。
初めて超望遠を使う場合は、あまりにも画角が狭いため、被写体をファインダーに捉えるのが難しいです。
ズームの利点を活かして、150mm側でフレーミングをしてから600mmへズーミングすると
的確に被写体を捉えることができます。
慣れてくれば、600mmのままでもすばやく被写体を捉えられるようになります。
そして、超望遠域で撮影する場合は、ピントとブレに注意しましょう。
ピント合わせはAFエリアを狭くして、正確に鳥の顔にピントを合わせます。
そして、ブレを防ぐためにISO感度を高く設定しましょう。
撮影モードは絞り優先AEで開放絞り付近に設定すれば、速いシャッター速度が得られます。
手ブレ補正VC機能も併用し、しっかりホールディングすることで手持ち撮影も可能です。
周りに迷惑にならなければ三脚が使えるとより確実です。

 

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夕方の赤みある光に照らされるノビタキのメスを撮影しました。鳥が活発に活動するのは朝や夕方が多いです。
鳥に出会いたければ、この時間帯にでかけてみましょう。
風景撮影と同様に、朝や夕方の光は鳥の姿を印象的なものにしてくれます。
人の姿もすくないので、近くで姿を見られる可能性も高くなります。

◎焦点距離:600mm(フルサイズの一眼レフカメラで撮影) 絞り:F/6.3 シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:400

 

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池でよく見るアオサギが小魚を捕まえた瞬間を撮影しました。
ふだんはジッとしていることが多いので、超望遠の画角に慣れるのにいい被写体です。
池のような水辺はいろいろな種類の鳥が見られる場所で、一年を通して通ってみることで、
どの場所にどんな鳥がやってくるか分かるようになります。
さらにどこにいるか知ることで、面白い行動を見られるチャンスも増えて来ます。

◎焦点距離:428mm(35mm判換算:685mm相当) 絞り:F/7.1 シャッタースピード:1/800秒 ISO感度:1000

 

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人気のカワセミも最近は街の池にまで姿を見せるようになり、水辺の近くは鳥の種類も多くなります。
このカワセミも東京の都心部で撮影したものです。
静かに待っていると、意外と間近にやって来てその姿を見せてくれることもあります。
カワセミはもともと敏感なので、
APS-Cサイズの一眼レフを組み合わせると600mmの焦点距離でもより望遠の画角が得られ有利です。

◎焦点距離:600mm(35mm判換算:960mm相当) 絞り:F/7.1 シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:1600

 

これから冬になると、水辺にはカモ類が渡ってきたり、林の中ではカラやキツツキの仲間などの姿を見やすくなります。
また、公園に住んでいる鳥たちは、比較的人の姿にも慣れていて撮影しやすいです。
ネイチャー派の方は冬になると被写体が無いという人も多いようですが、
ぜひA011を手にして、身近な鳥を探してみてください。
きっと、こんなに身近にたくさんの被写体があったのか、と驚くはずです。
鳥の姿を見ることで景色や周りの自然への関心も広がり、たくさんの被写体をみつけられるようになります。
興味を広げることが作品の内容を深めることにもなるのです。
A011はあなたの新しい世界を開くレンズでもあるのです。

 

Profile

小林義明(こばやし・よしあき) 1969年東京生まれ。いのちの景色をテーマに小さな自然から大きな風景まで幅広く撮影。身近な自然の美を捉えることを得意とする。

 

小林 義明さんご使用のレンズについて詳しくは、
SP 150-600mmスペシャルサイト:http://www.tamron.co.jp/lineup/a011/index.html

ネイチャーフォトの第一線で活躍されている水口博也氏が、
ケニア、ボツワナ取材にてSP150-600㎜で撮影された作品を、ブログで公開されています。
レンズに関するコメントとあわせて、ぜひご覧ください!

http://blog.livedoor.jp/hminakuchi/archives/52082321.html

minakuchi
SP 150-600mmについて詳しくは、
http://www.tamron.co.jp/lineup/a011/index.html

本日より11月20日(木)までの14日間、「第7回タムロン鉄道風景コンテスト」の入賞作品写真展を、
そごう大宮店の特設会場(埼玉県さいたま市)で開催しています。

お近くにお越しの際には是非お立ち寄り下さい!

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入賞作品写真展のご案内はこちら
http://www.tamron.co.jp/special/train2014/map.html

第7回タムロン鉄道風景コンテストについてはこちら
https://www.tamron.co.jp/special/train2014/result.html

写真家 阿部秀之氏による16-300㎜スペシャルインタビューが、タムロンホームページで公開されました。ヨーロッパの船旅での魅力あふれる様々なシーンがレンズの特長とともに紹介されています。是非ご覧下さい!

http://www.tamron.co.jp/all_in_one/photo-guide/b016_movie.html