TAMRON LENS BLOG

浅草でお店を構えるカメラメンテナンスのハヤタ・カメララボさんが、
超広角ズーム「SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD」で
天体写真を撮影した様子をfacebookで紹介しています。

ぜひご覧ください!

https://www.facebook.com/hayatacameralabo?fref=ts

 

SP 15-30mmについて詳しくは、
http://www.tamron.co.jp/lineup/a012/index.html

 

hayatacameralabo

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―ご注意―(必ずお読みください)

 

今回は、露出です。
基本的な考え方ですが、シーイングの影響を避けるため、カメラのブレを避けるため、
また拡大率が大きい場合は月の動きによる被写体ぶれ(自動追尾している時は無視できる)を避けるため、
できるだけ高速シャッターを切ります。
SP 150-600mmは光学性能が非常に優秀ですから、レンズの絞りは開放で大丈夫です。
ISOはノイズが目立たないレベルで、高く設定します。
カメラの性能によりますから、ISO200~1600位の範囲で撮影して結果を検討してください。
またホワイトバランスはオートか、太陽光を指定します。

半月から満月あたりですと、カメラの測光機能をスポット測光に切り替えて、
絞り優先AE(自動露出)で撮影することができます。
ただし明るいところを測光するため、露出アンダー気味になりますから、
+1~+2EVくらい露出補正をかける必要があります。
何段階か露出を変えて撮影します。オートブラケティング撮影も良い方法です。
AEで露出が不安定な場合、マニュアル露出で撮影します。
目安としては絞りF6.3開放ではISO400の時三日月では1/60秒前後、半月では1/250秒前後、
満月では1/1000秒前後ですが、月が低いと大気の影響で暗くなりますし、
撮影時に結果を確認すると同時にやはり+-に露出を振って撮影し、後で取捨選択します。
また後で処理する時に露出調整やホワイトバランス調整の自由度が高い方が良いため、RAWで撮影してください。
JPEGでは露出が適正に決まらないと後処理で苦労しますし、結局良い結果とならないことが多いように思います。
シャッターを切る時にはカメラのブレを避けるため、必ず電子ケーブルレリーズかリモコンを使用します。
本体のシャッターボタンを押して撮影することは避けます。
どうしても本体のシャッターを押すのであれば、セルフタイマーを使用して、
カメラ本体に触ったことによる振動をなくしてからシャッターが切れるようにしなければなりません。
さらにカメラによってはミラーアップ、あるいは露出ディレイ機構が備わっていますから、
積極的にそうした機能を活用し、カメラとレンズが撮影する瞬間にぶれないように最大限の配慮を払います。
風が強い時には、カメラとレンズに風が当たらないように工夫する必要があります。
撮影にあたってはできるだけたくさんのコマを撮影するようにします。
これは大気の揺らぎ(シーイング)による影響で像がぼけてしまった画像を後からチェックしてはずし、
シャープに写っている画像を選別するためです。
日本は世界的に見てシーイングは良くない地域と言え、
私たちもシーイングが良い瞬間を求めて日々月の撮影を続けているようなものです。
例えばこれからの西高東低の冬型気圧配置の時などは、大気の動きが激しく鮮明な写真を撮るのは困難になりますが、
観察を続けていると一時シーイングが良くなることがあり、その瞬間を狙ってシャッターを切ります。

以上のようにして、月を写野に入れて構図を決め、露出を設定してシャッターを切れば、きちんと撮れるはずですが、
撮影後画像を拡大してみると、鮮明ではない、あるいはぶれてしまっていることが良くあります。
特にすべてのコマがそうなっている場合には、撮影の際になにか問題がおきていますので、解決を図る必要があります。
次回は、その対処についてヒントをお伝えします。

 

【満月に近い月の撮影例】

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月齢16.0 満月を少しすぎた月です。太陽光が真上の方からあたっている部分は、
クレーターなどの地形がわからなくなっています。

◎2014/12/8 20:38JST頃
焦点距離600mm + Kenko AF1.5X Teleplus SHQ + EOS Kiss X5 絞り:F/6.3開放 シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:400

 

【皆既月食の撮影例】

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ニコン1にSP 150-600mmを装着して撮影した皆既月食。
焦点距離2.7倍相当なので、皆既月食を撮るには適度な大きさとなりました。
皆既月食中に月に隠されそうになっている恒星を、鮮明に捉えられました(矢印部分ご参照)。
レンズの絞りを調整可能な中国製のマウントアダプターを使用して撮影しています。

◎2014/10/8 19:56JST頃 Nikon 1 V1
焦点距離:600mm 絞り:F/6.3開放 シャッタースピード:1秒 ISO感度:800

 

【太陽の撮影例】

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太陽も月とほぼ同じ大きさに写るので、同じように撮影することができます。
ただし強烈な光線のため、専用の減光フィルターを使わなければなりません。
【ご注意】そのままカメラのファインダーをのぞいたり、撮影操作を誤ると失明したり、目に障害を及ぼしたり、
火事を起こしてしまう危険性がありますので、必ず専門書を参考にしてください。

◎2014年11月21日10:55JST頃 EOS Kiss X5 + Kenko AF 1.5倍テレコンバーター バーダーアストロソーラーフィルター使用
焦点距離:600mm 絞り:F/11 シャッタースピード:1/1250 ISO感度:400

 

Profile

根本泰人(ねもと・やすひと) クラシックカメラの修理専門店である有限会社ハヤタ・カメララボ取締役。40年以上に渡り、天体観測や写真撮影を続けている。
「メシエ天体ガイド」アスキー出版局(1993)、「メシエ天体アルバム」アストロアーツ(2004)、
「DVDで始める天体観察入門」アストロアーツ(2008)、「ビジュアル星空案内」 アストロアーツ(2011)、
「世界ヴィンテージ・カメラ大全」東京書籍(2012)等、著書多数(いずれも共著)。

 

根本泰人さんご使用のレンズについて詳しくは、
SP 150-600mmスペシャルサイト:http://www.tamron.co.jp/lineup/a011/index.html

本日、タムロンは大口径超広角ズームの新発売を発表しました。12月25日(木)発売となります。

◎フルサイズ超広角大口径ズーム15-30mmを発売発表

「XGM」レンズや「eBANDコーティング」の採用など、タムロンの先進技術を投入したレンズ設計により、ズーム全域で画面周辺部まで安定した描写を実現します。

写真:SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD (Model A012)

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くわしくは...

ニュース http://www.tamron.co.jp/news/release_2014/1218.html
製品スペシャルサイト http://www.tamron.co.jp/lineup/a012/index.html

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日本の国鳥に指定されているタンチョウ。
現在は主に道東に生息し、一時は絶滅の危機にさらされていましたが、
地元の保護活動によりやっと1000羽を越えるところまで回復してきました。
冬になると、釧路市や鶴居村などの給餌場に集まってきて、美しい姿を見せてくれます。
飛翔する姿や求愛のダンスなど、魅力的なシーンも多くフォトジェニックな被写体です。
今回は、タンチョウ撮影のポイントをお話ししたいと思います。

まずタンチョウを撮影するときは、行動パターンを知っておく必要があります。
冬のタンチョウは、早朝は塒(ねぐら)に集まり眠っていて、気温が上がると給餌場へ移動します。
日中は給餌場で餌をついばみながらときどき近くの川へ行って水を飲んだり休憩したりして、
また給餌場で餌を食べて日没のころに塒に帰っていきます。
時間ごとに的確な場所を選ぶことができれば、効率よく撮影できます。
鶴居村は村内にすべての撮影ポイントがありますので、初心者向けの場所といえます。
また釧路市阿寒国際ツルセンターでは、タンチョウ以外にワシやキタキツネの姿も見られます。

タンチョウの撮影では、つねにタンチョウの動きを追いかけることが大切です。
カメラのAFモードはコンティニアス(AF.CやAI SERVO)にし、AFフレームを構図に合わせて切り替えて、
動きを追い続けることで正確なピントが得られます。
このとき、とっさの動きも多いので、手ブレ補正機構「VC」はオフにしておいた方が、誤動作を防ぐことができます。
また、被写体ブレを防ぐためにシャッター速度は1/1000秒を目安に設定しましょう。

 

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頭上を飛んでいくタンチョウ。肉眼で見るとゆったり飛んでいるように見えますが、
ファインダーに捉えるととても速く感じます。
AFエリアを広げられるカメラでは、AFの追従が楽になります。
手ブレ補正機構「VC」はオフにしておくと誤動作を防ぎ、よりシャープに撮影できます。
正確に被写体を追わないとブレが起きやすいので難易度の高い撮影です。

◎焦点距離:150mm(35mm換算:240mm相当) 絞り:F/11 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:250

 

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伊藤サンクチュアリにやって来たタンチョウが着地する瞬間を捉えました。
着地のときは比較的速度が落ちるので撮影しやすいですが、
キレイに羽を広げている形を捉えることがタンチョウの美しさを表現するポイントになります。
羽がキレイな形になる瞬間を捉えるには、連写を使うと狙い通りに撮れる可能性が高くなります。

◎焦点距離:600mm(35mm判換算:960mm相当) 絞り:F/8 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:800

 

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菊池牧場から撮影したタンチョウの姿。夕陽を背景に群れで塒に帰っていく様子を撮影しました。
太陽や雲、木立とのバランスを考えてフレーミングしています。
まわりの景色も含めて撮影することで、画面に変化が生まれバリエーションも増えます。
A011ならズーミングのみで的確なフレーミングができるので、シャッターチャンスを逃すことなく撮影できます。

◎焦点距離:150mm(35mm判換算:240mm相当) 絞り:F/11 シャッタースピード:1/3200秒 ISO感度:200

 

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タンチョウの飛ぶ姿を流し撮りしました。
背景がごちゃごちゃするところでは、流し撮りで背景をブラしてしまうとすっきり見せることができます。
顔がシャープに写っていれば成功です。
1/60秒くらいから始めて少しずつ遅いシャッター速度にするといいでしょう。
このとき、手ブレ補正機構「VC」は誤動作する可能性があるのでオフで撮影しています。

◎焦点距離:600mm(35mm判換算:960mm相当) 絞り:F/22 シャッタースピード:1/15秒 ISO感度:100

 

タンチョウはダイナミックな飛翔シーンの人気が高いですが、
餌をついばんでいるときや親子でのちょっとした微笑ましい仕草、
羽繕いをしているときのフォトジェニックなポーズなど、
動きがないように見えるときにも魅力的なシーンがあります。
動きがないように見えるときも、じっくり観察することで、タンチョウの魅力を発見することができます。
A011で、タンチョウの魅力を余すことなく撮影してください。

 

Profile

小林義明(こばやし・よしあき) 1969年東京生まれ。いのちの景色をテーマに小さな自然から大きな風景まで幅広く撮影。身近な自然の美を捉えることを得意とする。

 

小林 義明さんご使用のレンズについて詳しくは、
SP 150-600mmスペシャルサイト:http://www.tamron.co.jp/lineup/a011/index.html

東京日本橋の三越本店で、年末恒例の「(第55回)2014年報道写真展」(主催:東京写真記者協会)が開催中です。この写真展にタムロンも協賛しています。日本のこの一年をまるごと振り返ることのできる、見応えのある写真が約280点展示されています。また、今年の写真記者協会賞を受賞した作品も展示されています。年末のあわただしい頃ですが、ぜひご来場ください!

開場のテープカット

開催日:2014年12月13日(土)〜24日(水)午前10時〜午後7時 ※入場無料
場所:東京日本橋 三越本店(本館7階)

写真展のホームページはこちら
東京写真記者協会のホームページはこちら

 

ゲストの日本女子サッカー代表チーム「なでしこジャパン」の佐々木則夫監督と仁川アジア大会女子柔道の金メダリスト中村美里選手

ゲストの日本女子サッカー代表チーム「なでしこジャパン」の佐々木則夫監督と仁川アジア大会女子柔道の金メダリスト中村美里選手

佐々木監督に”大外刈り”をしかける中村選手

佐々木監督に”大外刈り”をしかける中村選手

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会場にはタムロンレンズも展示されています

会場にはタムロンレンズも展示されています

 

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