TAMRON LENS BLOG

本日の釧路地方は、低気圧の接近に伴い大荒れの予報でしたが、自動車の通行に限っては特に支障もなく、「国際鶴センター」は多くの観察者、カメラマンでにぎわっていました。小林先生とクラブスタッフも、午前10時から午後3時までのあいだ撮影ポイントに張り付き、撮影を行いました。ふだんSP150-600mmをご使用いただいているアマチュアカメラマンの方に声をおかけいただき、アフターサービスに関するご意見をうかがうなどの交流もできました。

午前中の天候は「雪」で、降りしきる雪の光景にたたずむタンチョウヅルの姿を撮影できるのは、そうそうあることではないとのことでした。

このレポートのために、小林先生から本日撮影した作例と撮影アドバイスをいただきましたので、以下にご紹介いたします。

小林義明先生『直伝』
タンチョウの飛翔を撮るポイント

  1. 飛翔するコースを観察して知っておく
  2. コースに合わせて画角を調整する
  3. 広い範囲に視線を送ると同時にタンチョウの飛んでくる声にも注意する

◎カメラの設定

  1. AFモードはAF-CまたはAI SERVO
  2. AFエリアは広くしておく
  3. シャッター速度は1/1000秒以上でうまく写し止められる
タンチョウの美しいポーズを切り取る

タンチョウの美しいポーズを切り取る

 

親子で飛翔するシーン

親子で飛翔するシーン

 

タンチョウの美しい足

タンチョウの美しい足

 

ワシのバトル(トリミングあり)

ワシのバトル(トリミングあり)

 

ワシが降下する瞬間

ワシが降下する瞬間

 

タンチョウの飛翔を流し撮り

タンチョウの飛翔を流し撮り

いずれの作例もTamron SP150-600mm F/5-6.3 Di VC USD [Model A011]で撮影 (APS-Cサイズのカメラを使用 ---600mm時には35mm判換算で960mm相当---)

 

 

本日は午前10:00より「阿寒国際ツルセンター(グルス)」の「タンチョウ観察センター」におります。お越しの方はぜひお声がけください。150-600mmのレンズモニターも行っております。

午後の予定は現地の天候次第となりますので、まだ未定です。いまのところタンチョウヅルも多数おり、自動車での通行も現状は特に支障はございませんが、状況に応じ随時終了いたしますので、あらかじめご了承ください。

 

tbclub_logo

タムロン・ブロニカクラブ「釧路湿原あこがれのタンチョウ撮影セミナー」が今週の週末に行われる予定ですが、釧路地方の天候が悪化する見通しです。

講師および事務局スタッフの明日(1月31日)の行動予定ですが「阿寒国際ツルセンター(グルス)」の「タンチョウ観察センター」で10:00〜16:00の間、撮影を行う予定です。但し、天候によっては行動を見合わせたり、途中で切り上げる場合があります。当日のタムロンレンズブログ・Facebookで状況をお知らせ致しますので、随時ご確認ください。

当地での撮影をお考えの皆様におかれましては、天候についての情報に充分に注意し、ご無理をなさらぬよう、お願い申し上げます。<タムロン・ブロニカクラブ事務局>

ご参加の要領については、必ず以下をご参照ください。
http://www.tamronblog.jp/「釧路湿原あこがれのタンチョウ撮影セミナー」/

 

***下見篇*** 報告:事務局長(金城正道)

本日は小林義明先生にご案内いただき、クラブ事務局スタッフで撮影地の下見を行いました。

明日は荒天の可能性が高いので、屋内に待避できる阿寒国際ツルセンター(グルス)の分館、「タンチョウ観察センター」をはじめに向かいました。

左:小林先生 右:金城事務局長 下見でも、150-600mmでしっかり撮影してしまいました。

左:小林先生 右:金城事務局長
下見でも、150-600mmでしっかり撮影してしまいました。

小林義明先生ご使用の150-600mmモデルA011

小林義明先生ご使用の150-600mmモデルA011

「タンチョウ観察センター」にはプロ・アマチュアの多数のカメラマンがおり、みなさんすごい装備で撮影していました。海外のカメラマンも非常に多く、英語の話し声やあいさつが飛び交う国際的な撮影地でした。何人かのプロ写真家にタムロンの150-600mmに触れていただき、好意的な意見をいただきました。中でも、小林先生にご紹介いただいた写真家のベイリーマーティンさんからは大変に有益なご意見をいただけました。ありがとうございました。
◎ベイリーマーティンさんのホームページ:
http://www.martinbaileyphotography.com

 

興味を持っていただいたアマチュアカメラマンの方に臨時に150-600mmを使っていただきました。「これが10万円ちょっとで買えるの!?欲しい!」と、うれしい反応をいただきました。

次に、伊藤サンクチュアリに向かいました。ここもすばらしい撮影地で、天候が良くなった際に考えたいということで、下見を行うことになりました。

 

今日はとても良い天気で、明日の荒天の予報が信じられませんでした。

今日はとても良い天気で、明日の荒天の予報が信じられませんでした。

プロ写真家の今泉潤さん(右)にタムロンの150-600mmをお試しいただきました。

プロ写真家の今泉潤さん(右)にタムロンの150-600mmをお試しいただきました。

小林先生にプロ写真家の今泉潤さんをご紹介いただきました。今泉さんからは、しっかりした鏡筒の作りと操作の質感の良さ、コストパフォーマンスが良いとのご感想をいただきました。また、伊藤サンクチュアリでは動物写真の浅尾省五さんもご紹介いただき、タムロンレンズについて様々なご意見をいただきました。どうもありがとうございました。
◎今泉潤さんのホームページ:
http://www003.upp.so-net.ne.jp/j-imaizumi
◎浅尾省五さんのホームページ:
http://www.rakuensanka.com

 

以下は、今日の下見で、私、金城事務局長が撮影した写真です。初めてのタンチョウ撮影で、これだけ撮れた!うれしい!

Tamron SP150-600mm F/5-6.3 Di VC USD [Model A011] 焦点距離:600mm APS-Cカメラで撮影(900mm相当)※画面下部と左右を少しトリミングしました。申し訳ございません。

Tamron SP150-600mm F/5-6.3 Di VC USD [Model A011] 焦点距離:600mm APS-Cカメラで撮影(900mm相当) ※画面下部と左右を少しトリミングしました。申し訳ございません。

Tamron SP150-600mm F/5-6.3 Di VC USD [Model A011] 焦点距離:600mm APS-Cカメラで撮影(900mm相当)

Tamron SP150-600mm F/5-6.3 Di VC USD [Model A011] 焦点距離:600mm APS-Cカメラで撮影(900mm相当)

みなさま、CP+(シーピープラス)2015への出展に関して、特設サイトを公開しました。
豪華ゲスト陣による「ステージイベント」の詳細スケジュールもお知らせしていますので、ぜひご覧ください。
http://www.tamron.co.jp/special/cpplus2015/index.html

みなさまのご来場を心よりお待ちしております!

cp+2015

150_600_howto_nemoto_deepsky

―ご注意―(必ずお読みください)
M45

「すばる」の和名で有名なおうし座のM45 プレアデス星団です。
肉眼でもよく見えますが、望遠レンズで撮影すると星団をおおう青い星雲が見事です。

◎2014/12/22(福島県いわき市)
焦点距離600mm(35mm判換算:960mm相当) 絞り:F/6.3開放 EOS Kiss X5改造機 シャッタースピード:180秒 ISO感度:1600 12コマ、ダーク10コマ、フラット11コマ、フラットダーク10コマ、バイアス10コマ

 

馬頭

馬頭星雲はオリオン座の三つ星の一番左ζ(ツェータ)星アルニタクのすぐそばにある有名な暗黒星雲です。
左下の散光星雲NGC2024は「燃える木星雲」と呼ばれています。

◎2014/12/22(福島県いわき市)
焦点距離600mm(35mm判換算:960mm相当) 絞り:F/6.3開放 EOS Kiss X5改造機 シャッタースピード:180秒 ISO感度:3200 20コマ、ダーク10コマ、フラット11コマ、フラットダーク10コマ、バイアス10コマ

 

M51

春の夜空で楽しめる渦巻銀河、りょうけん座の子持ち星雲M51です。

◎2014/1/2 (福島県いわき市)
焦点距離:600mm(35mm判換算:960mm相当) 絞り:F/6.3 EOS Kiss X5改造機 シャッタースピード:60秒 ISO感度:3200 14コマ、ダーク10コマ

 

星空にレンズを向けると、様々な天体の美しい姿を写真に撮ることができます。
TAMRON SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USDの焦点距離は、
よく知られた大きめの天体を軽くクローズアップするところから、本格的にとらえるところまで対応できます。
天体写真撮影用の天体望遠鏡(特に天体写真鏡「Astrograph」とも呼ぶ)は、
とても高性能なレンズですが非常に高価です。
SP 150-600mmは、手頃な価格にもかかわらず、
天体写真鏡と比べてもあまり遜色のない写真が撮影できるのは大きな魅力です。

 

M8 B

夏の夜空で楽しめる大散光星雲、いて座の干潟星雲M8です。

◎2014/7/26(長野県諏訪郡原村)
焦点距離:600mm(35mm判換算:960mm相当) 絞り:F/6.3 EOS Kiss X5改造機 シャッタースピード:120秒 ISO感度:1600 25コマ、ダーク10コマ、フラット20コマ、フラットダーク20コマ、バイアス20コマ

 

NGC7000

夏の夜空に輝く散光星雲、はくちょう座の北アメリカ星雲NGC7000です。
肉眼ではよくわかりませんが、撮影すると北アメリカ大陸そっくりの姿が浮かび上がります。
焦点距離を300mmとして全景をおさめてみました。

◎2014/9/21(福島県いわき市)
焦点距離:300mm(35mm判換算:480mm相当) 絞り:F/5.6 EOS Kiss X5改造機 シャッタースピード:120秒 ISO感度:3200 25コマ、ダーク10コマ、フラット10コマ、フラットダーク10コマ、バイアス10コマ

 

NGC6960

はくちょう座の網状星雲の一部です(NGC6960)。超新星爆発の残骸が光り輝いているものです。

◎2014/9/28(福島県いわき市)
焦点距離:600mm(35mm判換算:960mm相当) 絞り:F/6.3 EOS Kiss X5改造機 シャッタースピード:180秒 ISO感度:1600 30コマ、ダーク10コマ

 

天体写真の撮影は様々な対象に応じて様々な技法があり、
撮影方法からはじまって撮影した画像の後処理まで一通り扱った海外の専門書なら数百ページの分量の解説となります。
ここでは当ブログ記事に掲載した写真を私が撮影した方法について、ごく簡単にご説明することにいたします。

 

まずは機材についてご紹介します。天体写真を撮影するには、赤道儀が必要となります。
地球が自転しているため天体は夜空を移動していますから(日周運動)、天体を追尾する必要があります。
赤道儀には搭載するレンズやカメラを支える十分な耐荷重性能と、日周運動を正確に追尾する精度が必要です。
長焦点側の600mmで使うためには高い追尾精度が要求されるため、
赤道儀の動作を制御するオートガイダーという装置を併用します。
これはガイド鏡とよばれる小型望遠鏡に恒星像を撮影する高感度ビデオカメラを装着、
その恒星像が基準位置からどの程度ずれたかをリアルタイムで計測して、赤道儀の動作を制御する装置です。
これにより数分から数十分という長時間の露出でも、天体を完全に静止した状態で撮影できるようになります。

 

DSC6604

撮影準備中の様子です。赤道儀の上にSP 150-600mmとガイド用小型望遠鏡を平行に載せています

 

カメラについては、天体撮影用に改造したデジタル一眼レフカメラを使用しています。
例えば、通常のカメラのセンサーから青色をした色調整用のフィルターをはずすことにより
通常のカメラでは良く写らない、赤~ピンク色をした散光星雲などの天体を
明瞭にとらえることができるようになります。
これらの天体は宇宙に大量に存在する水素ガスによる光を放っていますが、
そのスペクトル域を無改造のデジタルカメラでは良くとらえられないのです。

 

M52

秋の夜空に見えるカシオペア座の散開星団M52と、その近くにある赤い散光星雲NGC7654です。
NGC7654はシャボン玉星雲と呼ばれています。

◎2014/9/21(福島県いわき市)
焦点距離:600mm(35mm判換算:960mm相当) 絞り:F/6.3 EOS Kiss X5改造機 シャッタースピード:120秒 ISO感度:3200 25コマ、ダーク14コマ、フラット10コマ、フラットダーク10コマ、バイアス10コマ

 

二重星団

秋の夜空で楽しめる散開星団、ペルセウス座の二重星団NGC 869とNGC 884です。双眼鏡でもよく見えます。

◎2014/9/21(福島県いわき市)
焦点距離:600mm 絞り:F/6.3 EOS Kiss X5改造機 シャッタースピード:60秒 ISO感度:3200 21コマ

 

レンズのピント合わせは慎重に行わなければなりません。
明るい恒星を写野にいれて、ライブビューで最大に拡大してピント合わせを行っても、
撮影結果がピンぼけになることがあります。
これを避けるためバーチノフマスクなどの、ピント調整用の道具を併用します。
なおタムロンSP 150-600mmに限らず、フローライトやEDガラスを使用したレンズは、
外気温が変化するとピントがずれますので、常に気温をモニターし数度変化したらピント合わせし直すようにします。
また使い始めの時にレンズが外気温に順応していないと撮影中にピント位置がずれていきますので、
撮影開始前30分から1時間程度は撮影環境に置いて気温に馴らす必要があります。
また撮影する対象を変えるたびに、ピントを確認するようにします。

 

さらに撮影の時に生じる様々な問題を解決するための準備が必要です。
湿度が高い晩にはレンズ表面に結露が生じてしまい、星像がにじんでしまいますので、
露よけのフードとヒーターが必要になります。
長時間露出をさせるため外付けのコントローラーを使用するか、
パソコンと接続してコントロールソフトからカメラを制御する必要があります。
次回は撮影と画像処理のポイントについてご説明します。

 

Profile

根本泰人(ねもと・やすひと) クラシックカメラの修理専門店である有限会社ハヤタ・カメララボ取締役。40年以上に渡り、天体観測や写真撮影を続けている。
「メシエ天体ガイド」アスキー出版局(1993)、「メシエ天体アルバム」アストロアーツ(2004)、
「DVDで始める天体観察入門」アストロアーツ(2008)、「ビジュアル星空案内」 アストロアーツ(2011)、
「世界ヴィンテージ・カメラ大全」東京書籍(2012)等、著書多数(いずれも共著)。

 

根本泰人さんご使用のレンズについて詳しくは、
SP 150-600mmスペシャルサイト:http://www.tamron.co.jp/lineup/a011/index.html

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