TAMRON LENS BLOG

ちょっと時間は経ちましたが、4月の中頃から2週間ほどドイツ北部の撮影に行ってきました。
撮影場所はドイツ随一の港湾都市ハンブルク、そこから北上して世界遺産の街リューベックとトラーフェミュンデ、
北欧の玄関口キールと郊外のラーボエという村です。
過去8回のドイツ取材はすべてベルリンでしたので、今回訪れる街は初めて。
内陸部と違い海に面した街ということで、人も風土もどこか陽気で、今までドイツで感じた何かと違いました。

僕が海外取材に普段持って行く機材はいたってシンプル。
ボディー1台(万が一のために予備でもう1台持って行きます)に標準ズームと望遠ズーム、
そして標準画角の単焦点1本だけです。
これはスナップの場合、機材は軽量なほうがいいということでのセレクト。
また風景を撮影したり夜間撮影のために軽量のトラベル三脚は持っていきます。
そんな今回の海外取材のお供にSP 15-30mm F/2.8 Di VC USD(Model A012)を連れて行くことになりました。

ご承知のとおり超広角レンズは肉眼で捉えることのできない広さが写ります。
被写体との距離に応じて変化する強烈なパースペクティブも魅力です。
アイレベルで撮影しシンプルに目の前の広々とした空間を切りとってもいいでしょうし、
カメラアングルをつかって極端なパースをつける画面も面白いでしょう。
また、広角レンズは近接性能が高いので被写体にグッと迫った撮り方も可能です。
しかしこのレンズ、重さ1,1kgとちょっと気になる重さ。レンズをとっかえひっかえしながらの撮影というよりは、
広角一本で撮影できる被写体探し、という割り切った使い方がおもしろいのではないでしょうか。
鋭い描写と安定した手ブレ補正機構には定評あるレンズです。
実際あらゆる角度で撮影してみて、歪みが少なく、安定した色乗り等、そのポテンシャルの高さは十分実感できました。

作例には、広いシーン、接近したシーン。そして大口径を活かして室内や夜間の撮影も行ってみました。
超広角レンズで切り取る世界を是非堪能してみてください。

 

01_Hamburg Rathaus

Hamburger Rathaus

1897年完成のハンブルグ市庁舎。新ルネッサンス建築で112mの尖塔を備えるシンメトリックで均整のとれた建物。
1Fホール天井はドームになっていてそのカーブが美しい。

◎EOS 6D 焦点距離:15mm、絞り:F/2.8、シャッタースピード:1/50秒、露出補正:-2/3、ISO:800

 

Hamburg Deichstrasse

Hamburg Deichstrasse

レストラン入り口におかれたユニークな人形。
カリカチュアのようにデフォルメされたこの人物はオーナーなのだろうか。レンズ最短28cmで撮影。

◎EOS 6D 焦点距離:15mm、絞り:F/2.8、シャッタースピード:1/400秒、露出補正:+1、ISO:100

 

Hamburg Deichstrasse

Luebeck

緯度が高いため4月の日没は午後8時ごろ。そのため夜の撮影スタートが遅くなってしまうのはちょっとネック。
そんなときは一度宿に戻って夜明け前に撮影することにしている。

◎EOS 6D 焦点距離:15mm、 絞り:F/11、シャッタースピード:15秒、露出補正:-1、ISO:200

 

Friedrichsort

Friedrichsort

キール北西部の小さな町。陸路でも行けるが、やはり港町ということもあって、
湾内を縦横に連絡している渡船が盛んに運行されている。写真は渡船乗り場の桟橋。

◎EOS 6D 焦点距離:15mm、絞り:F/8、シャッタースピード:1/800秒、ISO:100

 

Kieler Hafen

Kieler Hafen

2本マストの木造帆船。夜中30秒の露光で撮影。
毎年6月にKieler Wocheと呼ばれる世界規模のヨットレース&祭典がある。
日中盛んに船の整備をしていたのはどうやらその準備のようだった。

◎EOS 6D 焦点距離:15mm、絞り:F/6.3、シャッタースピード:30秒、ISO:400

 

Werftpark

Werftpark

日本語で造船公園。街中に広大な緑地や公園が点在するのもドイツの特徴。
平日休日問わず市民の憩いの場となっている。大きな樹が後ろからの太陽に照らされ迫ってくるようだった。

◎EOS 6D 焦点距離:15mm、絞り:F/8、シャッタースピード:1/1000秒、露出補正:+1、ISO:400

 

Schiffsfahne

Schiffsfahne

民間船の特徴である船尾に掲げられた国籍旗。北ドイツの湾内の強風を受けてはためく姿を1枚。
空に浮かぶ無数の飛行機雲もいいアクセントだった。

◎EOS 6D 焦点距離:17mm、絞り:F/4.5、シャッタースピード:1/2000秒、露出補正:+2/3、ISO:160

 

U-Boot1

U-Boot1

ラボエという村に静態展示されている潜水艦U995。ドイツ海軍の拠点としても栄えた小さな村だ。
海岸沿いにひっそりと展示される姿は少し異様な雰囲気だった。

◎EOS 6D 焦点距離:15mm、絞り:F/4、シャッタースピード:1/4000秒、露出補正:-3、ISO:100

 

U-Boot2

U-Boot2

展示される潜水艦内にも入れる。狭い艦内で広角レンズが威力発揮。F2.8の大口径も見方になってくれた。
写真は中央指揮所の計器盤。

◎EOS 6D 焦点距離:18mm、絞り:F/2.8、シャッタースピード:1/800秒、ISO:1600

 

Profile

種清豊種清豊(たねきよ・ゆたか)

1982年大阪生まれ。京都産業大学外国語学部ドイツ語学科卒業。写真家竹内敏信氏のアシスタントを経て、2007年よりフリーランス。商品撮影のほかカメラ専門誌、WEBなどに写真関連記事を掲載している。国内及び海外での現代の街並みをテーマにしたスナップを撮影中。キヤノンEOS学園講師 日本写真学院講師

 

 

種清 豊さんご使用のレンズについて詳しくは、
SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD (Model A012)スペシャルサイト:

http://www.tamron.co.jp/lineup/a012/index.html

みなさま、F/2.8の大口径超広角ズームレンズに世界で初めて※、手ブレ補正機構を搭載した超広角ズームレンズ「SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD (Model A012) 」が『EISAアワード/European DSLR Zoom Lens 2015-2016』を受賞しました。

タムロンのEISAアワード受賞は今年度で17回目を数えますが、2006年度より10年連続受賞の快挙を達成しました!

受賞について詳しくは
http://www.tamron.co.jp/news/release_2015/0817.html


SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD (Model A012)

製品スペシャルサイト  http://www.tamron.co.jp/lineup/a012/index.html

eisa_a012

※ 35mm判フルサイズ対応のデジタル一眼レフカメラ用大口径F/2.8超広角ズームレンズにおいて。
(2015年8月16日現在。タムロン調べ)

人気カメラ雑誌である「CAPA」編集部から電話が鳴った。
依頼の内容はタムロン社から発売になった大口径超広角レンズの
インプレッションを5日ほどで仕上げてもらえないかと言う内容だった。
CAPA誌 2015年7月号に記事掲載
制作時間はタイトだが何より僕の作風を理解しての依頼に頬が緩んだ。
広角系のレンズは、最近話題の歪まない超高級レンズから始まって開放F値の明るいものまで、
撮影状況に合わせて変えて撮影している僕にとって、
タムロンSP 15-30mm F/2.8 Di VC USDはとても興味深いレンズであったからなおさらである。

翌日宅急便にてレンズが届いた。箱を開けて最初に思ったのは「レンズ間違えて送ってきてるよ」だった。
丁寧に梱包されたレンズは広角レンズのイメージより遙かに大きく重たかったからだ。
一応梱包を解きレンズ名を確認した。
編集者がレンズを間違えて送るはずがない、心の何処かでそう思っていたのだ(笑)
早速EOS 5D Mark Ⅲに装着。単体で持ったときには感じた質量はなく、ボディーとのバランスが絶妙だ。
これくらいの重量があることでブレを中和する事が出来る印象だ。しかもVCの性能も上がっていると言う。
これは是非我が故郷の霜月祭の撮影に使ってみたいと思った。しかし、祭は12月。
レンズ返却は原稿を書き終えるまでにと期限がある。
どうにかしてくれるかどうかはタムロン敏腕広報マンのA氏の腕の見せ所と言ったところだろうか(笑)

僕ら写真家は何時も撮影に出ているイメージがあるかもしれないが、昨日今日の依頼で直ぐに撮影には出られない。
他の仕事もあるので出発は翌日の早朝からとなった。残り撮影時間がこれで4日となる。
困ったときの撮影場所は昔アルバイトをしていた北八ヶ岳の白駒池方面。
5月から6月に掛けて芽吹きが綺麗で、もしかしたら早咲きのツツジに出会えるかも?と思いを馳せた。
思惑はドンピシャで当たり、シダの原っぱやツツジの群落、水量の多い渓谷に出逢うことが出来た。
このレンズとの相性も良さそうである。

 

_P0A1559@HATA

◎焦点距離:18mm、EOS 5D Mark Ⅲ、撮影モード:絞り優先、絞り:F/8、シャッタースピード:1/100秒、
ISO 100

 

_P0A1721@HATA

◎焦点距離:15mm、EOS 5D Mark Ⅲ、撮影モード:絞り優先、絞り:F/8、シャッタースピード:1/15秒、
ISO 200、露出補正:+0.7

 

_P0A1645@HATA

◎焦点距離:24mm、EOS 5D Mark Ⅲ、撮影モード:絞り優先、絞り:F/22、シャッタースピード:1/4秒、
ISO 200、露出補正:+1

 

_P0A1648@HATA

◎焦点距離:28mm、EOS 5D Mark Ⅲ、撮影モード:絞り優先、絞り:F/7.1、シャッタースピード:1/500秒、
ISO 800、露出補正:+0.3

 

前玉が大きくPLフィルターが使えないが、
デジタル時代になってPLの使用頻度は下がっているので気にはならなかった。
AFも速くMF時のピントの山も掴みやすい。やはりF2.8の威力はここにある訳だ。
広角レンズ故に明るいレンズだからと言って簡単にボケが出る訳ではないが、
セオリー通りに被写体に近づき背景の距離を考えると綺麗なボケが現れた。これはイケる!
最短撮影距離28cmと開放F2.8は、ボケを活かす為に最高のスペックである。
星の撮影をと思っていたが天候は夕方から雨。夕景朝日の撮影も出来ず翌日帰路に付いた。

 

_P0A1586@HATA

◎焦点距離:30mm、EOS 5D Mark Ⅲ、撮影モード:絞り優先、絞り:F/2.8、シャッタースピード:1/1000秒、
ISO 400、露出補正:+1.3

 

_P0A1639@HATA

◎焦点距離:15mm、EOS 5D Mark Ⅲ、撮影モード:絞り優先、絞り:F/8、シャッタースピード:1/2秒、
ISO 200、露出補正:+1.7

 

_P0A1654@HATA

◎焦点距離:15mm、EOS 5D Mark Ⅲ、撮影モード:絞り優先、絞り:F/22、シャッタースピード:1/4秒、
ISO 200

 

_P0A1642@HATA

◎焦点距離:16mm、EOS 5D Mark Ⅲ、撮影モード:絞り優先、絞り:F/16、シャッタースピード:1/6秒、
ISO 200、露出補正:+0.3

 

1日取材時間に余裕が出来たので家族と江ノ島へ出かけた。
原稿を書き始めても良かったのだが、家族が居る日に自宅に僕が居る時は年に数回。
今後の平和な日々の為に「江ノ島でも行こうか!」と僕から提案したのだ。
所謂家族サービスと言うやつだが、この数日間だけの相棒を肩からぶら下げ出発した。
広角レンズを活かせるシチュエーションを探り当てるのは片手間では中々難し。
特に24mmを越える焦点距離になると、肉眼では認識しにくい画角がファインダーに飛び込んでくるので、
シャッターを切る時に「良い感じ」と思っていても実際は駄作しか撮影出来ない。
そんな中、我が家のチビが砂浜で足を大きく上げて遊び出したので1枚パシャリ。
大きなガラス玉が付いているにもかかわらず、このAFの速さ。とても大満足な仕上がりを感じたレンズである。

 

_P0A1185@HATA

◎焦点距離:17mm、EOS 5D Mark Ⅲ、撮影モード:絞り優先、絞り:F/2.8、シャッタースピード:1/1000秒、
ISO 200、露出補正:+1.3

 

Profile

秦 達夫秦 達夫(はた・たつお)

1970年長野県生まれ。自動車販売会社退職後、バイクショップに勤務。後に家業を継ぐ為に写真の勉強を始めるが写真に自分の可能性を見出し写真家になる。写真家竹内敏信氏のアシスタントを経て独立。故郷の湯立神楽「霜月祭」を16年間取材した『あらびるでな』で第八回藤本四八写真賞受賞。同タイトル写真集を2014年12月に出版(信濃毎日新聞社)。『山岳島_屋久島』写真集(日本写真企画)。小説家・新田次郎氏著『孤高の人』の加藤文太郎や『アラスカ物語』のフランク安田に憧れている。日本写真家協会会員、日本写真協会会員。

 

秦 達夫さんご使用のレンズについて詳しくは、
SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD (Model A012) スペシャルサイト:

http://www.tamron.co.jp/lineup/a012/index.html

 

 

「CAPA」誌、2015年7月号(6月20日発売)にて、秦さんのSP15-30mmインプレッションが掲載されました。
学研パブリッシングホームページのCAPAカメラネットにて、
「CAPA」誌についての最新情報やバックナンバーのご案内がご覧いただけます。

CAPAカメラネットについてはこちら http://capacamera.net/
「CAPA」誌についてはこちら http://capacamera.net/capa/

 

本日、タムロンは高倍率ズームの新発売を発表しました。8月20日(木)発売となります。

◎高倍率ズーム18-200mmを発売発表

世界最軽量400g、広角も望遠も1本で撮影できる18-200mm高倍率ズームがリニューアル。
定評ある手ブレ補正機構と静音化したAF機構を搭載しました。

写真:18-200mm F/3.5-6.3 DiⅡVC (Model B018)

くわしくは...

ニュース http://www.tamron.co.jp/news/release_2015/0806.html
製品スペシャルサイト http://www.tamron.co.jp/lineup/b018/index.html

株式会社タムロンは、ウェブ応募による「星空風景フォトコンテスト」を開催いたします。

いま、タムロンの高画質・高性能のSPレンズシリーズが好評を博しており、特にSP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD [ModelA011]と、SP 15-30mm  F/2.8 Di VC USD [ModelA012]の2機種においては、その高性能な描写性能から、点像の写りにひときわ評価の厳しい天体写真の分野で、多数をご使用いただいていま す。

この、天体写真分野での好評にお応えし、タムロンでは初めてとなる天体写真のフォトコンテストを催すことといたしました。

審査員には、ブログ・ホームページ、SNS等で広く天体写真を発表し続けている根本泰人さんと前田徳彦さんをお迎えしています。

星空風景フォトコンテスト

詳細はこちら
http://www.tamron.co.jp/news/release_2015/0803.html

その他の応募の詳細や規約等につきましては、本コンテストのウェブサイトでご確認ください。
http://www.tamron-hoshi-con.jp

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