TAMRON LENS BLOG

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風景的な視点で「この場面が撮りたい」と思ったとき、私に関して言えば50mm前後の焦点距離が噛み合う。
理由はわからない。なんとなく、としか言いようがないが、確かにそういう結果になる。

だからSP 45mm F/1.8 VC USDという単焦点レンズを持ったときも、
面白いほどレンズの画角が撮りたいイメージとマッチした。撮りやすいレンズだな・・・・、これが第一印象となった。

しかし、自分のイメージとレンズの画角が噛み合うことは重要なことで、
うまく撮れたという成功体験がないとレンズは使わなくなってしまう。
逆に使い始めてすぐに成功体験が持てると、レンズの出番は増える一方だ。

一般的に風景撮影にはズームレンズをよしとする傾向があるが、もちろんそれは否定しない。
筆者もそう思うタイプだが、ひとたび自分のイメージと噛み合う単焦点レンズに出会うと、
そのレンズにぞっこん惚れてしまう。
SP 45mm F/1.8 VC USDは、私にとってはそんなレンズの一本になってしまった。

 

上弦の細い月が蒼い空に浮かんでいた。山並みと樹と月が調和した風景を45mmレンズが生み出してくれた。

上弦の細い月が蒼い空に浮かんでいた。山並みと樹と月が調和した風景を45mmレンズが生み出してくれた。

◎焦点距離:45mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1.6秒 ISO感度:200
-0.7補正 (フルサイズカメラで撮影)

 

河津桜と土手の菜の花の組み合わせだが、主従の関係性を上手く引き出す構図を作ることができた。

河津桜と土手の菜の花の組み合わせだが、主従の関係性を上手く引き出す構図を作ることができた。

◎焦点距離:45mm 絞り:F/11 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:200
+0.3補正 (フルサイズカメラで撮影)

 

印象的な岩のある風景。広い海の中で「ここだけを切り取りたい」という部分がこれだった。

印象的な岩のある風景。広い海の中で「ここだけを切り取りたい」という部分がこれだった。

◎焦点距離:45mm 絞り:F/16 シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:200
-0.3補正 (フルサイズカメラで撮影)

 

萩原 史郎さんご使用のレンズについて詳しくは、
SP 35mm & SP 45mm F/1.8 Di VC USD (Model F012 / F013) 製品ページ:

http://www.tamron.co.jp/lineup/f012_f013/

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人の視野角に近いとされる一般的な標準レンズの50ミリよりも、
焦点距離が少し短いぶん画角も広いのが、このSP 45mm F/1.8 Di VC USD。
目にした情景を直感的に切り撮っていくスナップや旅写真などでは、
初めて単焦点レンズを使ってみたいという人にも50ミリレンズより扱いやすくておススメと思う。

また個人的に縦位置での撮影を好む傾向の自分としては、
この45ミリを縦に構えてフレーミングした時の構図のはまりやすさが気に入っている。
例えば風景的な撮影で、手前の地面や空を何処まで入れるかを考えた場合に
35ミリや50ミリよりバランスが取りやすいだけでなく、
アングルを少し上下に振るだけで写真の印象を大きく変えることもできる。
もしもこのレンズを手にされたなら、ぜひ縦のアングルも積極的に試してもらいたい。

よく「旅カメラ」という言葉を聞くが、それならばSP 45mm F/1.8 Di VC USDは、
手にしたら何処か知らない処に出掛けたくなる、そしてパートナーとしても頼もしい「旅レンズ」と呼べる1本だ。

 

早朝のビーチ。朝陽が昇る姿は拝めなかったが、雲間からドラマチックな光が海を照らしていた。奥行きと安定感を出すために足元の草を画面に入れたぶん、絞り込んで撮影。

早朝のビーチ。朝陽が昇る姿は拝めなかったが、雲間からドラマチックな光が海を照らしていた。奥行きと安定感を出すために足元の草を画面に入れたぶん、絞り込んで撮影。

◎焦点距離:45mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/80秒 ISO感度:100
絞り優先AE (手持ち)(フルサイズカメラで撮影)

 

歪曲収差も少なく、画面周辺部まで目立つ「粗」がほとんどない。開放から安心して使えるが、このような奥行きの(背景の)無い被写体では、少し絞って更にシャープさを増した描写も堪らない。

歪曲収差も少なく、画面周辺部まで目立つ「粗」がほとんどない。開放から安心して使えるが、このような奥行きの(背景の)無い被写体では、少し絞って更にシャープさを増した描写も堪らない。

◎焦点距離:45mm 絞り:F/5.0 シャッタースピード:1/50秒 ISO感度:100
絞り優先AE -1/3補正(手持ち)(フルサイズカメラで撮影)

 

「皮一枚で繋がった」と表現したくなるほど朽ちた階段の手すり。脆く崩れそうな錆の質感描写もリアルで、拡大すると撮影時には気づかずにいた一筋の蜘蛛の糸も解像していた。

「皮一枚で繋がった」と表現したくなるほど朽ちた階段の手すり。脆く崩れそうな錆の質感描写もリアルで、拡大すると撮影時には気づかずにいた一筋の蜘蛛の糸も解像していた。

◎焦点距離:45mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/50秒 ISO感度:100
絞り優先AE -1補正(手持ち)(フルサイズカメラで撮影)

 

寄れるレンズなので着席したまま料理の撮影ができる。手ブレ補正が強力で室内照明光のみでもほんの少し感度をあげるだけで安心して撮影できるのがありがたい。

寄れるレンズなので着席したまま料理の撮影ができる。手ブレ補正が強力で室内照明光のみでもほんの少し感度をあげるだけで安心して撮影できるのがありがたい。

◎焦点距離:45mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/25秒 ISO感度:400
絞り優先AE -1/3補正(手持ち)(フルサイズカメラで撮影)

 

特にあてもなく港町をぶらつく。フォルムや色など、目にして面白いと感じた物を気ままに撮り歩くのに、45ミリの画角は広すぎず狭すぎずちょうど良い。

特にあてもなく港町をぶらつく。フォルムや色など、目にして面白いと感じた物を気ままに撮り歩くのに、45ミリの画角は広すぎず狭すぎずちょうど良い。

◎焦点距離:45mm 絞り:F/8.0 シャッタースピード:1/40秒 ISO感度:400
絞り優先AE +1/3補正(手持ち)(フルサイズカメラで撮影)

 

黄昏時のビーチでもF1.8の大口径レンズと今どきのカメラなら、高感度域でシャッター速度を稼ぐのは容易だ。SP 45mm F/1.8 Di VC USDの手ブレ補正なら、逆に低速気味のシャッターで寄せては引く波の動きを出すといった表現も可能。

黄昏時のビーチでもF/1.8の大口径レンズと今どきのカメラなら、高感度域でシャッター速度を稼ぐのは容易だ。SP 45mm F/1.8 Di VC USDの手ブレ補正なら、逆に低速気味のシャッターで寄せては引く波の動きを出すといった表現も可能。

◎焦点距離:45mm 絞り:F/11 シャッタースピード:1/10秒 ISO感度:200
絞り優先AE (手持ち)(フルサイズカメラで撮影)

 

宇佐見 健さんご使用のレンズについて詳しくは、
SP 35mm & SP 45mm F/1.8 Di VC USD (Model F012 / F013) 製品ページ:

http://www.tamron.co.jp/lineup/f012_f013/

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ロケのメインは奄美大島で数日間の水中撮影。
その合間のプライベートな陸撮用にとSP 45mm F/1.8 Di VC USDを装着した
フルサイズ一眼レフ一台だけを携行した。
潜水を伴う仕事はただでさえ荷物が多いこともあるが、身軽に動ける一本だけに絞ったということ。

ならばズームレンズが便利では? と思われる方が多いかもしれない。
しかし45ミリという標準レンズの焦点距離だけでも、
被写体に寄ったり引いたりに加えてちょっとしたカメラアングルの差や、
設定する絞りによっても表現の幅は広げることは可能だ。
また、このレンズの開放F1.8絞りは、浅い被写界深度のボケ味の魅力は当然だが、
ドラマチックなシーンが狙える早朝や黄昏時のビーチなど、
光が乏しいシーンでも手ブレ補正機構「VC」とも相まって心強い味方になってくれるという期待値も大きいのだ。

SPシリーズには魅力的なSP 35mm F/1.8 Di VC USDもあるが、
今回それよりほんの少し長い焦点距離の画角を生かして、
ちょっとだけ「攻める」気持ちで、旅で出会った光景を切り撮っていく感覚も楽しもうという考えでのセレクトだ。

 

独特な山羊の瞳孔が怖くて苦手と言う人もいるが、おどけたようなポーズと背景のまろやかなボケ味が期待通りに動物の生々しさを弱めてくれた。ピントを合わせた瞳や、周りの毛並みのシャープな描写は見事。

独特な山羊の瞳孔が怖くて苦手と言う人もいるが、おどけたようなポーズと背景のまろやかなボケ味が期待通りに動物の生々しさを弱めてくれた。ピントを合わせた瞳や、周りの毛並みのシャープな描写は見事。

◎焦点距離:45mm 絞り:F/1.8 シャッタースピード:1/800秒 ISO感度:100
絞り優先AE +1補正(手持ち)(フルサイズカメラで撮影)

 

冬の浜辺は観光客の姿も無く、何処からか流れ着いた様々なゴミが点在するが、絞りを開けた45ミリの近接撮影はそれらをフォトジェニックに変身させる。画面周辺近くにフォーカスのポイントを置いてもクリアな描写だ

冬の浜辺は観光客の姿も無く、何処からか流れ着いた様々なゴミが点在するが、絞りを開けた45ミリの近接撮影はそれらをフォトジェニックに変身させる。画面周辺近くにフォーカスのポイントを置いてもクリアな描写だ。

◎焦点距離:45mm 絞り:F/1.8 シャッタースピード:1/1600秒 ISO感度:100
絞り優先AE +1補正(手持ち)(フルサイズカメラで撮影)

 

流木の先端にピントを合わせたシャープな描写部分と、F5.6まで絞りあえてボカし過ぎない背景を見せることで、画面から突き出すようなリアルな立体感を狙った。開放絞りで背景を大きくボカすのが得意なレンズだが、絞った時のボケ味にも嫌味が無いからこそできること。

流木の先端にピントを合わせたシャープな描写部分と、F/5.6まで絞り、あえてボカし過ぎない背景を見せることで、画面から突き出すようなリアルな立体感を狙った。開放絞りで背景を大きくボカすのが得意なレンズだが、絞った時のボケ味にも嫌味が無いからこそできること。

◎焦点距離:45mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:100
絞り優先AE +1補正(手持ち)(フルサイズカメラで撮影)

 

標準レンズに近い焦点距離でもカメラアングルや遠近感を意識した構図の決め方次第で広角レンズ的に見せる写し方は可能だ。

標準レンズに近い焦点距離でもカメラアングルや遠近感を意識した構図の決め方次第で、広角レンズ的に見せる写し方は可能だ。

◎焦点距離:45mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:100
絞り優先AE (手持ち)(フルサイズカメラで撮影)

 

風になびく暖簾にAFでピントを合わせる。標準的なAFスピードだが、紙一重ほどの被写界深度で布目や点状の細かなシミまでハッキリわかるほどのシャープなAF結果に舌を巻く。

風になびく暖簾にAFでピントを合わせる。標準的なAFスピードだが、紙一重ほどの被写界深度で布目や点状の細かなシミまでハッキリわかるほどのシャープなAF結果に舌を巻く。

◎焦点距離:45mm 絞り:F/2.0 シャッタースピード:1/1000秒 ISO感度:400
絞り優先AE +1/3補正(手持ち)(フルサイズカメラで撮影)

 

強い雨がプール水面を叩く。外に出られない憂さ晴らしにバルコニーからのショットで手ブレ補正「VC」の効果を試した。その効果の高さにも納得だが、プールサイドバー店内の様子もしっかり確認できる描写力にもあらためて驚かされた。

強い雨がプール水面を叩く。外に出られない憂さ晴らしにバルコニーからのショットで手ブレ補正「VC」の効果を試した。その効果の高さにも納得だが、プールサイドバー店内の様子もしっかり確認できる描写力にもあらためて驚かされた。

◎焦点距離:45mm 絞り:F/1.8 シャッタースピード:1/15秒 ISO感度:640
絞り優先AE -1/3補正(手持ち)(フルサイズカメラで撮影)

 

宇佐見 健さんご使用のレンズについて詳しくは、
SP 35mm & SP 45mm F/1.8 Di VC USD (Model F012 / F013) 製品ページ:

http://www.tamron.co.jp/lineup/f012_f013/

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最短撮影距離付近になるほど手ブレの影響が大きくなってきますが、
手ブレ補正機構「VC」の搭載で、手持ちでもクローズアップ撮影が可能です。

ただ、その場合に気をつけたいのはシャッタースピードが遅めになりがちな点。
手ブレは「VC」が補正してくれるので、被写体ブレが起こらないよう、
ときにはISO感度をアップすることによりシャッタースピードを上げて対処することが必要になります。

また、被写体に寄れば寄るほどピント合わせはシビアになってきます。
マクロレンズで撮影するときと同じように、
AFでもMFでもピントの微調整は、身体を前後移動して行うほうが良いでしょう。

開放F値が1.8での最短撮影距離は、レンズの描写性能が最も問われやすい領域です。
でも、作例を見てもらえればわかるように、ピント面の解像感は素晴らしく、それでいてボケ味はやわらかな雰囲気。
しかし一方で被写界深度がマクロレンズなみに浅くなるので、
当然ながら手持ち撮影ではピントを合わせることが難しくなります。
自分の意図するピント部分に合うまで何回も撮影して、このレンズの魅力を最大限に活かしてみたいものです。

 

ムラなく徐々に大きくなっていく自然なボケ描写はマクロレンズ並み。開放で大きなボケ味を楽しむだけでなく、少し絞り込んで好みのボケ味を探していきましょう。

ムラなく徐々に大きくなっていく自然なボケ描写はマクロレンズ並み。開放で大きなボケ味を楽しむだけでなく、少し絞り込んで好みのボケ味を探していきましょう。

◎焦点距離:35mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/800秒 ISO感度:100
+1補正 (フルサイズカメラで撮影)

 

木漏れ日のボケを画面周辺に配置しても、口径食になりにくく、自然な描写が得られるのは、レンズ性能のキャパの広さだと実感させられます。

木漏れ日のボケを画面周辺に配置しても、口径食になりにくく、自然な描写が得られるのは、レンズ性能のキャパの広さだと実感させられます。

◎焦点距離:35mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:320
+1補正 (フルサイズカメラで撮影)

 

開放でも安心して撮影できる描写性能の高さには驚き。ビオラの花芯ひとつひとつが質感までしっかり表現されています。

開放でも安心して撮影できる描写性能の高さには驚き。ビオラの花芯ひとつひとつが質感までしっかり表現されています。

◎焦点距離:35mm 絞り:F/1.8 シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:200
+0.7補正 (フルサイズカメラで撮影)

 

並木 隆さんご使用のレンズについて詳しくは、
SP 35mm & SP 45mm F/1.8 Di VC USD (Model F012 / F013) 製品ページ:

http://www.tamron.co.jp/lineup/f012_f013/

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私の場合、クローズアップ撮影ではMFがメインですが、AFでピントが合う条件であれば迷わずAFを使います。
しかし、最短撮影距離付近まで寄ると明暗差がなくなることも多く、
そんなときAFで迷ったらすぐにMFに切り替えます。

このような撮影スタイルなので、AF/MFの切り替えを頻繁に行いますが、
このレンズの場合はスイッチが大きく作られているので、
ファインダーを覗きながらでも瞬時にAF/MFの切り替えが容易にできる点はとても気に入っています。

ピントリングもダイレクト感がありながらスムーズですし、マクロレンズと同じように、
最短側になるほどピントの移動量に対して、ピントリングの回転角が大きくなるので、
微妙なピント合わせもしっかり行えます。

また、F1.8という大口径ながら、レンズの重量バランスがとれているので、
撮影時にレンズの重さを意識することはありませんでした。
こういう部分まで気を配って設計されていることが、使えば使うほどわかるレンズですね。

35mmを選んだのは、被写体に寄れるのが一番ですが、焦点距離が短いほど背景の写る範囲が広く、
絞り込んでボケ味を調整すれば、被写体のある環境を取り込むこともできるからです。
また、被写体から距離を取って絞り込めば、被写界深度を深くできるなど、
撮影バリエーションの豊富さが可能な点も理由のひとつです。

 

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たくさん咲いている雰囲気を背景のボケ味で表現できるのは、35mmという焦点距離のおかげ。

◎焦点距離:35mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:100
(フルサイズカメラで撮影)

 

引きの構図では、絞り込まなくても深い被写界深度が得られます。地面と平行になるよう、真上からレンズを向けて全体にピントを合わせています。

引きの構図では、絞り込まなくても深い被写界深度が得られます。地面と平行になるよう、真上からレンズを向けて全体にピントを合わせています。

◎焦点距離:35mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:1600
-2補正 (フルサイズカメラで撮影)

 

地面スレスレの極端なアングルで、見上げるようにレンズを向けています。太陽を直接撮り込んでもフレアやゴーストが出にくい基本性能の高さも魅力。

地面スレスレの極端なアングルで、見上げるようにレンズを向けています。太陽を直接撮り込んでもフレアやゴーストが出にくい基本性能の高さも魅力。

◎焦点距離:35mm 絞り:F/16 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:200
(フルサイズカメラで撮影)

 

並木 隆さんご使用のレンズについて詳しくは、
SP 35mm & SP 45mm F/1.8 Di VC USD (Model F012 / F013) 製品ページ:

http://www.tamron.co.jp/lineup/f012_f013/

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