TAMRON LENS BLOG

本年度も、タムロン マクロレンズフォトコンテスト「ネイチャーの部」の審査を担当させて頂くことになりました、
身近な足元の小さな自然をテーマに活動している、マクロの伝道師・石井孝親です。

「ネイチャーの部」応募にあたってのアドバイスですが、ネイチャーフォトの醍醐味は、
自然と触れ合いながら野山を歩き、被写体を発見して「ありのままの自然の姿」をカメラに収めることです。
残念ながら昨年度の応募作品を見ると、一見とても目を引きますが「演出」して作られた写真が多く、
私は「演出なんて行わなくても探せば良い写真は撮れるのになあ!」と、とても残念に感じました。
演出する技術を磨くより、「被写体の生態」「光の扱い方」「構図」等を勉強して被写体を発見し、
演出しないでありのままの自然の姿を撮影した方が、「撮影したぞ!」という満足度が違ってきます。
ありのままの自然の姿を、ストレートに捉えた写真の応募を期待しています。

2016年2月25日に4年ぶりにリニューアル発売された
SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (Model F017)を
マクロ写真派の皆さん、手に持って試してみましたか?
私は正直「たった4年でリニューアルするの?」って思いましたが、優れた光学性能はそのままに、
「角度ブレ、シフトブレの両方に対応した手ブレ補正機構搭載」「マクロ撮影用途にAF改善」
「防塵防滴構造」「フロントレンズ防汚コーティング」等、基本性能が更にブラッシュアップされ
タムロンの技術力の高さに驚きを隠せませんでした。
まだマクロレンズをお持ちでない方には、私イチオシのマクロレンズを是非、使ってみてください。

 

花のレストラン(ポピーとミツバチ)

花のレストラン(ポピーとミツバチ)

新型90mmF/2.8マクロ(F017)はUSD(超音波モーター)をマクロ撮影用途に改善したので、
この写真のように空中をホバーリングするミツバチ等も動体予測モードでAFポイントをミツバチに合わせ
半押し状態を保てば、ピントを合わせ続けてくれます。
マクロ写真の分野は未だに敷居が高い「特殊写真」と思われがちですが、
マクロ撮影時に有効なAFとシフトブレに対応した手ブレ補正機構を新たに搭載し、
マクロレンズ初心者でも十分、花や昆虫等の撮影が楽しめる仕上がりになっています。

◎SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F017)
絞り優先AE F/4 シャッタースピード1/1600秒 ISO400 +1.3EV補正

 

ひと時の輝き(朝日と朝露)

ひと時の輝き(朝日と朝露)

朝露を撮影するには晴天で風の無い日を選んで出掛けることが大切です。
晴天でも風が吹いていると朝露は降りません!
この朝日と朝露の写真は、地平線から顔を覗かせたばかりの朝日と朝露を重ねました。
太陽の大きさはフルサイズ機で90mmマクロだと0.9mmくらいに写るので、
この写真を見た方の中には「合成写真?」と思われる方々が多いと思いますが、
実はマクロレンズで朝露にピントを合わせることにより、
太陽は玉ボケとして大きくボケることで画面いっぱいに大きく捉えています。

◎SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F017)
絞り優先AE F/2.8 シャッタースピード1/2000秒 ISO100

 

雨上がりの朝(梅)

雨上がりの朝(梅)

良い写真を撮る為には、天候、風の強さ、光等を考えて撮影に行くことが大切です。
この写真を撮影した前夜の天候は小雨で、明け方には雨が上がるとの予報でした。
翌日の朝の天候は晴れで風は無し。私は雫をまとった可憐な梅を撮影できる!と、車を飛ばしました。
撮影地に到着して梅林に急いで向かうと、想像した通り、
雫をまとって朝日を浴びキラキラと輝く梅が私を出迎えてくれました。

◎SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F017)
絞り優先AE F/4 シャッタースピード1/1000秒 ISO400

 

足元の小さな命(ニワゼキショウ)

足元の小さな命(ニワゼキショウ)

この写真はバラ園に撮影に行った時に撮影したニワゼキショウで、
バラ園脇のちょっとした草地で見つけレンズを向けました。被写体は何処にでもあります。
バラ園にバラを撮影に行ったとしても、足元には色々な生命(花や昆虫)が隠れています。
「撮ろう!撮ろう!」とする意識が強すぎると被写体が見つからなくなります。
私は、子供の頃に虫捕り網を持って野山を駆け回っていたあの頃の様に
「自然と触れ合い楽しむ。」ことを大切にしています。
無理して撮っても良い写真は絶対に撮れません。

◎SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F017)
絞り優先AE F/4 シャッタースピー1/500秒 ISO400 +1.0 EV補正

 

小さな命(ミ ノムシ)

小さな命(ミノムシ)

近年数が激減して地域によっては絶滅危惧種に指定されている「ミノムシ」。
見つけたミノムシは、ミノの大きさはまだ1cmくらいと子供のミノムシでした。
一見グロテスクなミノムシも小さめに写し、光を生かせば立派な被写体になります。
小さなミノムシを背景から際立たせる為に、反射する草のハイライトの白い部分と重ねました。
この様な草を入れて構図を決める時は、被写体の位置だけではなく、
草の重なりや流れを見て、画面全体を見ながら構図を決めましょう。
もちろん光線状態は「逆光線」で、透過光を生かしています。

◎SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F017)
絞り優先AE F/4  シャッタースピード 1/160秒 ISO 200 +2.7 EV補正

 

林床の妖精(ユキノシタ)

林床の妖精(ユキノシタ)

従来モデルの90mmマクロ(Model F004)からボケ味が硬くなった!とウェブ上などで言われていますが、
同光学系を引き続き採用した新90mmマクロ(Model F017)で撮影したユキノシタの写真をご覧ください。
初代90mmマクロ(Model 52B)から受け継ぐ伝統的な「とろけるようなボケ味」は
背景の花、茎のボケに出ています。
硬くなったと感じるのは、高画素機に対応する為にピントの合った部分の解像度が高くなったからでしょう!

◎SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F017)
絞り優先AE F/2.8  シャッタースピード 1/320秒 ISO 400 +0.7 EV補正

 

Profile

sec01_img01石井 孝親(いしい・よしちか)
1967年9月、横浜生まれ。東京写真専門学校卒業後、写真館勤務。
2000年4月から自然写真家として活動開始。現在、身近な足元の自然をテーマに、写真展、写真雑誌、カレンダー等で幅広く活躍中!
写真集に「光と彩の季節・日本カメラ社」、技術書に「光を生かす花撮影術・日本カメラ社」など。自ら主宰する「フォトクラブ光と彩」で横浜、東京にてアマチュア写真家の指導にも力を入れている。

石井孝親のネイチャーフォト(ホームページ)
http://www2.ttcn.ne.jp/~naturephoto/

自然写真家・石井孝親のネイチャーフォト(facebookページ)
https://www.facebook.com/naturephoto.ishii

 

石井孝親さんご使用のレンズについて詳しくは、
SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F017)製品ページ:
http://www.tamron.jp/product/lenses/f017.html

 

第13回タムロン マクロレンズフォトコンテストの詳細はこちら:
http://www.tamron.jp/special/contest/macrocon2016/