TAMRON LENS BLOG

一足先の初夏を感じに、4月初旬に思い切って沖縄県竹富島まで出かけた。 今回旅に用いたレンズはTAMRON SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2 (Model A025)。 大口径望遠レンズとしての重さはあるのだけれど、じっくり構えて絵を収めたくなるレンズである。

その描写は実に美しく、仕上がった絵を見ると優れた解像力に息をのむほど。 それでいて、非常に滑らかな柔らかさを演出してくれた。 ピントの合わせにくい逆光にも強く、フレアやゴーストなどのストレスは全くなく、シャッターをサクサク切ることができた。

また今回、色鮮やかな島ならではの色にも着目してもらいたい。 色収差を抑える特殊レンズが一枚増えることで、高い解像感とコントラストを見事に演出してくれた。
そして、非常に撮影幅のあるレンズだとも思った。 最短撮影距離が0.95mであり、食べ物を撮影する際にも意外と近寄ることができた。 ピント合わせも非常に早く、撮影に集中することができる。 VC機能も充実しているため、朝から夕暮れ時まで安心して手持ちでの撮影ができる。

2012年発売の旧モデル、A009以降のモデルとなるTAMRON SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2 (Model A025)、タムロンらしい待望のレンズだと言えよう。 外見や中身も純正レンズに負けず、コストパフォーマンスも非常に素晴らしい、色々なシーンを一 緒にお供したくなるレンズである。

 

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竹富島に到着すると、すぐに海へと向かった。
木陰で一休みをした後、ゆっくりと海を眺める。

◎焦点距離:70mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/800秒 ISO感度:100

 

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ここはカイジの浜。
美しいコバルトブルーの海が、広がっている。
その先に写った親子のように、思わず星砂を見つけたくなった。
砂浜などでは、レンズを付け替えることのないズームレンズがとても便利だ。

◎焦点距離:100mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/4000秒 ISO感度:100

 

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ゆっくりと海を眺めた後、島を散策。
道中お花に囲まれた小中学校を、ブーゲンビリアを前ボケに撮影した。
お昼時のせいか、とてものどかなひとときを過ごした。

◎焦点距離:144mm 絞り:F/4.5 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:100

 

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竹富島には 猫島と呼ばれるほど、 沢山の猫がいる。
散策していると、ある集落の赤瓦屋根に寝起きの猫が、顔を見せてくれた。
思わず撮影をしたのだが、ピント合わせが非常に早く、焦点距離200mmで瞬間を捉えることができた。

◎焦点距離:200mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/6400秒 ISO感度:100

 

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ある集落前にて、おまわりさんを発見。
とても可愛く見えたので、思わず1枚パチリ。
背景の緑の圧縮効果、柔らかい背景ボケを感じた。

◎焦点距離:80mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/2000秒 ISO感度:100

 

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撮影の合間には、細かな休憩も大切だ。
昼食後のデザートは、島かき氷(黒糖白玉のせ)をオーダー。
食べる前に撮影。
かなり幅広いジャンルに対応するレンズだと思った。
また、撮影後の島かき氷は格別に美味しかった。

◎焦点距離:70mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/80秒 ISO感度:500

 

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ここには沖縄の原風景が広がっている。
お腹をいっぱいに満たした後も、地図を頼りに開放的な気持ちで、ひたすら歩くことにした。
白砂路地を撮影。
手前から奥へ吸い込まれていくかのような、非常に滑らかな印象だった。

◎焦点距離:200mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/2500秒 ISO感度:1000

 

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70-200mmと旅をしたことで、じっくり撮影を楽しむことができた。
ガラス玉に島での思い出を沢山詰め込んだかのように、また旅に出たくなった。
透明感のあるモチーフも綺麗にディティールを残しつつ、柔らかな仕上がりとなったと思う。
沢山の思い出を残してくれた竹富島、また会いにいこう。

◎焦点距離:200mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:100

 

wakakojet若子jet

岐阜県岐阜市生まれ。名古屋造形大学卒業。 撮影スタジオ勤務後、出版社写真部を経て、写真家松本明彦氏に師事後、独立。
被写体は人物を中心に、雑誌、広告等の撮影をする一方、展覧会でも発表多数。 ライフワークとして街スナップを楽しんでいる。 優しく可愛く綺麗な世界観を得意とする。

 

2016年7月、若子jet写真集「キッチュa GO!!GO!! 浪花編」好評発売中。
https://wakakojet.thebase.in

ブログ:若子jetのセンチメンタル日記
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若子jetさんご使用のレンズについて詳しくは、
SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2 (Model A025)製品ページ:
http://www.tamron.jp/product/lenses/a025.html

気づけば新緑まぶしい初夏の足音が聞こえてきた今日この頃。暖かなこの季節になると、景色に赤や緑、黄などなど、いろんな色が目を楽しませてくれるようになり、自然と写欲も湧いてきます。

と、こんな季節にピッタリなレンズが、先日タムロンから発売された「10-24mm F/3.5-4.5 Di II VC HLD」です。このレンズは、APS-Cサイズのデジタル一眼レフカメラ用に作られた交換レンズなのですが、APS-Cサイズ用の超広角ズームって現行品はどれも設計が一昔前のものが多いので、購入するのためらってしまうんですよね。35mm判フルサイズ用なら同じくタムロンの「SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD」を始めとして、最新設計の優秀なレンズが多くそろっているのですけど…

そんな中にあって、本レンズは、2000万画素超が当たり前になった現代のAPS-Cサイズ・デジタル一眼レフカメラに対応して設計された超広角ズームです。マウントがちゃんと金属製になっているなど、光学性能だけでなく、耐久性や操作性もバッチリ質感高く作られた、待望の本格的超広角ズームなのです。しかもタムロンが得意とする手ブレ補正機構「VC(Vibration Compensation)」付き。

そうした訳で今回は、最新の超広角ズームが見せてくれる実力を、「身近で気軽に撮れるけれども、せっかくの一眼レフなので本気で」という視点で、作例を紹介していきたいと思います。「超広角を使いこなせるようになったら一人前」と言われることもありますしね。

撮影は全て手持ちで行っています。

 

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超広角ズームと言えば、何と言っても、引きの取れない場所で被写体を広く写せることが最大の特長。東京スカイツリー内のすみだ水族館の名物である、広大なペンギンゾーンを一枚の画像に収めることができました。焦点距離は広角端の10mm、35mm判換算で約15mm相当の超ワイドな世界だからこそ可能な表現です。

◎焦点距離:10mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/4秒 ISO感度:800

 

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同じく、すみだ水族館での一コマ。クラゲの生態を紹介する特設のスペースだそうですが、「近未来のラボ」的に幻想的な印象を出してくれていますね。こちらは望遠端の24mm、35mm判換算で約36mm相当の画角です。1/4秒のシャッター速度でもぶらさず撮れたのは手ブレ補正機構「VC」のおかげ。むやみにISO感度を高くせずに撮れるのは大助かりです。

◎焦点距離:24mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/4秒 ISO感度:200

 

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家族と一緒に水族館へ行ったときなどに、ぜひ押さえておきたいのが人と水族館が一緒に写った記念写真。人の視角に近いと言われる望遠端の自然な画角と、手ブレ補正機構「VC」があれば、水中の世界に感動する、ご家族のありのままの姿を綺麗に写し撮ることができます。

◎焦点距離:10mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/6秒 ISO感度:100

 

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さて、水族館を離れたら、美味しく食べたご飯の写真も綺麗に記録しておきたいところですね。ズーム域の広い本レンズなら、望遠端の自然な画角と、24cmまで寄れる近接撮影能力で、美味しそうな料理をさらに美味しそうに撮ることができます。手ブレ補正機構「VC」は、通常、被写体の距離が遠いほど効果が発揮されますが、シャッター速度が1/6秒しかなかったこの場合でも、しっかりブレを防いでくれました。

◎焦点距離:24mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/6秒 ISO感度:200

 

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お昼寝中の猫を撮影させてもらいました。ただ撮るだけではつまらないので、広角端を使って被写体(猫の顔)にグッと近寄って撮影しています。猫としては「えっ?」と思うくらいレンズが近寄っていますが、おかげで猫の全身に加え、猫が暮らす付近の状況も一緒に写し込むことができました。こうした表現も超広角レンズ独特の特性です。

◎焦点距離:10mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:100

 

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春の花であるシャガが群生していました。最短撮影距離の24cmまで寄って撮影しています。近くのものは大きく、遠くのものは小さく写るという、超広角レンズの特性によって遠近感を強く表現できました。2平方メートルに満たない小さな群落が広大な湿地のように見えます。

◎焦点距離:10mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:100

 

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満開を過ぎてしまった桜も、夕焼けの光によって情緒ある風情を写すことができました。画面内の情報量が多く構図をまとめるのが難しい超広角レンズですが、ズームレンズなら不必要なものが入らないように焦点距離を調節できるので、被写体を上手く配置できます。本レンズは2.4倍という広いズーム比をもっているので、入門用のワイドレンズとしても扱いやすくオススメできる1本です。

◎焦点距離:12mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/20秒 ISO感度:100

 

sonehara曽根原 昇(そねはら・のぼる)

信州大学大学院修了後に映像制作会社を経てフォトグラファーとして独立。2010年に関東に活動の場を移し、雑誌・情報誌などの撮影を中心にカメラ誌等で執筆もしている。
写真展に「イスタンブルの壁のなか」(オリンパスギャラリー)など。

 

 

■取材協力:すみだ水族館
クラゲとペンギンの大型水槽で春の特別演出実施中!
詳細は、すみだ水族館 公式ホームページをご覧ください。
http://www.sumida-aquarium.com/

すみだ水族館 公式Facebook
https://www.facebook.com/Sumida.aquarium.official

 

曽根原 昇さんご使用のレンズについて詳しくは、
10-24mm F/3.5-4.5 Di II VC HLD(Model B023)製品ページ:
http://www.tamron.jp/product/lenses/b023.html

SP 150-600mm F/5-6.3 Di USD G2 (Model A022)は光学性能、近接撮影能力、AFスピード・精度を向上。さらに新機能として、任意のズームポジションで瞬時にロックと解除ができるフレックスズームロック機構を採用し、撮影中のレンズの自重によるレンズ鏡筒の不用意な動きを防ぎます。また、水滴・手の脂などが付いても拭き取りやすい防汚コートを追加するなど、撮影の利便性を高めています。

発売日:2017年4月27日
写真: SP 150-600mm F/5-6.3 Di USD G2 (Model A022)

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くわしくは...
ニュース:http://www.tamron.co.jp/news/press_release/20170413.html
製品ページ:http://www.tamron.jp/product/lenses/a022.html

2017年の冬はマイナス20℃以下になる日も多く、コンスタントに寒かった。そのため3月末になってもけっこう雪が残っていて、タンチョウの給餌場も冬の景色となっていた。それに、冬本番ではあまり姿を見られなかった流氷も、そろそろ去ってしまうと思われた頃になって、たくさん根室海峡に流れこんできてびっくりした。そのおかげでいつもと違う景色も見られ、楽しい撮影になった。

この撮影で使った、超望遠ズーム150-600mmの第二世代モデル「SP150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2」(以下、A022)は、いま心底惚れ込んで使っているレンズで、今現在、完璧といえる性能を持った超望遠ズームレンズに仕上がっていると感じている。別にタムロンに頼まれてそう言っているのではない。本心からそう思っている。

このレンズを使っての撮影はとても軽快なのだ。

なんといっても、望遠側に特化したズームはいきものの撮影に便利で手放せないものになっている。画質だけを考えれば単焦点レンズには敵わないものの、それ以上にズームで手持ち撮影とコンパクトさという大きなメリットがある。いきものはジッとしているわけではない。それは常に撮影距離が変化することを意味する。単焦点レンズではいきものが近付いて来たときは、撮影を諦めるか急いで他のレンズが付いたカメラに持ち変える必要があったが、A011/A022なら、ズーミングするだけで適切な構図で撮影できるのだ。(*A011はA022の前モデル)
数少ないシャッターチャンスを確実に捉えられる。それは何よりも大きなメリットとなる。
そして、先代のモデルA011に要望した

1:600mm側の解像力
2:AF速度
3:手ブレ補正の効果
4:流し撮り性能
5:三脚座の扱いやすさ

といった項目の性能向上に加え、

6:ズームリングの固定機構の工夫

などすべてに渡って進化があり、いまのところ不満を感じる点はない。
実に満足度の高いレンズなのだ。

 

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春が近づいてきてエゾリスの活動も活発になった。真冬の寒い時期は日の出の頃に食事をすると巣に戻ってジッとしているため姿が見られなくなることが多かったが、久しぶりに見に行くと、子育ての準備も始めているのか、あちこちに移動して雪原の上を走り回る姿も見られるようになっていた。エゾリスの動きは俊敏で、走っているシーンを撮るのはなかなか難しい。なぜかといえば、飛行機や列車のように離れていて大きな被写体を撮影するのと違い、小さな被写体を10m程度の距離で追わなければいけないからだ。それはカメラマンにとっても、機材にとっても数段難しい撮影となる。だが、このA022では、あっけなく撮影することができた。この撮影では、カメラボディも動体撮影性能の優れたものを使っていて、これまでなかなか撮れなかったシーンがあっけなく撮れてしまうのだ。潜在的にA022の動体撮影性能はかなりものがあると実感した瞬間だった。レンズの性能をフルに発揮させるには、ボディを選ぶ必要もあるようだ。

◎D500 焦点距離:450mm 絞り優先AE(F/7.1 1/1600秒) プラス1.7EV補正 ISO800  VC:モード2(流し撮りモード) WB:太陽光 ニュートラル

 

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春がやってくればハクチョウたちもシベリアに帰って行く。そう、北帰行が始まるのだ。屈斜路湖では冬の間は水面の開いているところに集まってきて観光客に餌をねだるのだが、雪融けが始まった畑にも出かけるようになり、夕方にはまた湖に帰ってくる。このシーンもそのときに撮影したもので、夕陽が沈んでしまうと思っていたら、10羽ほどの群れが畑から帰ってきた。慌ててカメラを構えて撮影したなかのワンシーンで、太陽が画面に入るような逆光であったが、連写した一連のカットはしっかりとピントが追従していて、しかもフレアの発生もなく、シャープに捉えることができた。ズームだからこそのフレーミングで捉えられた一枚だ。

◎D500 焦点距離:150mm 絞り優先AE(F/8 1/1600秒) プラス1EV補正 ISO400 VC: モード2(流し撮りモード)

 

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オホーツク海に近い濤沸湖。海に流れ込む河口付近の氷に閉ざされていた湖面が融け始め、ハクチョウやホオジロガモの姿が見られるようになった。ホオジロガモの求愛ディスプレイはなかなかユーモラスな動きで見ていて楽しい。鳥インフルエンザの影響であまり観光客のないシーズンで、こちらに興味があったのか群れから離れて近づいて来たホオジロガモのオスにレンズを向けると、気配に気がついたのか飛び上がった。飛び上がるときはハクチョウと違い予備動作があまりないのでとっさのシャッターチャンスとなるが、この瞬間もみごとにA022は捉えてくれた。VCの流し撮りモードも安定していて、流し撮りがきれいに決まった。

◎D500 焦点距離:600mm 絞り優先AE(F/11 1/400秒) プラス0.7EV補正 ISO200 VC: モード2(流し撮りモード) WB:太陽光 ニュートラル

 

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雪の積もった森のなかを歩く。目的はエゾモモンガ。本来は夜行性だが、春の繁殖期になると日中も活発に活動するようになり、運が良ければその愛らしい姿を見ることができる。この日も天気が良く小春日和といえるような暖かい日だった。エゾマツの森を歩いていると、根元にはたくさんの松の葉が落ちていた。これはエゾモモンガが松の芽を食べた跡。そっと上を見上げると、松の枝が揺れている。かなり高いところだ。カメラを構えて600mmにすると、モモンガの愛らしい顔が見え隠れしている。モモンガがこちらを見た瞬間を狙ってレリーズした。A022はレンズがコンパクトなので雪の中を歩くようなときにもかさばらず機動性が高い。移動中はレンズが伸びないようにズームリングをスッと前にスライドさせるだけでズームリングを固定できるのも便利だ。このズームリングのロック機構は、どの焦点距離でもロックできる優れものだ。

◎D500 焦点距離:600mm(クロップ) 絞り優先AE(F/8 1/1250秒) マイナス0.3EV補正 ISO800 VC:モード3 WB:太陽光 ニュートラル

 

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最近人気者のシマエナガ。わざわざこの小さな小鳥を探しに本州から北海道にやってくる人もいるようだが、なかなか出会うのは難しい。どこにでもいるけれど、いつも会えるわけではない。この日も森を歩いていると、カラの群れがやって来て賑やかになった。シマエナガもカラの群れと一緒に行動することが多く、数羽の群れはあちこちで食べ物を探しながら右へ左へと移動していく。小鳥を撮影するときは、移動していく先でジッと待っているのが一番効率がいい。よく追いかける人がいるけれど、それは逆効果で、逃げられてしまうことが多い。このときもジッとしていると目の前にあるヤマブドウの蔓にとまってくれた。驚かさないように、そっとカメラを構えて撮影させてもらった。

◎D500 焦点距離:600mm マニュアル(F/7.1 1/1000秒) ISO800 VC:モード3 WB:太陽光 ニュートラル

 

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春になり雪融けが進むと、タンチョウたちは営巣のため給餌場から自分たちの縄張りへと帰っていく。タンチョウの寝床として多くのカメラマンで賑わっていた鶴居村の音羽橋もいまは静かになり、ひっそりとしている。昨春に生まれたタンチョウの幼鳥はまだ幼い姿をしているが、親と別れて独立の時期をむかえている。このタンチョウも独立したばかりで、数羽の幼鳥と一緒に行動する群れを作っている。橋の上からタンチョウ立ちを見ていると、春の光にきらめく川面の中にポツンと立っていた。独立した誇らしさと親と別れた寂しさと、いろいろな感情が一緒に見えるような気がした。来年の冬には、大人と変わらない姿になって元気に戻ってきて欲しい。

◎D500 焦点距離:320mm マニュアル(F/9 1/1250秒) ISO800 VC: モード3 WB:太陽光 ニュートラル

 

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もう海明けするものだと思っていたら、根室海峡に大量の流氷が入って来た。野付半島にもたくさんの氷が接岸して、はじめて見るような見事な姿を見せてくれた。気温が上がり海岸の雪が融けると、エゾシカが食べ物を求めて海岸までやってくる。なかには打ち上げられた海草を食べているものもいるようだ。流氷と一緒にシカの姿を撮影しようと狙っていたら、キタキツネがやってきた。キツネも食べ物を探していて真剣だ。シカもキツネもお互いを気にすることなく、それぞれのやるべきことをやっていた。子供が生まれれば子供を守るためにお互いが近づけば威嚇やケンカも起きるのだが、いまは食べることが一番のようだ。一見ほのぼのとした景色だが、生きるための真剣な時間が流れていた。

◎D500 焦点距離:550mm 絞り優先AE(F/11 1/800秒) プラス1.3EV補正 ISO400 VC: モード3 WB:太陽光 ニュートラル

 

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毎年春になるとやってくる嵐。春は天候が変わりやすいためにドカッと雪が降ったり吹雪いたりとなかなか大変だ。春の雪は湿っていて重いうえに、一気に積もりタチが悪い。数年前には近所で車が閉じこめられて死亡事故が起きるなど大変だった。だが、そんな厳しい気候であっても野生のいきものたちは自分の力だけで生き延びている。このハクチョウも吹雪の中ジッとしていたせいで、羽毛には湿った雪が張り付いてしまっているが、そんなことを気にするそぶりもなく元気だった。強い風を受けると大きめなレンズはホールディングするのも大変なのだが、VCがしっかりとブレを抑えてくれて、安定した撮影ができた。風が強いときは、VCはモード1にしておくのがオススメだ。ファインダー像が安定するのでAF動作もスムーズになり、撮影しやすくなる。

◎D500 焦点距離:340mm マニュアル(F/7.1 1/1000秒) ISO1600 VC: モード1 WB:太陽光 ニュートラル

 

いきものを撮影するときにいつも心がけていることは、撮るのではなく撮らせてもらうという気持ち。できるだけストレスを与えないで自然な姿を見せてもらえるように気をつけている。それにはある程度離れたところから撮影するのが理想的で、特に人に慣れていないいきものなら、どれだけ距離を離しても離れすぎることはない。
なので、A022とAPS-Cセンサーモデルの組み合わせは、生きものを撮影するのに最適だと考えている。高感度の撮影ではフルサイズの方が有利なことは分かっているが、画角が広くなる分、あと一歩近づこうとしたことでいきものにストレスを与えてしまう可能性があるのなら、若干ノイズが増えたとしてもAPS-Cの方がより自然で生き生きとした、いきものの表情を見せてもらえると考えている。私の存在をいきものが意識していないのが理想なのだ。

SNSやブログなどで自然のいきものたちの姿を見て、動物園の動物のように撮影しようとしている人が増えている。彼らは人間に慣れていないので、ストレスを与えれば姿を見せてくれなくなる。遠くから来たのだからどうしても撮影しなければいけないのではなく、今姿を見せてくれないのはまた来いと行っているのだというくらいの大きな気持ちを持って被写体に接して欲しい。
このレンズを使うことで、ちょっとでもそんな気持ちでいきものに接してくれる人が増えたらうれしいと思う。

 

kobayashi小林 義明

1969年東京生まれ。2006年より北海道へ移転し、「いのちの景色」をテーマとして取材を続ける。マクロから風景、野生動物と幅広く自然の優しさを感じられる作品を発表している。
2017年4月にはリコーイメージングスクエア新宿にて写真展「光の色・風の色2」を開催。写真集に「いのちの景色 釧路湿原」。

 

 

小林義明さんご使用のレンズについて詳しくは、
SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2(Model A022)製品ページ:
http://www.tamron.jp/product/lenses/a022.html

4月3日(日)はフォーサーズの日です。タムロンはマイクロフォーサーズ企画に賛同しています。フォーサーズサイトでは、写真をもっと気軽に楽しむことを目的として、ユーザー参加型のオンライン写真展を開催します。
応募テーマは、「4月3日」、「月曜日」、「花」、「動物」、「空」そして「フリーテーマ」の6つです。タムロンのマイクロフォーサーズレンズ、14-150mm F/3.5-5.8 Di Ⅲ (Model C001)で4月3日に撮影した写真を応募し、写真の楽しさを分かち合いましょう。

 

20170403

 

【詳しくはこちら】
http://www.four-thirds.org/jp/special/fourthirdsday.html

【C001の製品情報はこちら】
http://www.tamron.jp/product/lenses/c001.html

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