TAMRON LENS BLOG

タムロン・マクロレンズ フォトコンテスト「ネイチャーの部」の審査を担当させて頂いて今年で3回目になりました。身近な足元の小さな自然をテーマに活動している、マクロの伝道師・石井孝親です。

第12、13回と「ネイチャーの部」の審査を担当して思ったことは、花ならコスモス、チューリップ等、昆虫ならアゲハチョウ、アカトンボ等、「フォトコンテストの定番」という被写体が多く、「もう少し視野を広げ里山などに行けば、もっとフォトジェニックな花、昆虫など被写体は沢山あるのになあ!」ということです。

ネイチャーフォトの醍醐味は、自然と触れ合いながら野山を歩き、被写体を発見して「ありのままの自然の姿」をカメラに収めることです。花や昆虫は被写体に直接触れて演出しやすいのですが、童心に返り野山を歩き被写体を探せば、自然の神秘や造形的な自然の美しさに気づく筈です。
演出する技術を磨くのではなく、「被写体の生態」「光の生かし方」「フレーミング」等の被写体と撮影技術の両方を学ぶことが大切です。

ありのままの自然の姿を撮影して気に入った写真が撮れた時の「よし、良いのが撮れたぞ!!」という満足度を皆さんにも味わってもらいたい。ありのままの自然の姿を、ストレートに捉えた写真の応募を期待しています。

 

SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (Model F017)を使って1年以上が経ちましたが、角度ブレ、シフトブレの両方に対応した手ブレ補正機構「VC」はかなり強力で、足場が悪く三脚が使えない時に有難さを実感します。私は朝露をまとった野原で撮影することが多いのですが、レンズ本体に水滴が付いた状態でピントリングを回しても、レンズ内に水分が入って故障したことは無いので、「防塵防滴構造」の効果も高く、しっかりとフィールドでプロの酷使に耐えてくれます。

皆さんも新型タムロン90mm F/2.8マクロ(F017)を持って野山を歩いてみましょう!

 

春の訪れ(モミジの花)

春の訪れ(モミジの花)

◎SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F017)
絞り優先AE F/5.6 シャッタースピード1/100秒 ISO800 +0.3EV補正

若葉を広げたモミジの葉下に、とても小さくて目立たないけど、可愛らしい花が沢山咲いていることに気づきました。開放撮影ではモミジの葉がボケてしまうのと背景が単調になりすぎるので、開放から2段絞ってF/5.6で撮影することで背景に玉ボケを散りばめました。
円形絞り採用のレンズなので、玉ボケも美しい。「マクロレンズ = 開放」の図式では写真が単調になります。初心者の方は撮影時に毎回、絞り値を段階的にF/2.8・4・5.6・8・11と変えて撮影して描写の違いを比べてみると良いです。

 

光のリズム(ネモフィラ)

光のリズム(ネモフィラ)

◎SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F017)
絞り優先AE F/4 シャッタースピード1/2000秒 ISO400 -1.0EV補正

ネモフィラの写真はハイキー調の明るめの写真は一般的すぎて面白くないので、朝露がうっすらと花びらとカーブした茎に残ったポイントに着目して、造形的にフレーミングしてみました。暗い背景の場合、無補正だと暗い背景に露出がひっぱられてシャッタースピードが遅くなり、肝心の花が白っぽく露出オーバーに写ってしまうので、-1.0EV補正して撮影しました。画面隅に玉ボケが入る場合、開放撮影では口径食の影響で玉ボケがレモン型になりがちです。これを防ぐ為に1段絞り、F/4で撮影しました。

 

朝の出来事(朝露をまとったタンポポの綿毛)

朝の出来事(朝露をまとったタンポポの綿毛)

◎SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F017)
絞り優先AE F/8 シャッタースピード1/200秒 ISO400 +1.3EV補正

朝露で輝く野原の片隅でタンポポの綿毛を見つけました。しゃがんでマクロレンズで覗いてみると、綿毛にキラキラと朝露が輝いて、まるで宝石のような輝きでした。ピントを合わせた朝露の付いた綿毛をシャープに見せる為と、被写体全体がタンポポの綿毛であることを分かりやすくする為に絞り値をF/8にして撮影しました。タンポポの白い綿毛を撮影する時は、ハイライトに少し白飛び警告表示が出始めるくらいの露出で撮影しています。
私はフィルムカメラ的な撮影方法で、レタッチは必要最小限に心掛けています。

 

林の番人(マムシグサ)

林の番人(マムシグサ)

◎SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F017)
絞り優先AE F/4 シャッタースピード1/30秒 ISO400 +1.0EV補正

林に咲くマムシグサは、蛇が鎌首をもたげているような姿をしている為にカメラを向ける人は少ないのですが、正面から狙い透過光を生かして少し引き気味に写すと、グロテスクな花の感じは消えます。引き気味にすることで背景が生きてくるのですが、F/4に絞り口径食を緩和して美しい玉ボケを画面全体に散りばめ、針葉樹をバランスよく配置しました。フレーミングを決める時は、被写体だけに集中しないで、画面全体で決めることが大切です。尚、ファインダー内ではF4に絞っても開放のF2.8の状態で見えるので、プレビューボタンを押してF4のボケを再現して確認しています。

 

一滴の命(ムラサキツユクサと朝露)

一滴の命(ムラサキツユクサと朝露)

◎SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F017)
絞り優先AE F/11 シャッタースピード1/50秒 ISO1600 +0.7EV補正

ムラサキツユクサの美しさを生かす為には、朝露と対比させる為に早朝に撮影することが大切です。今にも「ポロッ」と朝露が落ちそうな状態だったので、三脚をセットしている余裕はなく手持ちで撮影しました。ピントは「点ではなく面」で合うので、二つの朝露とツユクサがカメラと平行になるカメラアングルを丹念に探して撮影しました。
朝露の質感を最大限に生かす為にF/11まで絞りこんで撮影してシャープに捉えました。手ブレする目安は「1/焦点距離」なのですが、1/50秒の低速シャッターでも手ブレはしませんでした。これも角度ブレ、シフトブレの両方に対応した強力な手ブレ補正機構「VC」を搭載しているからです。風などによる被写体ブレが全く無い状態なら、1/15秒前後の低速シャッターでも手持ちで撮影可能の、私イチオシの高性能マクロレンズです。

 

妖精の微笑み(ユウゲショウ)

妖精の微笑み(ユウゲショウ)

◎SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F017)
絞り優先AE F/4 シャッタースピード1/500秒 ISO400 +1.0EV補正

ツキミソウの仲間の「ユウゲショウ」ですが、昼間花を開いています。背景にアクセントとして入れた玉ボケは、背景にある朝露がボケたものです。この写真のポイントは、花と滴の両方にピントが合っているところで、ムラサキツユクサの写真と異なり絞り値はF/4と被写界深度は極めて浅いので、シベと滴の中に映りこんだ風景の両方にピントを合わせるのが難しかったです。ピントは「点」ではなく「面」で合うのです。
一味違った写真を写したいのなら寝坊は禁物です!夏場の日の出は4時30分前後なので、近所の里山に行く時でも3時30分には起きています。もう何度も書いていますが、「早起きは三文の徳」どころではなく「早起きは百文の徳」です。
皆さん、早起きして良い写真をゲットしてください!

 

ishii石井 孝親(いしい・よしちか)

1967年9月、横浜生まれ。東京写真専門学校卒業後、写真館勤務。
2000年4月から自然写真家として活動開始。現在、身近な足元の自然をテーマに、写真展、写真雑誌、カレンダー等で幅広く活躍中!
写真集に「光と彩の季節・日本カメラ社」、花撮影の技術書に「光を生かす花撮影術・日本カメラ社」など。自ら主宰する「フォトクラブ光と彩」で横浜、東京にてアマチュア写真家の指導にも力を入れている。

 
●キヤノンギャラリーにて写真展「小さな自然との触れ合い」開催のお知らせ
銀座:2017年10月26日(木)11月1日(水)
大阪:2017年11月9日(木)~11月15日(水)
福岡:2017年11月24日(金)~12月5日(火)
名古屋:2017年12月21日(木)~12月28日(木)

●テレビ出演のお知らせ
NHK:Eテレ「趣味の園芸」ミニコーナー【花・遊・美】
①7月放送のテーマ 「熱帯・エキゾチック」ハイビスカス:7月2日(日)朝8時30分~
②8月放送のテーマ 「夏の花」ヒマワリ:8月6日(日)朝8時30分~

 
石井孝親のネイチャーフォト(ホームページ)
http://www2.ttcn.ne.jp/~naturephoto/

自然写真家・石井孝親のネイチャーフォト(facebookページ)
https://www.facebook.com/naturephoto.ishii

 

石井孝親さんご使用のレンズについて詳しくは、
SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F017)製品ページ:
http://www.tamron.jp/product/lenses/f017.html

第14回 タムロン・マクロレンズ フォトコンテスト
募集期間は5月15日~10月15日、コンテストの詳細についてはこちら:
http://www.tamron.jp/special/contest/macrocon2017/

本年度も、タムロン マクロレンズフォトコンテスト「ネイチャーの部」の審査を担当させて頂くことになりました、
身近な足元の小さな自然をテーマに活動している、マクロの伝道師・石井孝親です。

「ネイチャーの部」応募にあたってのアドバイスですが、ネイチャーフォトの醍醐味は、
自然と触れ合いながら野山を歩き、被写体を発見して「ありのままの自然の姿」をカメラに収めることです。
残念ながら昨年度の応募作品を見ると、一見とても目を引きますが「演出」して作られた写真が多く、
私は「演出なんて行わなくても探せば良い写真は撮れるのになあ!」と、とても残念に感じました。
演出する技術を磨くより、「被写体の生態」「光の扱い方」「構図」等を勉強して被写体を発見し、
演出しないでありのままの自然の姿を撮影した方が、「撮影したぞ!」という満足度が違ってきます。
ありのままの自然の姿を、ストレートに捉えた写真の応募を期待しています。

2016年2月25日に4年ぶりにリニューアル発売された
SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (Model F017)を
マクロ写真派の皆さん、手に持って試してみましたか?
私は正直「たった4年でリニューアルするの?」って思いましたが、優れた光学性能はそのままに、
「角度ブレ、シフトブレの両方に対応した手ブレ補正機構搭載」「マクロ撮影用途にAF改善」
「防塵防滴構造」「フロントレンズ防汚コーティング」等、基本性能が更にブラッシュアップされ
タムロンの技術力の高さに驚きを隠せませんでした。
まだマクロレンズをお持ちでない方には、私イチオシのマクロレンズを是非、使ってみてください。

 

花のレストラン(ポピーとミツバチ)

花のレストラン(ポピーとミツバチ)

新型90mmF/2.8マクロ(F017)はUSD(超音波モーター)をマクロ撮影用途に改善したので、
この写真のように空中をホバーリングするミツバチ等も動体予測モードでAFポイントをミツバチに合わせ
半押し状態を保てば、ピントを合わせ続けてくれます。
マクロ写真の分野は未だに敷居が高い「特殊写真」と思われがちですが、
マクロ撮影時に有効なAFとシフトブレに対応した手ブレ補正機構を新たに搭載し、
マクロレンズ初心者でも十分、花や昆虫等の撮影が楽しめる仕上がりになっています。

◎SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F017)
絞り優先AE F/4 シャッタースピード1/1600秒 ISO400 +1.3EV補正

 

ひと時の輝き(朝日と朝露)

ひと時の輝き(朝日と朝露)

朝露を撮影するには晴天で風の無い日を選んで出掛けることが大切です。
晴天でも風が吹いていると朝露は降りません!
この朝日と朝露の写真は、地平線から顔を覗かせたばかりの朝日と朝露を重ねました。
太陽の大きさはフルサイズ機で90mmマクロだと0.9mmくらいに写るので、
この写真を見た方の中には「合成写真?」と思われる方々が多いと思いますが、
実はマクロレンズで朝露にピントを合わせることにより、
太陽は玉ボケとして大きくボケることで画面いっぱいに大きく捉えています。

◎SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F017)
絞り優先AE F/2.8 シャッタースピード1/2000秒 ISO100

 

雨上がりの朝(梅)

雨上がりの朝(梅)

良い写真を撮る為には、天候、風の強さ、光等を考えて撮影に行くことが大切です。
この写真を撮影した前夜の天候は小雨で、明け方には雨が上がるとの予報でした。
翌日の朝の天候は晴れで風は無し。私は雫をまとった可憐な梅を撮影できる!と、車を飛ばしました。
撮影地に到着して梅林に急いで向かうと、想像した通り、
雫をまとって朝日を浴びキラキラと輝く梅が私を出迎えてくれました。

◎SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F017)
絞り優先AE F/4 シャッタースピード1/1000秒 ISO400

 

足元の小さな命(ニワゼキショウ)

足元の小さな命(ニワゼキショウ)

この写真はバラ園に撮影に行った時に撮影したニワゼキショウで、
バラ園脇のちょっとした草地で見つけレンズを向けました。被写体は何処にでもあります。
バラ園にバラを撮影に行ったとしても、足元には色々な生命(花や昆虫)が隠れています。
「撮ろう!撮ろう!」とする意識が強すぎると被写体が見つからなくなります。
私は、子供の頃に虫捕り網を持って野山を駆け回っていたあの頃の様に
「自然と触れ合い楽しむ。」ことを大切にしています。
無理して撮っても良い写真は絶対に撮れません。

◎SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F017)
絞り優先AE F/4 シャッタースピー1/500秒 ISO400 +1.0 EV補正

 

小さな命(ミ ノムシ)

小さな命(ミノムシ)

近年数が激減して地域によっては絶滅危惧種に指定されている「ミノムシ」。
見つけたミノムシは、ミノの大きさはまだ1cmくらいと子供のミノムシでした。
一見グロテスクなミノムシも小さめに写し、光を生かせば立派な被写体になります。
小さなミノムシを背景から際立たせる為に、反射する草のハイライトの白い部分と重ねました。
この様な草を入れて構図を決める時は、被写体の位置だけではなく、
草の重なりや流れを見て、画面全体を見ながら構図を決めましょう。
もちろん光線状態は「逆光線」で、透過光を生かしています。

◎SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F017)
絞り優先AE F/4  シャッタースピード 1/160秒 ISO 200 +2.7 EV補正

 

林床の妖精(ユキノシタ)

林床の妖精(ユキノシタ)

従来モデルの90mmマクロ(Model F004)からボケ味が硬くなった!とウェブ上などで言われていますが、
同光学系を引き続き採用した新90mmマクロ(Model F017)で撮影したユキノシタの写真をご覧ください。
初代90mmマクロ(Model 52B)から受け継ぐ伝統的な「とろけるようなボケ味」は
背景の花、茎のボケに出ています。
硬くなったと感じるのは、高画素機に対応する為にピントの合った部分の解像度が高くなったからでしょう!

◎SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F017)
絞り優先AE F/2.8  シャッタースピード 1/320秒 ISO 400 +0.7 EV補正

 

Profile

sec01_img01石井 孝親(いしい・よしちか)
1967年9月、横浜生まれ。東京写真専門学校卒業後、写真館勤務。
2000年4月から自然写真家として活動開始。現在、身近な足元の自然をテーマに、写真展、写真雑誌、カレンダー等で幅広く活躍中!
写真集に「光と彩の季節・日本カメラ社」、技術書に「光を生かす花撮影術・日本カメラ社」など。自ら主宰する「フォトクラブ光と彩」で横浜、東京にてアマチュア写真家の指導にも力を入れている。

石井孝親のネイチャーフォト(ホームページ)
http://www2.ttcn.ne.jp/~naturephoto/

自然写真家・石井孝親のネイチャーフォト(facebookページ)
https://www.facebook.com/naturephoto.ishii

 

石井孝親さんご使用のレンズについて詳しくは、
SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F017)製品ページ:
http://www.tamron.jp/product/lenses/f017.html

 

第13回タムロン マクロレンズフォトコンテストの詳細はこちら:
http://www.tamron.jp/special/contest/macrocon2016/

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SP 35mm F/1.8 Di VC USDはeBANDコーティングの採用により、
画面内に直接太陽が入るような大胆な構図で撮影しても、ススキの写真をご覧いただけると一目瞭然、
フレアやゴーストの発生の少なさに驚かされました。
なお、光芒を生かすにはF/16くらいまで絞り、少しアンダー目に撮るのがコツです。

画角は63°26’と広いので、コスモスにマクロレンズなみに接近しても、
背景に咲くコスモスや山も生かせるので、臨場感あふれる写真を撮ることが可能です。
ここがマクロレンズとの描写の違いで、今までにない雰囲気の写真が撮影可能です。
ピントを合わせたシベはとてもシャープですが、
背景のなだらかでとろけるようなF/1.8開放の描写は素晴らしく、とても気に入っています。

今まで明るい広角レンズには手ブレ補正機能は不要では? と思っていました。
しかし実際に使用してみると、その機能が搭載された理由がわかります。
作例は腕を上に伸ばして液晶モニターを見ながら撮影したサザンカですが、
1/20秒で撮影したものであるにもかかわらずシャープな写真が撮れ、
あらためて手ブレ補正機能のありがたさを実感しました。

また、背景の散ったサザンカの花びらを生かすためにF/5に絞って撮影しています。
被写体を大きく写しながら少し絞って背景を生かすという表現方法は、マクロレンズでは不可能な芸当です。
SP 35mmならではの描写世界といえるでしょう。

 

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風で揺れるススキの動きを見て、ススキの向きが揃った瞬間にシャッターを切りました。

◎焦点距離:35mm 絞り:F/16 シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:100
+1補正 (フルサイズカメラで撮影)

 

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開放F/1.8で撮影しても周辺光量落ちも少なく、シャープな描写と、とろけるようなボケ味の組み合わせが楽しめます。

◎焦点距離:35mm 絞り:F/2.5 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:100
+1.3補正 (フルサイズカメラで撮影)

 

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段階的に絞り値を変えて撮影しながら、
一輪のサザンカと地面に散った花びらの両方を生かせる最適な絞り値を決めました。
最終的に絞りF/5で撮ったものがベストチョイスでした。

◎焦点距離:35mm 絞り:F/5 シャッタースピード:1/20秒 ISO感度:400
+1補正 (フルサイズカメラで撮影)

 

石井孝親さんご使用のレンズについて詳しくは、
SP 35mm & SP 45mm F/1.8 Di VC USD (Model F012 / F013)スペシャルサイト:

http://www.tamron.co.jp/lineup/f012_f013/

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私はSP 35mm F/1.8 Di VC USDとSP 45mm F/1.8 Di VC USDのデモ機に触る機会がありました。
特に35mmのマクロレンズなみの最短撮影距離20cm(最大撮影倍率0.4倍)と、
開放値F/1.8のとろけるような美しいボケ味に魅了されました。
その際タムロンの方に「35mmとても気に入りました。ぜひとも購入したいです!」
と購入宣言したくらいですから(笑)。

ふだん花や昆虫など足元の小さな自然の撮影には
タムロンSP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USDを愛用していますが、
SP 90mm F/2.8マクロとSP 35mm F/1.8を開放で描写の違いを探るためにコスモスを撮り比べてみました。

2枚の写真を比べてわかる一番の違いは遠近感で、SP 35mm F/1.8は手前のコスモスが大きく写り、
奥のコスモスは小さく写り背景まで入るので、とても立体的で新鮮な写真が撮れました。

スイレンの写真もSP 35mm F/1.8ならではの立体的な描写で、SP 90mm F/2.8マクロでは撮れない写真です。
久しぶりに気分を高揚させるレンズが登場しました。

 

コスモスA (90mm F/2.8・開放F2.8で撮影) 

コスモスA (SP 90mm F/2.8・開放F/2.8で撮影)

SP 90mmマクロは素晴らしい描写をするレンズですが、SP 35mmで撮影したものと比べると、
焦点距離の特性から、前後の花が重なって見え、花の大きさに変化がなく立体感も乏しく感じてしまいます。
もっともこれは、作画意図や好みの問題ともいえる描写の違いですが。

◎焦点距離:90mm 絞り:F/2.8 シャッタースピード:1/800秒 ISO感度:100
+0.7補正 (フルサイズカメラで撮影)

 

コスモスB  (35mmF/1.8・開放F1.8で撮影)

コスモスB  (SP 35mm F/1.8・開放F/1.8で撮影)

手前の花は大きく、奥の花は小さく写り、奥行きと立体感のある描写がマクロレンズと違うSP 35mmの描写の特長。

◎焦点距離:35mm 絞り:F/1.8 シャッタースピード:1/1600秒 ISO感度:100
+1補正 (フルサイズカメラで撮影)

 

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花の蕊のシャープで立体感ある描写と、開放F/1.8による花びらの輪郭のとろけるようなボケ味が
独特の世界を作り出してくれる。

◎焦点距離:35mm 絞り:F/1.8 シャッタースピード:1/1250秒 ISO感度:200
+2補正 (フルサイズカメラで撮影)

 

石井孝親さんご使用のレンズについて詳しくは、
SP 35mm & SP 45mm F/1.8 Di VC USD (Model F012 / F013)スペシャルサイト:

http://www.tamron.co.jp/lineup/f012_f013/

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駆け出しの頃の私は、花を撮るなら「開放!」でOK!と言っていましたが、
2012年11月に発売されたタムロンSP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (Model F004)を手に入れてから考えが変わりました。
玉ボケが背景に出ない時はF2.8開放で撮影して、朝露や水面を背景にして「玉ボケ」を生かす場合は、
1段絞って撮影した方が玉ボケが丸くなり、
開放で撮影すると画面四隅の玉ボケが「口径食」の影響でレモン型になる現象も緩和できます。

あと、このレンズの面白い点は、F16に絞り込んで滴を撮影すると太陽の煌きが、
まるでクロスフィルターを使ったかのような、美しい光芒を楽しめます。
絞り込んで撮影するとシャッタースピードが遅くなりブレる可能性が高くなりますが、
手ブレ補正付の新型マクロなら、しっかりとカメラを構えれば、1/8秒くらいでも手持ち撮影可能です。

 

朝露と光芒

朝露と光芒

普通、朝露を撮影する場合は開放気味で狙い玉ボケを生かして撮影しますが、
新型90mmF2.8マクロを使っていたので、F16まで絞り込んで撮影して美しい光芒を生かしました。
この光芒をファインダー内で確認する方法を伝授します。
プレビューボタン(被写界深度確認ボタン)を押すと光芒が見えますので、押しながらフレーミングを決めます。

◎フルサイズカメラ、SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F004)
絞り優先AE F16 シャッタースピー1/60秒 ISO400 WB太陽光

 

フジ

フジ

直射光でフジを写すと微妙な色合いが出ないので、日陰の部分を狙いました。
開放だと玉ボケは出ませんが、1段絞ってF4で撮影することで柔らかな玉ボケが背景に出ました。
新型90mmF2.8マクロは、F4で撮ることが殆どです。

◎フルサイズカメラ、SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F004)
絞り優先AE F4 シャッタースピー1/500秒 ISO100 +2EV補正 WB太陽光

 

レンゲショウマ

レンゲショウマ

夏の森の代表的な花、レンゲショウマ。
背景の木々の葉をぼかして撮影しても面白くないので、木漏れ日が入る背景を探して、
花にピントを合わせることで玉ボケを出して、意図的に花と重ねて花を際立たせてみました。
構図的には花1輪ではバランスが悪いので、右側にツボミを入れ、左右で対比させてバランスをとりました。

◎フルサイズカメラ、SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F004)
絞り優先AE F4 シャッタースピー1/125秒 ISO100 +1EV補正 WB太陽光

 

朝露と玉ボケ

朝露と玉ボケ

朝露の写真を撮りたいなら、晴天の風の無い早朝の野原に出掛けてみましょう。
きっと朝露をまとってキラキラと輝く朝露に出会えると思います。
新型90mmF2.8マクロでの撮影なので、F4に絞り美しい玉ボケを表現しました。
朝露を撮影する時は、一番朝露がキラキラ輝くアングルを探して撮ることが大切で、
ピントは滴の輪郭か滴の中に映り込んだ風景に合わせる方法があります。

◎フルサイズカメラ、SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F004)
絞り優先AE F4 シャッタースピー1/400秒 ISO100 WB太陽光

 

チューリップと光芒

チューリップと光芒

林を背景にチューリップを狙い、木漏れ日を玉ボケで撮影しょうと被写体発見時は考えていましたが、
ファインダーを覗くと「絞って光芒を生かそう!」とひらめいて、
F16に絞り込んで木々の間から時々見える太陽を光芒にして撮影しました。

◎フルサイズカメラ、SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F004)
絞り優先AE F16 シャッタースピー1/40秒 ISO400 +1EV補正 WB太陽光

 

Profile

石井孝親

石井 孝親(いしい・よしちか)
1967年9月、横浜生まれ。東京写真専門学校卒業後、写真館勤務。2000年4月から自然写真家として活動開始。現在、身近な足元の自然をテーマに、写真展、写真雑誌、カレンダー等で幅広く活躍中!
写真集に「光と彩の季節・日本カメラ社」、技術書に「光を生かす花撮影術・日本カメラ社」など。自ら主宰する「フォトクラブ光と彩」で横浜、東京にてアマチュア写真家の指導にも力を入れている。
公式HP・石井孝親のネイチャーフォト http://www2.ttcn.ne.jp/~naturephoto/

 

石井孝親さんご使用のレンズについて詳しくは、
SP 90mm (Model F004)スペシャルサイト:http://www.tamron.co.jp/lineup/f004/index.html

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