TAMRON LENS BLOG

f004_ishi_blog

 

花の写真をより魅力的に仕上げる為には、ピントの合った部分の前後にできる
アウトフォーカスのボケの部分を最大限に生かすことが大切です。
タムロンの全てのマクロレンズはボケ味が美しいので、私のメインマクロレンズとなっています。
特に90mm F2.8マクロが好きで、初代モデルから最新モデルまで全てを使ってきました。

ボケを生かすには、基本的には絞り値を開放気味にセットすることです。
基本は花にピントを合わせ背景をぼかす「後ボケ」で、
ローアングルから狙うと背景が遠くなり花の背景を美しくぼかすことが可能です。
難しいのが「前ボケ」で、花の手前に花や葉がレンズの前に被るようなカメラアングルで撮影すると
前ボケを生かすことが可能で、レンズフードを外して撮影することもお忘れなく!
「前ボケ」を生かすと、まるでソフトフィルターを使ったかのようなファンタジックなボケになりますので、
露出補正は、プラス気味に明るく仕上げるのがコツです!

 

41879-272e

ツクシ

アングルファインダーを使い、虫の目線でツクシを撮影しました。
ツクシの前にある朝露に付いた草をぼかして「前ボケ」を作ったので、リズミカルな美しい玉ボケが出ました。

◎フルサイズカメラ、SP AF90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 (Model 272E)
絞り優先AE F2.8 シャッタースピード1/640秒 ISO100 +0.7EV補正 WB太陽光

 

カタクリ

カタクリ

春の妖精と呼ばれるカタクリを狙いました。
脇役のカタクリを意図的に曇り空の中に入れ、「影絵的」なボケを生かしました。
近づきすぎると影がボケすぎるので、影の花の形が一番美しく見える距離を前後にカメラを動かして
丹念にベストポイントを探し撮影しました。

◎フルサイズカメラ、SP AF90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 (Model 272E)
絞り優先AE F2.8 シャッタースピード1/500秒 ISO100 +0.7EV補正 WB太陽光

 

ツキミソウとクモの巣

ツキミソウとクモの巣

基本的には前ボケを生かす場合には、開放気味で撮影することが多いのですが、
この写真の場合はクモの巣の形を生かす為に、F16まで絞り込んで撮影して、
大胆に前ボケにクモの巣を生かして撮影できました。

◎フルサイズカメラ、SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F004)
絞り優先AE F16 シャッタースピー1/400秒 ISO100 -1EV補正 WB太陽光

 

コスモス

コスモス

並んで咲くコスモスを普通に写しても面白くないので、レンズフードを意図的に外し、
手前に咲くコスモスの花をレンズの右側半分くらいに被るように撮影して、ファンタジックな前ボケを出しました。

◎フルサイズカメラ、SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F004)
絞り優先AE F2.8 シャッタースピー1/640秒 ISO100 +1.3EV補正 WB太陽光

 

サクラ

サクラ

曇り空を背景にサクラを狙いましたが、背景が白い曇り空だと間が抜けて見えるし、
サクラより白い空に目線が行ってしまうので、サクラの花を前ボケに入れて、
白い空を隠して主役のサクラを強調しました。
曇り空を背景に花を撮影する場合、+1~+3くらいまで段階露光撮影をして露出アンダーによる失敗を未然に防ぎましょう。

◎フルサイズカメラ、SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD(Model F004)
絞り優先AE F2.8 シャッタースピー1/500秒 ISO100 +2EV補正 WB太陽光

 

Profile

石井孝親

石井 孝親(いしい・よしちか)
1967年9月、横浜生まれ。東京写真専門学校卒業後、写真館勤務。2000年4月から自然写真家として活動開始。現在、身近な足元の自然をテーマに、写真展、写真雑誌、カレンダー等で幅広く活躍中!
写真集に「光と彩の季節・日本カメラ社」、技術書に「光を生かす花撮影術・日本カメラ社」など。自ら主宰する「フォトクラブ光と彩」で横浜、東京にてアマチュア写真家の指導にも力を入れている。
公式HP・石井孝親のネイチャーフォト http://www2.ttcn.ne.jp/~naturephoto/

 

石井孝親さんご使用のレンズについて詳しくは、
SP 90mm (Model F004)スペシャルサイト:http://www.tamron.co.jp/lineup/f004/index.html
SP 90mm (Model 272E)スペシャルサイト:http://www.tamron.co.jp/lineup/272e/index.html

f004_ishi_blog

 

花や小動物を被写体として選び、生命感を出すには光の選択、生かし方が「鍵」となります。
基本的には一番被写体が美しく見え、生命感を出せる光線状態は「逆光線」で、
私は被写体を探す時は必ず太陽に向かって歩いています。
逆光だと花びらや葉に光が透過するので、被写体が更に美しく輝いて見えます。
スタジオ写真の多灯ラィテイングと異なり、太陽光の1灯ラィティングなので、
常に太陽の位置を把握して撮影することが大切です。

簡単にプロ並の美しい花写真を撮りたいなら、「曇り」の日に撮影することをオススメします。
雲に太陽が遮られ、光がソフトになるので醜い影も出ませんし、花びらの色彩、質感も美しく再現可能です。
よりフットワークよく身軽にマクロ撮影をしたい方には、手ブレ補正は付いていませんが、
タムロンSP AF90mm F/2.8 Di MACRO 1:1(Model 272E)や
タムロンSP AF60mm F/2 Di II LD [IF] MACRO 1:1(Model G005)も軽量でオススメします。

 

63313-272e

アマガエルの影

子供のような低い位置から見上げてみたら、草にアマガエルの影がクッキリと映り込んでいました。
影のみでは面白くないので、ユーモラスな顔が見えるのが、この写真のポイントです。

◎フルサイズカメラ SP AF90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 (Model 272E)
絞り優先AE F2.8 シャッタースピード1/400秒 ISO100 +1EV補正 WB太陽光

 

114328-f004

コスモス

夕方の撮影で色温度が低い状態なので、暖かみのある色調の写真が撮れました。
自然写真の場合、色温度の違いによる色調の変化を生かす為にWBは必ず「太陽光」にセットすることが大切です。
意図的にレンズフードを外し、フレアーを作画の調味料にしています。

◎APS-Cカメラ、SP AF60mm F/2 Di II LD [IF] MACRO 1:1 (Model G005)
絞り優先AE F2 シャッタースピード1/1000秒 ISO100 +1.7EV補正 WB太陽光

 

117262-f004

虹色に輝くクモの巣

虹色に輝くクモの巣を普通に狙っても新鮮な写真は撮れないので、
花火の写真などは低速シャッターで狙い動感を出すので、
意図的に絞り低速シャッターで狙ったら、不思議な写真が撮れました。
虹色のクモの糸を生かす為には黒バックを選び、マイナス補正をして虹色に輝く糸を際立たせました。

◎フルサイズカメラ、SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (Model F004)
絞り優先AE F22 シャッタースピー1/10秒 ISO100 -1EV補正 WB太陽光

 

太陽とペンペン草

太陽とペンペン草

ペンペン草(ナズナ)は、花は小さく地味で絵になりませんが、
小さなハート状の葉っぱがとても可愛いので、よくモデルさんになってもらっています。
背景は太陽で、小さなハート状の葉っぱをシルエット表現しました。
目には極めて悪い状態なので、肉眼で見て太陽が眩しくなる前の僅かな時間がシャッターチャンスです。

◎フルサイズカメラ、SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (Model F004)
絞り優先AE F2.8 シャッタースピー1/2500秒 ISO100 WB太陽光

 

雨上がりのバラ

雨上がりのバラ

この写真は雨上がりの朝、まだ太陽が雲に遮られた状態で撮影したので、
花びらに影もなく、花びらの色彩や柔らかな質感も表現できました。

◎フルサイズカメラ、タムロンSP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (Model F004)
絞り優先AE F2.8 シャッタースピー1/500秒 ISO200 +1.7EV補正 WB太陽光

 

Profile

石井孝親

石井 孝親(いしい・よしちか)
1967年9月、横浜生まれ。東京写真専門学校卒業後、写真館勤務。2000年4月から自然写真家として活動開始。現在、身近な足元の自然をテーマに、写真展、写真雑誌、カレンダー等で幅広く活躍中!
写真集に「光と彩の季節・日本カメラ社」、技術書に「光を生かす花撮影術・日本カメラ社」など。自ら主宰する「フォトクラブ光と彩」で横浜、東京にてアマチュア写真家の指導にも力を入れている。
公式HP・石井孝親のネイチャーフォト http://www2.ttcn.ne.jp/~naturephoto/

 

石井孝親さんご使用のレンズについて詳しくは、
SP 90mm (Model F004)スペシャルサイト:http://www.tamron.co.jp/lineup/f004/index.html
SP 90mm (Model 272E)スペシャルサイト:http://www.tamron.co.jp/lineup/272e/index.html
SP 60mm (Model G005)スペシャルサイト:http://www.tamron.co.jp/lineup/g005/index.html

やわらかなボケ味とシャープな描写として定評の、タムロン90mmマクロレンズ(Model 272E)で撮影された、
写真家 岡本洋子氏の作品とコメントをご紹介します。

 

DSC0705

光によって透き通った花びらに花芯の影が映っている一輪のピンク色のツツジの花を見つけ、
木漏れ日の間の青い空で出来た背景ボケの流れの中に咲かせました。

◎NikonD800E /TAMRON SP AF90㎜F2.8 Di MACRO 1:1
絞り優先AE(f6.3・1/5000秒)、ISO感度400、-0.7補正

 

DSC1853

紫の濃淡、緑色、茶色い地面の色が宝石箱をひっくり返したように散らばりました。
前ボケと背景ボケでファンタジーに。

◎NikonD800E /TAMRON SP AF90㎜F2.8 Di MACRO 1:1
絞り優先AE(f3.5・1/640秒)、ISO感度 400、+0.7補正

 

DSC1947

大風の吹いた日、NDフィルターを使って桜と菜の花をブラして風の軌跡を焼き付けました。

◎NikonD800E /TAMRON SP AF90㎜F2.8 Di MACRO 1:1
絞り優先AE(f20・1秒)、ISO感度 50、-0.3補正

 

DSC2573

赤一色に染め上げた画面の中に水滴がキラリと輝いています。水滴の中の映り込みにピントを合わせています。

◎NikonD800E /TAMRON SP AF90㎜F2.8 Di MACRO 1:1
絞り優先AE(f9.0・1/160秒)、ISO感度 400、-1.0補正

 

DSC9779

花曇りの日、白い空のボケを生かして、桜色を背景に桜のブーケをフレーミングしました。

◎NikonD800E /TAMRON SP AF90㎜F2.8 Di MACRO 1:1
絞り優先AE(f5.0・1/500秒)、ISO感度 400、+1.0補正

 

花の写真は背景を意識してフレーミングしています。
主役の花とともに、面白い背景や美しい背景を見つける事が楽しい作業です。
柔らかなボケ味が特徴のタムロンの90㎜マクロF/2.8は、イメージ通りに背景の描写をしてくれる頼もしい相棒です。
晴れれば青い空、くもりであれば柔らかな白い色など、背景の一つに空の色を利用することがあります。

一輪のツツジの花は木洩れ日の間の青い空、ピンク色の桜は曇天の白い空の抜けた部分を背景に利用しています。
赤い葉っぱの中に輝く水滴はマクロならでは。小さな水滴にピントを合わせて撮りました。
ムラサキハナナの作品は同じ花を前ボケと後ろボケに利用してファンタジーなイメージに。
望遠レンズとして撮ったのが、風でブレる菜の花と桜です。

 

Profile

岡本洋子岡本洋子(おかもと・ようこ) 東邦大学生物科を卒業。12年間の会社勤務の後、日本写真芸術専門学校にて写真を学ぶ。卒業後は秋山庄太郎氏のアシスタントを務め、独立フリーへ。現在、花や植物、風景を主に撮影。各種撮影会や写真教室講師を務める。

女子美術大学非常勤講師
日本写真協会会員(PSJ)
日本自然科学写真協会会員(SSP)
フェイスブック https://www.facebook.com/yoko.okmoto.5

 

岡本洋子さんご使用のレンズについて詳しくは、
SP AF90mmスペシャルサイト:http://www.tamron.co.jp/lineup/272e/index.html