TAMRON LENS BLOG

このたび、好評発売中の超望遠ズーム SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2(Model A022)と、超望遠高倍率ズーム 18-400mm F/3.5-6.3 Di ll VC HLD(Model B028)の2機種が、EISAアワードを同時受賞、これにより12年連続受賞の快挙を達成いたしました。

 

■SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2(Model A022)
「EISA DSLR ズームレンズ 2017-2018」受賞
SP 150-600mm (Model A022)は、優れた性能に対する今回のEISA受賞に加え、前モデル(A011)をさらに進化させた次世代のレンズとして、「TIPAアワード2017/BEST DSLR TELEPHOTO ZOOM LENS」を受賞しており、2冠達成となります。

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■18-400mm F/3.5-6.3 Di ll VC HLD(Model B028)
「EISA フォト・イノベーション 2017-2018」受賞
APS-Cサイズ用として世界で初めて* 18-400mmまでの焦点距離、ズーム比22.2倍を実現した本レンズは、その革新性が評価され、タムロンとしては初の、「EISAフォト・イノベーション2017-2018」を受賞いたしました。

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* デジタル一眼レフカメラ用交換レンズとして。(2017年5月現在、タムロン調べ)

 

◎EISA受賞について詳しくは以下よりご覧いただけます。
SP 150-600mm G2、18-400mm EISA受賞のお知らせ

◎受賞レンズについての詳しい情報はこちら
SP 150-600mm G2(Model A022)製品ページ
18-400mm(Model B028)製品ページ

今回、超望遠ズームレンズ「SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2」(以下、A022)を使用して北海道で野鳥と動物達を撮影した。マガンの渡りや動物達の繁殖の時期に撮影ができたのは幸運だった。私は初代150-600mmのレビューもさせていただいている。初代も当時としてはとても良いレンズだったが、後継になるA022はさらに進化していた。

特に写りの面での性能向上が大きく、600mmの絞り解放の写りがとても良くなっている。そこから、さらにF/8まで絞ると全く不満の無い描写で、野鳥の羽毛の描写も繊細だ。AF速度も満足いくスピードで、野鳥の動きをスムーズに追ってくれる。そして、想像以上に強力だったのが手ブレ補正機能だ。今回、ほとんどの撮影を手持ちで行なっているが、手ブレも少なく安心して撮影することができた。もちろん、撮影時にはブレないように細心の注意を払ってはいるが、思っていた以上にブレは少ない。600mmを三脚無しで撮影可能なのはレンズの軽さのおかげでもある。軽さ+強力な手ブレ補正で撮影可能な範囲も広がるだろう。

また機材の重さが苦で、野鳥は好きだが撮影を諦めていたという方にも、A022の存在は野鳥撮影を始める良い切っ掛けになると思う。現時点では野鳥撮影に最適なレンズのうちの一本であることは間違いない。コストパフォーマンスも良いので、このレンズをきっかけに野鳥撮影の裾野がさらに広がってくれると嬉しい。

 

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釧路にある丹頂鶴自然公園でヒナが生まれた。親鳥の背から顔を出すヒナが可愛い。この公園は基本的に金網で囲われているが小窓が設置されている。手持ち撮影可能な大きさのA022であれば、その小窓から金網を避けて撮影可能だ。

◎焦点距離:600mm  F/6.3 1/2500秒 ISO800

 

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可愛らしいヒナが近くまで寄ってくれた。600mm+APS-Cカメラは換算焦点距離が900mm相当と長くなるので大きく写すことができた。レンズの描写はとても良好で、ヒナの羽毛の質感、輝く瞳の描写まで綺麗に写し出してくれた。

◎焦点距離:600mm F/8 1/640秒 ISO400

 

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キタキツネの親子を撮影。元気に動き回る子ギツネ達はやんちゃ盛りだ。軽いレンズのおかげでフットワークも軽く、様々な角度から撮影することができた。

◎焦点距離:600mm F/8 1/1250秒 ISO1600

 

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逆光で照らされた毛の質感も一本一本まで美しく写し出されている。子ギツネの 輝く瞳が印象的な一枚が撮影できた。暗部の描写も良好だ。

◎焦点距離:600mm F/8 1/320秒 ISO800

 

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エゾリスがカタクリとエゾエンゴサクの花畑に降りてくれた。もう少ししゃがんで前後をぼかしても良いのだが、写真全体を花で埋めたかったので、あえて立ち位置から撮影している。花の形が適度に残り、自然なボケと描写で写すことができた。

◎焦点距離:600mm F/8 1/500秒 ISO1600

 

06_ヒレンジャク_E9I1423

赤い花が咲く枝にヒレンジャクが留まった。周囲と同じ色合いで目立ちにくいが、中央一点AFでしっかりと目にピントを合わせる。野鳥の動きは素早いので、そのまま一枚目を撮影。その後、動かないで居てくれたらAFロックをして構図を整え、二枚目を撮影すればチャンスを逃すことも少ない。

◎焦点距離:600mm F/8 1/320秒 ISO1600

 

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オシドリのメスが木陰で休んでいた。レンズが手持ち出来るので、しゃがみながら静かに近づき写した一枚。かなり暗い場所だったので露出をプラス補正して撮影した。A022のおかげで、色合い、描写ともに満足のいくカットが撮影できた。

◎焦点距離:600mm F/8 1/640秒 ISO6400

 

08_アカゲラ_E9I4334

アカゲラは小さく動きが素早いが、見上げるような角度でも手持ちなら撮影はしやすい。慣れないうちは600mmで小さい野鳥をファインダーに入れるのは難しいかもしれないが、例えば一つの方法として300mm前後で野鳥を導入後、600mmにズームするというズームレンズならではの撮影方法もある。

◎焦点距離:600mm F/8 1/2500秒 ISO3200

 

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宮島沼のマガン。早朝は4時過ぎ頃に飛び立ち、夕刻になると沼に戻ってくる。青空が背景の撮影は障害物も無いので多点のAFを活用でき、被写体をスムーズに追える。連写した中から、 翼の開きの良い一枚を選んだ。

◎焦点距離:600mm F/8 1/3200秒 ISO1600

 

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マガン達は渡りの中継地として宮島沼にやってくる。その数は何万羽と膨大な数だ。夕刻の沼ヘと群れで戻る姿は迫力の一言。様々な角度から沼に戻ってくるため、手持ち撮影が有利で素早くレンズをマガンに向けることができて撮影がしやすい。

◎焦点距離:150mm F/5 1/8000秒 ISO800

 

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天候、大気の状態などで夕焼けの色合いも日々違ってくる。この日の夕焼けは色も濃く私好みの色合いに空が染まってくれた。空の色も綺麗に再現され、太陽を直接フレームに入れて撮影してもゴーストやフレアの心配はほとんど無く、レンズコーティングの素晴らしさを感じた。

◎焦点距離:600mm F/8 1/8000秒 ISO800

 

fukuda_hiroto福田 啓人(ふくだ・ひろと)

1973年横浜生まれ。

会社員時代にカワセミと出会い写真撮影に目覚める。その後、癌で亡くなった父の最後の言葉「後悔するな」を胸に写真家を志す。会社を退職後、東京写真学園で写真を一から学び直し、卒業後はフリーの自然写真家として活動。主な作品に「カワセミ ある日、カワセミに出会いました。」「カンムリワシ 守るべきもの、石垣島の白い天使」「アカショウビン 琉球の紅」(3作品とも写真集、雷鳥社より出版)がある。

現在は一年を通してタンチョウを撮影するため、北海道釧路市に在住。撮影には複数年を要すると判断し、移住を決めた。日本写真家協会、日本写真協会、日本野鳥の会、日本鳥類保護連盟、WWF会員。

 

福田啓人さんご使用のレンズについて詳しくは、

SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2(Model A022)製品ページ:

http://www.tamron.jp/product/lenses/a022.html

SP 150-600mm F/5-6.3 Di USD G2 (Model A022)は光学性能、近接撮影能力、AFスピード・精度を向上。さらに新機能として、任意のズームポジションで瞬時にロックと解除ができるフレックスズームロック機構を採用し、撮影中のレンズの自重によるレンズ鏡筒の不用意な動きを防ぎます。また、水滴・手の脂などが付いても拭き取りやすい防汚コートを追加するなど、撮影の利便性を高めています。

発売日:2017年4月27日
写真: SP 150-600mm F/5-6.3 Di USD G2 (Model A022)

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くわしくは...
ニュース:http://www.tamron.co.jp/news/press_release/20170413.html
製品ページ:http://www.tamron.jp/product/lenses/a022.html

2017年の冬はマイナス20℃以下になる日も多く、コンスタントに寒かった。そのため3月末になってもけっこう雪が残っていて、タンチョウの給餌場も冬の景色となっていた。それに、冬本番ではあまり姿を見られなかった流氷も、そろそろ去ってしまうと思われた頃になって、たくさん根室海峡に流れこんできてびっくりした。そのおかげでいつもと違う景色も見られ、楽しい撮影になった。

この撮影で使った、超望遠ズーム150-600mmの第二世代モデル「SP150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2」(以下、A022)は、いま心底惚れ込んで使っているレンズで、今現在、完璧といえる性能を持った超望遠ズームレンズに仕上がっていると感じている。別にタムロンに頼まれてそう言っているのではない。本心からそう思っている。

このレンズを使っての撮影はとても軽快なのだ。

なんといっても、望遠側に特化したズームはいきものの撮影に便利で手放せないものになっている。画質だけを考えれば単焦点レンズには敵わないものの、それ以上にズームで手持ち撮影とコンパクトさという大きなメリットがある。いきものはジッとしているわけではない。それは常に撮影距離が変化することを意味する。単焦点レンズではいきものが近付いて来たときは、撮影を諦めるか急いで他のレンズが付いたカメラに持ち変える必要があったが、A011/A022なら、ズーミングするだけで適切な構図で撮影できるのだ。(*A011はA022の前モデル)
数少ないシャッターチャンスを確実に捉えられる。それは何よりも大きなメリットとなる。
そして、先代のモデルA011に要望した

1:600mm側の解像力
2:AF速度
3:手ブレ補正の効果
4:流し撮り性能
5:三脚座の扱いやすさ

といった項目の性能向上に加え、

6:ズームリングの固定機構の工夫

などすべてに渡って進化があり、いまのところ不満を感じる点はない。
実に満足度の高いレンズなのだ。

 

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春が近づいてきてエゾリスの活動も活発になった。真冬の寒い時期は日の出の頃に食事をすると巣に戻ってジッとしているため姿が見られなくなることが多かったが、久しぶりに見に行くと、子育ての準備も始めているのか、あちこちに移動して雪原の上を走り回る姿も見られるようになっていた。エゾリスの動きは俊敏で、走っているシーンを撮るのはなかなか難しい。なぜかといえば、飛行機や列車のように離れていて大きな被写体を撮影するのと違い、小さな被写体を10m程度の距離で追わなければいけないからだ。それはカメラマンにとっても、機材にとっても数段難しい撮影となる。だが、このA022では、あっけなく撮影することができた。この撮影では、カメラボディも動体撮影性能の優れたものを使っていて、これまでなかなか撮れなかったシーンがあっけなく撮れてしまうのだ。潜在的にA022の動体撮影性能はかなりものがあると実感した瞬間だった。レンズの性能をフルに発揮させるには、ボディを選ぶ必要もあるようだ。

◎D500 焦点距離:450mm 絞り優先AE(F/7.1 1/1600秒) プラス1.7EV補正 ISO800  VC:モード2(流し撮りモード) WB:太陽光 ニュートラル

 

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春がやってくればハクチョウたちもシベリアに帰って行く。そう、北帰行が始まるのだ。屈斜路湖では冬の間は水面の開いているところに集まってきて観光客に餌をねだるのだが、雪融けが始まった畑にも出かけるようになり、夕方にはまた湖に帰ってくる。このシーンもそのときに撮影したもので、夕陽が沈んでしまうと思っていたら、10羽ほどの群れが畑から帰ってきた。慌ててカメラを構えて撮影したなかのワンシーンで、太陽が画面に入るような逆光であったが、連写した一連のカットはしっかりとピントが追従していて、しかもフレアの発生もなく、シャープに捉えることができた。ズームだからこそのフレーミングで捉えられた一枚だ。

◎D500 焦点距離:150mm 絞り優先AE(F/8 1/1600秒) プラス1EV補正 ISO400 VC: モード2(流し撮りモード)

 

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オホーツク海に近い濤沸湖。海に流れ込む河口付近の氷に閉ざされていた湖面が融け始め、ハクチョウやホオジロガモの姿が見られるようになった。ホオジロガモの求愛ディスプレイはなかなかユーモラスな動きで見ていて楽しい。鳥インフルエンザの影響であまり観光客のないシーズンで、こちらに興味があったのか群れから離れて近づいて来たホオジロガモのオスにレンズを向けると、気配に気がついたのか飛び上がった。飛び上がるときはハクチョウと違い予備動作があまりないのでとっさのシャッターチャンスとなるが、この瞬間もみごとにA022は捉えてくれた。VCの流し撮りモードも安定していて、流し撮りがきれいに決まった。

◎D500 焦点距離:600mm 絞り優先AE(F/11 1/400秒) プラス0.7EV補正 ISO200 VC: モード2(流し撮りモード) WB:太陽光 ニュートラル

 

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雪の積もった森のなかを歩く。目的はエゾモモンガ。本来は夜行性だが、春の繁殖期になると日中も活発に活動するようになり、運が良ければその愛らしい姿を見ることができる。この日も天気が良く小春日和といえるような暖かい日だった。エゾマツの森を歩いていると、根元にはたくさんの松の葉が落ちていた。これはエゾモモンガが松の芽を食べた跡。そっと上を見上げると、松の枝が揺れている。かなり高いところだ。カメラを構えて600mmにすると、モモンガの愛らしい顔が見え隠れしている。モモンガがこちらを見た瞬間を狙ってレリーズした。A022はレンズがコンパクトなので雪の中を歩くようなときにもかさばらず機動性が高い。移動中はレンズが伸びないようにズームリングをスッと前にスライドさせるだけでズームリングを固定できるのも便利だ。このズームリングのロック機構は、どの焦点距離でもロックできる優れものだ。

◎D500 焦点距離:600mm(クロップ) 絞り優先AE(F/8 1/1250秒) マイナス0.3EV補正 ISO800 VC:モード3 WB:太陽光 ニュートラル

 

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最近人気者のシマエナガ。わざわざこの小さな小鳥を探しに本州から北海道にやってくる人もいるようだが、なかなか出会うのは難しい。どこにでもいるけれど、いつも会えるわけではない。この日も森を歩いていると、カラの群れがやって来て賑やかになった。シマエナガもカラの群れと一緒に行動することが多く、数羽の群れはあちこちで食べ物を探しながら右へ左へと移動していく。小鳥を撮影するときは、移動していく先でジッと待っているのが一番効率がいい。よく追いかける人がいるけれど、それは逆効果で、逃げられてしまうことが多い。このときもジッとしていると目の前にあるヤマブドウの蔓にとまってくれた。驚かさないように、そっとカメラを構えて撮影させてもらった。

◎D500 焦点距離:600mm マニュアル(F/7.1 1/1000秒) ISO800 VC:モード3 WB:太陽光 ニュートラル

 

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春になり雪融けが進むと、タンチョウたちは営巣のため給餌場から自分たちの縄張りへと帰っていく。タンチョウの寝床として多くのカメラマンで賑わっていた鶴居村の音羽橋もいまは静かになり、ひっそりとしている。昨春に生まれたタンチョウの幼鳥はまだ幼い姿をしているが、親と別れて独立の時期をむかえている。このタンチョウも独立したばかりで、数羽の幼鳥と一緒に行動する群れを作っている。橋の上からタンチョウ立ちを見ていると、春の光にきらめく川面の中にポツンと立っていた。独立した誇らしさと親と別れた寂しさと、いろいろな感情が一緒に見えるような気がした。来年の冬には、大人と変わらない姿になって元気に戻ってきて欲しい。

◎D500 焦点距離:320mm マニュアル(F/9 1/1250秒) ISO800 VC: モード3 WB:太陽光 ニュートラル

 

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もう海明けするものだと思っていたら、根室海峡に大量の流氷が入って来た。野付半島にもたくさんの氷が接岸して、はじめて見るような見事な姿を見せてくれた。気温が上がり海岸の雪が融けると、エゾシカが食べ物を求めて海岸までやってくる。なかには打ち上げられた海草を食べているものもいるようだ。流氷と一緒にシカの姿を撮影しようと狙っていたら、キタキツネがやってきた。キツネも食べ物を探していて真剣だ。シカもキツネもお互いを気にすることなく、それぞれのやるべきことをやっていた。子供が生まれれば子供を守るためにお互いが近づけば威嚇やケンカも起きるのだが、いまは食べることが一番のようだ。一見ほのぼのとした景色だが、生きるための真剣な時間が流れていた。

◎D500 焦点距離:550mm 絞り優先AE(F/11 1/800秒) プラス1.3EV補正 ISO400 VC: モード3 WB:太陽光 ニュートラル

 

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毎年春になるとやってくる嵐。春は天候が変わりやすいためにドカッと雪が降ったり吹雪いたりとなかなか大変だ。春の雪は湿っていて重いうえに、一気に積もりタチが悪い。数年前には近所で車が閉じこめられて死亡事故が起きるなど大変だった。だが、そんな厳しい気候であっても野生のいきものたちは自分の力だけで生き延びている。このハクチョウも吹雪の中ジッとしていたせいで、羽毛には湿った雪が張り付いてしまっているが、そんなことを気にするそぶりもなく元気だった。強い風を受けると大きめなレンズはホールディングするのも大変なのだが、VCがしっかりとブレを抑えてくれて、安定した撮影ができた。風が強いときは、VCはモード1にしておくのがオススメだ。ファインダー像が安定するのでAF動作もスムーズになり、撮影しやすくなる。

◎D500 焦点距離:340mm マニュアル(F/7.1 1/1000秒) ISO1600 VC: モード1 WB:太陽光 ニュートラル

 

いきものを撮影するときにいつも心がけていることは、撮るのではなく撮らせてもらうという気持ち。できるだけストレスを与えないで自然な姿を見せてもらえるように気をつけている。それにはある程度離れたところから撮影するのが理想的で、特に人に慣れていないいきものなら、どれだけ距離を離しても離れすぎることはない。
なので、A022とAPS-Cセンサーモデルの組み合わせは、生きものを撮影するのに最適だと考えている。高感度の撮影ではフルサイズの方が有利なことは分かっているが、画角が広くなる分、あと一歩近づこうとしたことでいきものにストレスを与えてしまう可能性があるのなら、若干ノイズが増えたとしてもAPS-Cの方がより自然で生き生きとした、いきものの表情を見せてもらえると考えている。私の存在をいきものが意識していないのが理想なのだ。

SNSやブログなどで自然のいきものたちの姿を見て、動物園の動物のように撮影しようとしている人が増えている。彼らは人間に慣れていないので、ストレスを与えれば姿を見せてくれなくなる。遠くから来たのだからどうしても撮影しなければいけないのではなく、今姿を見せてくれないのはまた来いと行っているのだというくらいの大きな気持ちを持って被写体に接して欲しい。
このレンズを使うことで、ちょっとでもそんな気持ちでいきものに接してくれる人が増えたらうれしいと思う。

 

kobayashi小林 義明

1969年東京生まれ。2006年より北海道へ移転し、「いのちの景色」をテーマとして取材を続ける。マクロから風景、野生動物と幅広く自然の優しさを感じられる作品を発表している。
2017年4月にはリコーイメージングスクエア新宿にて写真展「光の色・風の色2」を開催。写真集に「いのちの景色 釧路湿原」。

 

 

小林義明さんご使用のレンズについて詳しくは、
SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2(Model A022)製品ページ:
http://www.tamron.jp/product/lenses/a022.html

飛行機そのものにレンズを向ければ、望遠レンズが欲しくなるのがわかるだろう。それも400mmを超える超望遠レンズに。
先代の150-600mm(Model A011)から進化したこのA022は、AF応答速度、手ブレ補正のVC機構、操作性、そして描写力など、全般に渡る性能向上が謳われている。
A011から続く携行の良さは屋外での望遠撮影に大きく寄与し、何より手軽にそのレンズを付けたカメラを持ち出そうとするフットワークの軽さを手に入れられることが、最大の魅力だ。それに輪をかけて性能向上となれば、写真を撮ろうと外へ出ようとする気持ちは俄然高まる。
また今回のモデルチェンジとともに新しくテレコンバーターがラインナップに加わり、さらに望遠効果を求める場合に威力を発揮できることとなった。

天候、陽の状況、そして風の向き。飛行機の写真を撮る上で、常に影響を受ける環境に対して臨機応変に行動するには、自身はもちろん、撮影機材などを取り回し良くできるかが重要になる。
時にA022を付けたカメラ一台で飛行場の周りを歩いて一周、または飛行場から遥か離れて遠景に見える飛行機を狙うことも念頭に入れた機材選びが鍵となるのだ。
今回はこのA022を付けたフルサイズカメラ、APS-Cカメラ、1.4×テレコンバーター、2×テレコンバーターと4通りの写真を選んでみた。

このブログでは、その撮影状況を簡単に記するが詳細は2月23日、24日、CP+のタムロンブースにてお伝えする予定です!

では、皆さんのご来場を心よりお待ちしています!

 

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春の便りを待つ羽田空港に、大陸からの長旅を終えようとする777型機が滑り込んでいく。

◎SP 150-600mm(A022)+APS-Cサイズカメラ、換算825mm相当
絞り:F/11 シャッタースピード:1/1250秒  ISO100

 

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乾いた北風の吹く1月上旬。日の出を背景に羽田空港を駆け上がる767型機を約6Km離れて眺望する。

◎SP 150-600mm(A022)+2倍テレコンバーター+APS-Cサイズカメラ、換算1800mm相当
絞り:F/22 シャッタースピード:1/1250秒 ISO100

 

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夏雲の湧出る9月初旬。東京湾へ向け羽田空港を駆け上がる777型機を展望エリアから見上げた。

◎SP 150-600mm(A022)+フルサイズカメラ、375mm相当
絞り:F/10 シャッタースピード:1/400秒  ISO100

 

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西より風が吹いた1月中旬。積雲溜まる東京湾を横断しファイナルアプローチへ入った737型機。

◎SP 150-600mm(A022)+APS-Cサイズカメラ、換算900mm相当
絞り:F/7.1 シャッタースピード:1/1000秒  ISO100

 

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羽田空港22滑走路へ進入中の777型機。運河の水面に反射する太陽光が機体下面に映し出された。

◎SP 150-600mm(A022)+フルサイズカメラ、600mm相当
絞り:F/9  シャッタースピード:1/1000秒  ISO100

 

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首都圏上空30000フィートを西へ。旅の途中、大陸間を横断する飛行機が頭上を越えていった。

◎SP 150-600mm(A022)+2倍テレコンバーター+APS-Cサイズカメラ、換算1800mm相当
絞り:F/13 シャッタースピード:1/80秒  ISO400

 

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日の入り20分前。羽田空港へ着陸進入する777型機。約20Km離れた対岸からレンズを向けた。

◎SP 150-600mm(A022)+2倍テレコンバーター+APS-Cサイズカメラ、換算1800mm相当
絞り:F/18 シャッタースピード:1/320秒  ISO100

 

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福岡空港34滑走路へ737型機のベースターン。雪雲の隙間からまもなく沈む陽を背に受けた。

◎SP 150-600mm(A022)+2倍テレコンバーター+APS-Cサイズカメラ、換算1800mm相当
絞り:F/13 シャッタースピード:1/500秒  ISO100

 

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寒風吹きすさむ夜の8時ごろ。大阪空港32L滑走路へ進入する787型機を千里川土手で待ち受けた。

◎SP 150-600mm(A022)+フルサイズカメラ、150mm相当
絞り:F/5 シャッタースピード:1/40 秒 ISO25600

 

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福岡空港16滑走路から駆け上がる777型機。前哨灯がみぞれ交じりの冬雨を照らした。

◎SP 150-600mm(A022)+APS-Cサイズカメラ、換算900mm相当
絞り:F/6.3 シャッタースピード:1/50秒  ISO4000

 

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十五夜の月が輝く冬夜。羽田空港から離陸上昇する787型機が通過する。

◎SP 150-600mm(A022)+2倍テレコンバーター+APS-Cサイズカメラ、換算1800mm相当
絞り:F/13 シャッタースピード:1/640秒  ISO2000

 

inoue井上六郎(いのうえ ろくろう)

1971年東京生まれ。スタジオマン、個人写真家アシスタントを経て、出版社の社員カメラマンとして自転車、モーターサイクルシーンなどを撮影する。その後は出版社を退社しフリーランスに。
以後、国内外の自転車、モーターサイクルメーカーやスポーツアパレルメーカーの広告や各一般雑誌、専門誌等で撮影活動中。
また、国内外のマラソンなどスポーツイベントの公式記録カメラマンを務める。
自転車レース、ツール・ド・フランスの写真集「マイヨ・ジョーヌ」を講談社から、
航空機・ボーイング747型機の写真集「747 ジャンボジェット 最後の日々」を文林堂から上梓。
日本写真家協会、日本スポーツプレス協会、国際スポーツプレス協会会員。

 

井上六郎さんご使用のレンズについて詳しくは、
SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2(Model A022)製品ページ:
http://www.tamron.jp/product/lenses/a022.html

 

井上六郎さんがご登場の、CP+2017タムロンステージスケジュールはこちら
タムロンCP+2017特設サイト:
http://www.tamron.co.jp/special/cpplus2017/

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