TAMRON LENS BLOG

気づけば新緑まぶしい初夏の足音が聞こえてきた今日この頃。暖かなこの季節になると、景色に赤や緑、黄などなど、いろんな色が目を楽しませてくれるようになり、自然と写欲も湧いてきます。

と、こんな季節にピッタリなレンズが、先日タムロンから発売された「10-24mm F/3.5-4.5 Di II VC HLD」です。このレンズは、APS-Cサイズのデジタル一眼レフカメラ用に作られた交換レンズなのですが、APS-Cサイズ用の超広角ズームって現行品はどれも設計が一昔前のものが多いので、購入するのためらってしまうんですよね。35mm判フルサイズ用なら同じくタムロンの「SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD」を始めとして、最新設計の優秀なレンズが多くそろっているのですけど…

そんな中にあって、本レンズは、2000万画素超が当たり前になった現代のAPS-Cサイズ・デジタル一眼レフカメラに対応して設計された超広角ズームです。マウントがちゃんと金属製になっているなど、光学性能だけでなく、耐久性や操作性もバッチリ質感高く作られた、待望の本格的超広角ズームなのです。しかもタムロンが得意とする手ブレ補正機構「VC(Vibration Compensation)」付き。

そうした訳で今回は、最新の超広角ズームが見せてくれる実力を、「身近で気軽に撮れるけれども、せっかくの一眼レフなので本気で」という視点で、作例を紹介していきたいと思います。「超広角を使いこなせるようになったら一人前」と言われることもありますしね。

撮影は全て手持ちで行っています。

 

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超広角ズームと言えば、何と言っても、引きの取れない場所で被写体を広く写せることが最大の特長。東京スカイツリー内のすみだ水族館の名物である、広大なペンギンゾーンを一枚の画像に収めることができました。焦点距離は広角端の10mm、35mm判換算で約15mm相当の超ワイドな世界だからこそ可能な表現です。

◎焦点距離:10mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/4秒 ISO感度:800

 

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同じく、すみだ水族館での一コマ。クラゲの生態を紹介する特設のスペースだそうですが、「近未来のラボ」的に幻想的な印象を出してくれていますね。こちらは望遠端の24mm、35mm判換算で約36mm相当の画角です。1/4秒のシャッター速度でもぶらさず撮れたのは手ブレ補正機構「VC」のおかげ。むやみにISO感度を高くせずに撮れるのは大助かりです。

◎焦点距離:24mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/4秒 ISO感度:200

 

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家族と一緒に水族館へ行ったときなどに、ぜひ押さえておきたいのが人と水族館が一緒に写った記念写真。人の視角に近いと言われる望遠端の自然な画角と、手ブレ補正機構「VC」があれば、水中の世界に感動する、ご家族のありのままの姿を綺麗に写し撮ることができます。

◎焦点距離:10mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/6秒 ISO感度:100

 

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さて、水族館を離れたら、美味しく食べたご飯の写真も綺麗に記録しておきたいところですね。ズーム域の広い本レンズなら、望遠端の自然な画角と、24cmまで寄れる近接撮影能力で、美味しそうな料理をさらに美味しそうに撮ることができます。手ブレ補正機構「VC」は、通常、被写体の距離が遠いほど効果が発揮されますが、シャッター速度が1/6秒しかなかったこの場合でも、しっかりブレを防いでくれました。

◎焦点距離:24mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/6秒 ISO感度:200

 

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お昼寝中の猫を撮影させてもらいました。ただ撮るだけではつまらないので、広角端を使って被写体(猫の顔)にグッと近寄って撮影しています。猫としては「えっ?」と思うくらいレンズが近寄っていますが、おかげで猫の全身に加え、猫が暮らす付近の状況も一緒に写し込むことができました。こうした表現も超広角レンズ独特の特性です。

◎焦点距離:10mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:100

 

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春の花であるシャガが群生していました。最短撮影距離の24cmまで寄って撮影しています。近くのものは大きく、遠くのものは小さく写るという、超広角レンズの特性によって遠近感を強く表現できました。2平方メートルに満たない小さな群落が広大な湿地のように見えます。

◎焦点距離:10mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:100

 

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満開を過ぎてしまった桜も、夕焼けの光によって情緒ある風情を写すことができました。画面内の情報量が多く構図をまとめるのが難しい超広角レンズですが、ズームレンズなら不必要なものが入らないように焦点距離を調節できるので、被写体を上手く配置できます。本レンズは2.4倍という広いズーム比をもっているので、入門用のワイドレンズとしても扱いやすくオススメできる1本です。

◎焦点距離:12mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/20秒 ISO感度:100

 

sonehara曽根原 昇(そねはら・のぼる)

信州大学大学院修了後に映像制作会社を経てフォトグラファーとして独立。2010年に関東に活動の場を移し、雑誌・情報誌などの撮影を中心にカメラ誌等で執筆もしている。
写真展に「イスタンブルの壁のなか」(オリンパスギャラリー)など。

 

 

■取材協力:すみだ水族館
クラゲとペンギンの大型水槽で春の特別演出実施中!
詳細は、すみだ水族館 公式ホームページをご覧ください。
http://www.sumida-aquarium.com/

すみだ水族館 公式Facebook
https://www.facebook.com/Sumida.aquarium.official

 

曽根原 昇さんご使用のレンズについて詳しくは、
10-24mm F/3.5-4.5 Di II VC HLD(Model B023)製品ページ:
http://www.tamron.jp/product/lenses/b023.html

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SP 45mm F/1.8 Di VC USDを購入しようかどうかを悩まれている方の中には、
本レンズのもつ「近接撮影能力」と、「手ブレ補正機構」が、有力な選択条件となっているのではないだろうか?

もちろんそれは正しいことで、僕もその2つの点にはかなり注力して検討したものだった。
しかし今回、撮影に訪れた地(コーカサス地方のジョージア)で被写体となったのは、
絞って撮影した中~遠距離の風景がほとんどだった。

せっかくの能力を活かせないかと少々残念にも思ったが、
実際には、本レンズはどんなシーンでも最高の描写性能を発揮してくれることが理解できた結果だった。

持ち味のひとつである大口径開放でなくとも、通常通り、必要に応じて絞ったときの画質は、
隅々まで“自分が見た光景”を詳細に記録してくれる、最高の光学性能を持ち合わせていた。

さらに、今回は3600万画素のデジタルカメラで撮影したが、ごくわずかな手ブレも許されない高画素機で、
ピクセル単位で動きを止めてくれる手ブレ補正機構「VC」のパワーは、
中高速のシャッター速度においても本レンズに絶大な信頼を感じさせてくれたのである。

 

羊飼いが羊を集めて何かの選別をしていた。F8まで絞り込んだときの隙のない高画質は本レンズの光学性能の高さを存分に物語ってくれる。

羊飼いが羊を集めて何かの選別をしていた。F8まで絞り込んだときの隙のない高画質は本レンズの光学性能の高さを存分に物語ってくれる。

◎焦点距離:45mm 絞り:F/8 シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:400
(フルサイズカメラで撮影)

 

絞りをF4とし、手前を少しボカすことで遠近感を出してみた。それでもなお、被写界深度内の岩肌や羊は高い解像感を保ちながら描き分けられている。

絞りをF4とし、手前を少しボカすことで遠近感を出してみた。それでもなお、被写界深度内の岩肌や羊は高い解像感を保ちながら描き分けられている。

◎焦点距離:45mm 絞り:F/4 シャッタースピード:1/2500秒 ISO感度:400
(フルサイズカメラで撮影)

 

大コーカサス山脈をバックに牛を撮影。絞り値は使用頻度の多いF5.6。背景の素直なボケ味が画像に品のよい立体感を演出してくれている。

大コーカサス山脈をバックに牛を撮影。絞り値は使用頻度の多いF5.6。背景の素直なボケ味が画像に品のよい立体感を演出してくれている。

◎焦点距離:45mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:100
-0.3補正(フルサイズカメラで撮影)

 

曽根原 昇さんご使用のレンズについて詳しくは、
SP 35mm & SP 45mm F/1.8 Di VC USD (Model F012 / F013) 製品ページ:

http://www.tamron.co.jp/lineup/f012_f013/

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35mm判での標準レンズといえば焦点距離50mmのレンズが有名だが、
僕の場合、わりと多くの場面で「ちょっと画角が窮屈だな」と思うことが多かった。
そこで登場してきたのが45mmという焦点距離をもつ本レンズ。

実際のところ50mmとの差はわずかでしかないが、“人の視角に近い”とされる意識の問題だからこそ、
ごくわずかな差が大きな問題となるのである。

2015年の9月に発売されたこのレンズを携えて、
コーカサス地方のジョージア(日本での旧称・グルジア)を訪ねたのは10月のこと。
これまで見たこともない雄大な自然と、その地に住む人々の暮らしを前にして、
このレンズがもつ素直な画角は、僕が見たそのままの感動を写し撮るのにあまりにも最適だった。

これまでにも焦点距離45mmのレンズはいくつか存在したが、
どちらかといえばコンパクト化を狙った携帯性重視のものが多かった。
本レンズは使い勝手とともに、画質も重視した高性能な標準レンズだと体感できたのだった。

 

何かと思い近づいたら2頭の豚が寝ていた。突然、かつ生活感の高いシーンこそがジョージアならではの光景である。

何かと思い近づいたら2頭の豚が寝ていた。突然、かつ生活感の高いシーンこそがジョージアならではの光景である。

◎焦点距離:45mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:400
-1.7補正 (フルサイズカメラで撮影)

 

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ジョージアの情緒溢れるシーンを感動のままに写し止めてくれる。これこそが焦点距離45mmの画角をもつ本レンズの本領だ。

◎焦点距離:45mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:100
-0.3補正 (フルサイズカメラで撮影)

 

訪れたステッパンツミンダ村は標高が高いため10月の時点で紅葉が美しかった。民家の門を切り撮った写真はあくまで自然なイメージを伝えてくれる。

訪れたステッパンツミンダ村は標高が高いため10月の時点で紅葉が美しかった。民家の門を切り撮った写真はあくまで自然なイメージを伝えてくれる。

◎焦点距離:45mm 絞り:F/5.6 シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:400
(フルサイズカメラで撮影)

 

曽根原 昇さんご使用のレンズについて詳しくは、
SP 35mm & SP 45mm F/1.8 Di VC USD (Model F012 / F013) 製品ページ:

http://www.tamron.co.jp/lineup/f012_f013/

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