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大阪万博レジオネラ菌?大丈夫なの?

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大阪万博で発覚したレジオネラ菌の検出問題は、多くの来場者に不安を与えましたが、現時点では健康被害の報告はなく、運営側も水質改善に着手しています。とはいえ、安全管理体制や初動対応への課題は残されたままです。これから訪れる方は、公式の最新情報を確認しながら、必要に応じて感染予防の意識を持って楽しむことが大切です。万博を安全に満喫するためにも、私たち自身の備えも忘れずにいたいですね。

目次

人工池と海水エリアでレジオネラ菌が検出、想定外の事態に

2025年の大阪・関西万博で、思わぬトラブルが発生しました。万博会場内に設置されている人工の池と海水を使用したエリアから、基準値を大きく超えるレジオネラ属菌が検出されたのです。

問題が発覚したのは2か所。ひとつは水上ショーが開催されている「ウォータープラザ」。もうひとつは来場者が足を入れて楽しむことができる「静けさの森」の浅い人工池です。どちらも来場者が直接触れる水が使われており、衛生面での安全性が求められる場所です。

6月5日の記者会見で、博覧会協会の高科淳・副事務総長が発表した内容によると、6月3日に協会側が採取したウォータープラザの海水から、国の安全基準である「100ミリリットルあたり100CFU」をはるかに超える「2000CFU」のレジオネラ菌が検出されたとのこと。これはなんと基準の20倍に相当します。

「静けさの森」では来場者が入れる池でも菌が…

さらに深刻なのが「静けさの森」の人工池です。この池は子どもや家族連れが水に触れながらくつろげる憩いの空間として人気がありましたが、大阪市保健所の検査により、こちらでも指針値を超える菌が見つかりました。

問題は、保健所が検査結果を協会に伝えたのが5月28日の夜だったにもかかわらず、協会が実際に池の利用を停止したのは翌29日の夜だったこと。つまり、およそ24時間にわたって、来場者は菌の検出された水に接触できる状態にあったということになります。

この対応の遅れについて、博覧会協会は「保健所からの連絡を緊急性の高いものと受け取っていなかった」と説明。しかし、会場には小さな子どもや高齢者も多く訪れており、安全に対する感覚の甘さが問われています。

レジオネラ属菌とは?感染リスクはあるの?

レジオネラ属菌は自然界に広く存在する細菌で、水中や土壌に生息しています。温泉施設や冷却塔、循環型の給湯設備などで繁殖しやすく、感染の多くは細かな水しぶき(エアロゾル)を吸い込むことで発生します。

健康な人が感染することは少ないとされていますが、免疫力が低下している人や高齢者、基礎疾患のある方は、肺炎を引き起こすリスクがあります。これが「レジオネラ症」です。症状は風邪に似た軽度のものから、重症化して呼吸困難を引き起こすケースまでさまざまです。

今回のケースは屋外施設であることから、感染リスクは比較的低いとされていますが、施設の規模や利用者の数を考えると、細心の注意が求められるのは当然です。

今後の再発防止と、来場者の安心のために

大阪市保健所は「即時に連絡したのは、早急な対応を求める意図があった」としています。現時点では健康被害の報告は確認されておらず、万博協会は水質改善に向けた作業に取りかかっていると説明しています。

とはいえ、大勢の人が訪れる国際的なイベントで、しかも子どもが直接水に触れる場所において衛生トラブルが発生したことは、運営体制そのものへの疑問を生じさせました。

今後は再発防止のための明確なマニュアル整備と、より迅速で透明性の高い情報公開が求められます。来場者が安心して楽しめる万博であるために、信頼の回復に向けた取り組みが急務です。

まとめ

大阪万博で発覚したレジオネラ菌の検出問題は、多くの来場者に不安を与えましたが、現時点では健康被害の報告はなく、運営側も水質改善に着手しています。とはいえ、安全管理体制や初動対応への課題は残されたままです。これから訪れる方は、公式の最新情報を確認しながら、必要に応じて感染予防の意識を持って楽しむことが大切です。万博を安全に満喫するためにも、私たち自身の備えも忘れずにいたいですね。

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