海外のトレンドヘアスタイルを日本のバリカンで再現したいと考えている方が増えています。
特に「16ガード」という海外のクリッパーガード(アタッチメント)サイズが注目されていますが、日本のバリカンではあまり見かけないサイズです。
この記事では、海外で人気の「16ガード」とは何か、その長さや日本のアタッチメントで何センチに相当するのかを詳しく解説します。
日本の理美容師・ヘアスタイリスト目線で、海外のトレンドを自宅やサロンで再現するための具体的な方法や注意点も紹介します。
海外で人気の「16ガード」とは?
16ガードの基本情報と海外での使われ方
「16ガード」とは、主にアメリカやオーストラリアなどで使われているクリッパーガード(バリカンのアタッチメント)で、髪を2インチ(約51mm)の長さにカットできるサイズです。
通常、海外のバリカンガードは#8(約25mm)が最大ですが、ロングヘアやトップの長さを残したいスタイルの需要増加により、#16(2インチ)のような特大サイズが登場しています。
このサイズは特に、ミディアムからロングのバズカットや、トップを長く残したい男性のヘアスタイル、または女性のショートボブにも使われています。
16ガードの長さと日本のバリカンアタッチメントの違い
海外の「16ガード」は2インチ(約51mm)ですが、日本のバリカンアタッチメントは一般的に最大でも30mm前後(3cm)程度までしか用意されていません。
日本の理美容室で使われる単位は「分」や「厘」も混在していますが、例えば「7分」で約13mm、「3cmアタッチメント」でも30mmが限界です。
つまり、海外の16ガードに相当する長さのアタッチメントは日本ではほとんど流通していないため、同じ長さを再現したい場合は工夫が必要です。
16ガードで実現できるヘアスタイル例
16ガードは、トップのボリュームをしっかり残しつつサイドやバックを短く整えるスタイルや、全体を均一に長めに刈りたい場合に最適です。
たとえば、海外で流行している「ロングバズカット」や「テクスチャードクルーカット」などは、16ガードを使うことで自然な長さと丸みを残しつつ清潔感のある仕上がりになります。
また、髪質が硬い方やクセ毛の方でも、長さを残すことでまとまりやすくなります。
日本のアタッチメントで16ガードの長さを再現する方法
日本のバリカンで一番長いアタッチメントの実際
日本で一般的に入手できるバリカンアタッチメントの最大長は約30mm(3cm)程度です。
理美容室によっては特注や海外製のアタッチメントで40mm程度まで対応できる場合もありますが、51mm(2インチ)に相当するものはほぼありません。
そのため、16ガードと同じ2インチの長さを日本のバリカンだけで再現するのは難しいのが現状です。
代用・応用テクニック:コームオーバーやハサミとの併用
16ガードの長さを日本で再現したい場合、「コームオーバーテクニック(クリッパーオーバーコーム)」が有効です。
これは、バリカンをコーム(櫛)越しに使い、コームの幅や角度で長さを調整する方法です。
あるいは、バリカンで最大長までカットした後、ハサミで微調整して2インチ(約5cm)ほどの長さをキープするのもおすすめです。
これにより、海外の16ガードに近い仕上がりが可能になります。
海外製アタッチメントの活用と注意点
近年では、Clipquikなど海外ブランドの#16(2インチ/51mm)アタッチメントを個人輸入や一部ネットショップで購入することも可能です。
ただし、バリカン本体との互換性や装着の安定性には注意が必要です。
特に日本のバリカンはアタッチメントの取り付け方式が異なる場合があるため、購入前に対応機種を必ず確認しましょう。
また、長さの誤差やカットの均一性が出やすいので、仕上げは必ず鏡で全体を確認しながら行うことが大切です。
まとめ
海外で人気の「16ガード」は2インチ(約51mm)の長さを残せる特大アタッチメントで、海外トレンドのロングバズカットやナチュラルなショートスタイルに最適です。
しかし、日本のバリカンではこの長さのアタッチメントはほとんど流通していません。
再現したい場合は、コームオーバーテクニックやハサミとの併用、または海外製アタッチメントの輸入が現実的な選択肢となります。
希望の長さやスタイルを理美容師にしっかり伝え、最適な方法を相談することで、海外トレンドのヘアスタイルも日本で再現可能です。
自分に合った方法で理想のヘアスタイルを手に入れましょう。