登録者数40万人を抱える人気家族系YouTuber「おかんとむすめ」が、大きな岐路に立たされている。
13歳の長女による喫煙疑惑が浮上し、母親が謝罪動画を公開する事態となった。
暴露系アカウント「DEATHDOL NOTE」による投稿をきっかけに炎上したこの騒動は、家族YouTuberが抱える課題や、SNS時代における情報の拡散の危うさを浮き彫りにした。
暴露系アカウントによる疑惑の発信
騒動の発端は、X（旧Twitter）上で活動する暴露系アカウント「DEATHDOL NOTE」による投稿だった。
このアカウントは、主にアイドルやインフルエンサーのプライベート情報を暴露することで知られている。
2025年12月中旬、同アカウントは「おかんとむすめ」の長女らんさんについて、未成年喫煙疑惑を指摘した。
投稿には映画館とみられる場所で白い棒状のものをくわえている写真が添付されており、瞬く間に拡散された。
母親による事実確認と謝罪
疑惑が拡散される中、「おかんとむすめ」は12月15日に説明動画を投稿した。
動画には母親の「おかん」が1人で登場し、表情には疲労の色が濃く見えた。
おかんは長女本人に事実確認を行った結果、写真に写っているのは本人であり、喫煙の事実も認められたと説明した。
「未成年である娘が法に触れる行為をしたこと、そして止められなかったことは親である私の監督不行届きです」と述べ、深く謝罪した。
動画のコメント欄には、「こうやって親が苦しむのを見るのは辛すぎる」といった母親への心配の声が寄せられた。
一方で、「交友関係を変えないと正直辞められないと思う」といった、らんさんの周辺環境に言及するコメントも多く見られた。
追加疑惑とチャンネルの現状
謝罪動画公開後も、DEATHDOL NOTEは新たに「追加情報：未成年飲酒疑惑」として写真を投稿し、騒動はさらに拡大した。
「おかんとむすめ」チャンネルは、夫の「よーた」と妻の「おかん」、13歳の長女らんさんを中心とした家族の日常を配信してきた。
しかし今回の騒動を受け、チャンネルの投稿頻度は明らかに減少している。
明確な活動休止の公式発表はないものの、実質的な休止状態ではないかとの見方が広がっている。
ネット上の反応と浮き彫りになった課題
かつて「むすめっち」の愛称で親しまれていたらんさんは、純粋で愛らしい少女として視聴者に人気があった。
しかし近年、派手なギャルメイクをするようになり、急激な変化が話題となっていた。
今回の騒動に対するネット上の反応は複雑だ。
「13歳でこんなに叩かれるのは可哀想」という同情的な声がある一方、「教育の問題」「YouTubeで晒され続けた影響では」という批判的な意見も多い。
この騒動は、幼い頃から「見られる」環境に置かれることで子どもの成長にどのような影響があるのか、という家族YouTuberが抱える課題を浮き彫りにした。
未成年者の喫煙は法律で禁止されており、知っていながら止めなかった保護者は科料に処せられる可能性がある。
また、暴露された情報は一度拡散されると完全に消去することが困難であり、特に未成年者の場合、将来にわたって影響を及ぼす可能性がある。
情報の受け手としての責任
この騒動から私たちが学ぶべきことは、SNS上で拡散される情報に対してどのような姿勢で向き合うべきかということだ。
特に未成年者が関わる問題では、過度なバッシングが二次被害を生む可能性がある。
すでに本人と家族が深く反省し、向き合おうとしている姿勢が見られる中、視聴者や第三者が過剰に介入することで、かえって更生の妨げになる可能性も考えなければならない。
また、暴露系アカウントの情報を無批判に信じることの危険性も認識すべきだ。
情報の真偽を見極める力、そして情報との適切な距離感を持つことが、SNS時代を生きる私たちに求められている。
まとめ
「おかんとむすめ」の騒動は、家族YouTuberの課題、未成年者とSNSの関係、暴露文化の是非など、多くの問題を突きつけた。
13歳という若さで社会的な批判にさらされることになったらんさんが、この経験から何を学び成長していくのか。
そして家族がどのような形で活動を再開するのか、今後の展開が注目される。
単なるゴシップとして消費するのではなく、社会的な課題を読み取り、自分自身の行動を振り返る機会としたい。
