近年、国内外を問わず、不審な電話による詐欺被害が急増しています。特に「888」から始まる12桁の電話番号からの着信には注意が必要です。今回、寝ぼけていたためにうっかり電話に出てしまい、さらに「1」を押してしまったという状況を考えると、高額請求や個人情報の流出などのリスクが考えられます。
本記事では、こうした不審電話の仕組みや被害の可能性、対処法について詳しく解説します。
1. 888から始まる電話番号の正体とは?
一般的に、日本国内の電話番号には「090」「080」「070」などの携帯番号や、市外局番が付与されています。しかし、「888」から始まる12桁の番号は通常の国内電話番号とは異なる形式を持ちます。
888番号の特徴
- 一般的に国際電話の一部として使用されることがある。
- 企業やコールセンターが利用する可能性もあるが、詐欺に悪用されることが多い。
- 海外のIP電話サービスを利用した詐欺業者が発信元である可能性が高い。
- 迷惑電話データベースにも登録されていることが多い。
このような番号からの着信は、日本国内の正式な機関や企業からの連絡である可能性は低いため、注意が必要です。
2. 1や2を押すように促す電話の目的
詐欺電話の手口の一つに、「自動音声での案内」があります。この手口では、電話を受けた人に対し、特定の番号を押すように誘導することが特徴です。
具体的な詐欺手法
- 身に覚えのない緊急事態を装う
- 「緊急の連絡があるため、1を押してください。」
- 「重要なお知らせがあります。2を押してください。」
- 音声案内に従わせて課金
- 1を押すことで高額のプレミアム通話料が発生する可能性がある。
- 2を押すことでオペレーターにつながり、詐欺被害に誘導されるケースも。
- 個人情報を収集する
- 1や2を押すことで、電話番号が「実際に使われている番号」と判断され、リスト化される。
- その結果、さらなる迷惑電話や詐欺電話が増加する可能性がある。
3. 1を押してしまった場合のリスクとは?
「1を押してしまっただけで大丈夫なのか?」と不安に思う方も多いでしょう。以下のリスクが考えられます。
① 高額請求の可能性
「1を押した瞬間に通話が終了した」というケースでは、通話料が発生する可能性は低いですが、詐欺業者によっては特殊な電話システムを利用し、課金を発生させることも考えられます。
② 電話番号のリスト化
1を押したことで、詐欺グループに「この番号の持ち主は電話を取る人物」と認識されると、今後さらに多くの迷惑電話がかかってくる可能性があります。
③ 詐欺のターゲットにされる
一度応答してしまったことで、「電話に出る可能性がある人物」としてリストに載ると、次の詐欺電話ではより巧妙な手口でお金を騙し取られる危険性があります。
4. 不審電話への適切な対処法
888からの電話に限らず、不審な番号からの電話に対しては、以下のような対策をとることが重要です。
① 電話には出ない
見覚えのない番号からの電話には基本的に出ないのが最も安全です。特に国際電話や特殊な番号の場合は無視しましょう。
② 自動音声案内に従わない
「1を押してください」「2を押してください」といった指示には絶対に従わないようにしましょう。
③ 電話番号をブロックする
不審な番号からの着信履歴がある場合、スマートフォンの設定からブロックすることで、今後の着信を防ぐことができます。
④ 迷惑電話データベースで確認する
不審な番号については、インターネットで検索することで、過去の被害情報などを確認できます。「888 詐欺電話」などで検索してみましょう。
⑤ 通信会社に相談する
不審な電話が頻繁にかかってくる場合、通信会社に相談すると、対策を講じてくれる場合があります。
⑥ 万が一、詐欺被害に遭った場合は警察に相談
もしも金銭的な被害が発生した場合は、すぐに警察(消費者センターやサイバー犯罪対策窓口)に相談しましょう。
5. まとめ
888から始まる12桁の電話番号からの着信は、詐欺や迷惑電話の可能性が高いため、十分な警戒が必要です。特に、電話に出た後で1や2を押すように促された場合、意図せず高額請求や個人情報の流出につながる恐れがあります。
本記事で紹介した対策を実践することで、こうした詐欺の被害を未然に防ぐことができます。万が一、不審な電話を受けてしまった場合は、冷静に対応し、適切な手順でリスクを回避しましょう。
ポイントまとめ
✅ 知らない番号(特に888など)には出ない。
✅ 自動音声の指示には従わない。
✅ 不審な電話は着信拒否やブロック設定をする。
✅ 被害の可能性がある場合は警察や通信会社に相談する。
不審電話を防ぐために、正しい知識を持ち、慎重に対応することが大切です。