5月といえば新緑が美しく、初夏の陽気を感じる季節ですが、「もう5月なのに寒い」と感じている方も多いのではないでしょうか。
例年なら上着を手放せる頃なのに、今年は朝晩の冷え込みや日中の肌寒さが気になる日が続いています。
本記事では、5月に寒さを感じる理由や平年の気温との違い、2025年の気温傾向、そして服装選びのポイントまで、気象データをもとに徹底解説します。
これを読めば、今年の5月の寒さが「普通」なのか「異常」なのか、納得できるはずです。
5月の平年気温と気候の特徴
5月の平年気温の推移
5月の日本は、春から初夏への移り変わりの時期で、気温も徐々に上昇していきます。
東京では平年の平均気温が17～21℃、最高気温は22～26℃、最低気温は13～17℃程度です。
札幌など北日本では日中18℃前後、夜間は10℃以下まで冷え込むことも少なくありません。
この時期は昼間は暖かくても、朝晩は冷え込む日が多いのが特徴です。
5月の天候と気圧変化の特徴
5月は「五月晴れ」と呼ばれる晴天が多い一方、低気圧の通過や「メイストーム」と呼ばれる春の嵐、さらには「梅雨の走り」といった天候の変化も現れやすい時期です。
特に春は寒暖差が大きく、気圧の変化によって体調を崩しやすい人も増えます。
日によっては急に冷たい空気が流れ込むこともあり、気温が大きく下がることがあります。
5月の寒暖差と体感温度
5月は1日の中でも寒暖差が大きく、日中は半袖で過ごせるほど暖かくても、朝晩は上着が必要なほど冷え込むことがあります。
特に晴天の日は日差しが強く、体感温度が高くなりがちですが、曇りや雨の日は気温が上がりにくく、肌寒さを感じやすいです。
こうした寒暖差が、5月に「寒い」と感じる大きな要因となっています。
2025年の5月、気温の傾向と寒さの理由
2025年5月の気温傾向と平年差
2025年の5月は、全国的に平年より高温傾向が続いていますが、ゴールデンウィーク明けには一時的に寒気が南下し、気温が平年並みかやや低めとなった地域もありました。
特に西日本では5月中旬にかけて気温が下がり、「例年より寒い」と感じた方が多かったようです。
しかし、月全体で見ると平均気温は平年より高い状態が続いています。
寒さを感じる主な気象要因
5月に寒さを感じる主な要因は、低気圧や前線の影響で冷たい空気が流れ込むこと、または天気が崩れて日差しが少ないことです。
特に寒冷前線が通過した後は北寄りの冷たい風が吹き、気温が一時的に大きく下がります。
今年もゴールデンウィーク後にこうした寒気の影響を受け、全国的に気温が下がる日がありました。
地球温暖化と近年の気温変動
近年は地球温暖化の影響で5月の平均気温が記録的に高くなる傾向が続いています。
ただし、温暖化が進む中でも、気圧配置や一時的な寒気の流入によって寒い日が現れるのが日本の気候の特徴です。
つまり、「5月なのに寒い」と感じる日は珍しくなく、季節の変わり目特有の現象と言えるでしょう。
5月の服装選びと快適に過ごすポイント
気温別の服装の目安
5月は日中15～25℃前後、朝晩は10℃以下になることもあるため、重ね着が基本です。
日中は薄手の長袖や半袖＋羽織もの、朝晩や肌寒い日はカーディガンやジャケットなどのアウターが活躍します。
15℃前後の寒い日は厚手のカーディガンやしっかり素材のアウターを選びましょう。
寒暖差・天候変化への対応術
5月は1日の気温差が大きいので、脱ぎ着しやすいレイヤードスタイルが最適です。
また、雨の日や風が強い日は撥水加工のブルゾンやテック系素材のアイテムを活用すると快適に過ごせます。
ストールや薄手のマフラーも、朝晩の冷えやエアコン対策に便利です。
5月の紫外線・梅雨対策も忘れずに
5月は紫外線が強くなり始める時期でもあります。
UVカットの帽子やサングラス、日焼け止めを活用して紫外線対策を行いましょう。
また、梅雨の走りで雨が増える地域もあるため、折り畳み傘や撥水アイテムを持ち歩くと安心です。
まとめ
5月に寒さを感じるのは、季節の変わり目特有の寒暖差や、天候・気圧の変化による一時的な寒気の流入が主な要因です。
2025年も全体的には平年より高温傾向ですが、局地的・一時的に気温が下がる日もあり、「5月なのに寒い」と感じるのは決して異常ではありません。
服装は重ね着を基本に、気温や天候の変化に柔軟に対応できるアイテムを選ぶことが快適に過ごすコツです。
これからも気象情報をこまめにチェックし、体調管理と適切な服装で初夏を楽しみましょう。
