昨今、スマートフォンを取り巻くフィッシング詐欺が高度化しており、見慣れないSMSが届くだけで不安を感じる方も少なくありません。
特に「平素よりVJAグループをご利用いただき誠にありがとうございます」といった文面で始まり、「不審な利用を検知したためアカウント機能を制限しました」というメッセージとともにURLが貼られ、24時間以内の確認を迫られるケースが増えています。
一見するとVisaブランドの正規連絡に見えるため、つい慌ててリンクをタップしてしまいがちですが、これらはすべてフィッシング詐欺。
リンク先で個人情報やログイン情報を抜き取られる危険性が高いのです。
本記事では、このような不審SMSを受け取った際に押さえておくべきポイントや具体的な見分け方、さらに万が一URLを開いてしまった場合の対処法を、初心者にもわかりやすく丁寧にまとめました。
安心・安全なスマホライフを守るため、ぜひ最後までご覧ください。
SMSの文面例と怪しいポイント
平素よりVJAグループをご利用いただき誠にありがとうございます。
この度、お客様のVPASS[VJA]カードにおいて不審な利用が検知されたため、
一部の機能を制限させていただいております。
URL: https://○○○○.example/phish
※24時間以内にご確認がない場合、アカウントを制限します。URLはこちら→ https://example–phish.link
怪しいポイント
- VJAとVPASSの混同を狙う文面
本来VJA(Visa Japan Group)とVPASS(SMBCグループのオンラインサービス)は別組織 - URLクリックの強要
「24時間以内」と期限を切り、不安をあおってURLを踏ませようとする - 不自然な日本語・改行位置
正規企業の案内にしては文脈がぎこちなく、「機能制限」「ご利用いただき誠に」の組み合わせが違和感
VJAグループ(Visa Japan Group)とは?
- 正式名称:VISA JAPAN GROUP(略称VJA)
- 運営母体:三井住友カード株式会社など国内62社が加盟
- 対象カード:VISAブランドのクレジットカード会員
- JCBとは別組織
JCBカード会員にはVJA名義の連絡が一切ありません
「VJA=JCB?」と誤解させることで、無警戒にリンクを開かせようとする典型的なフィッシング手口です。
不審SMSを受け取ったときの対処法
- URLは絶対にクリックしない
SMS内にあるリンクは全て無視して削除 - 公式サイトやアプリで確認
案内メッセージではなく、必ず公式の問い合わせ窓口やアプリで不審利用の有無をチェック - 問い合わせは自分から行う
カード裏面や会員サイトに載っている正規の電話番号へ自分で連絡 - 迷惑SMSフィルターを活用
ドコモ・au・ソフトバンクの迷惑SMSブロック設定で受信をシャットアウト - 警察・消費者センターへ相談
URLを開いてしまった場合や情報入力してしまった場合は、最寄りの警察署や消費生活センターに相談を
4. 万が一リンクを踏んでしまったら
- ブラウザの履歴・キャッシュを削除
- パスワードを含む重要情報はすぐ変更
- 不審なSMSをスクリーンショット保存し、サポート窓口に提示
- セキュリティソフトでウイルスチェック
スマホ用の信頼できるセキュリティアプリで端末診断を
まとめ
VJAグループを名乗るSMSは、Visa関連の信頼を悪用したフィッシング詐欺です。
重要なのは「URLを絶対に踏まない」「公式経路で自分から確認する」こと。
迷ったときは必ずカード会社や専門窓口に自身で連絡し、不審SMSは受信したら即削除しましょう。
これらの対策を覚えておけば、安全・安心にカードをご利用いただけます。