演歌界のレジェンド・五木ひろしさんが、突然の体調不良により緊急入院したというニュースが全国に衝撃を与えました。
医師の診断によると、その原因は「慢性閉塞性肺疾患（COPD）」と「気管支炎」。
このCOPDという病気、実は“喫煙”と深く関わりがあることをご存じでしょうか？
今回の入院を受けて、五木さんがヘビースモーカーだったのではないかという憶測も飛び交っています。
本記事では、五木ひろしさんの病状の詳細やCOPDの原因、さらには喫煙との関係について、過去の事例なども交えながら詳しく解説していきます。
五木ひろし、体調悪化で緊急入院 原因は肺の深刻な疾患だった
演歌界の大御所・五木ひろしさんが突然の緊急入院。多くのファンが心配する中、公式に明かされた入院理由は「慢性閉塞性肺疾患（COPD）」と「気管支炎」でした。
体調を崩し始めたのは数日前。風邪のような症状や咳が続き、11日の舞台を終えた後に体調不良を訴えて病院を受診。
その結果、白血球の値が通常よりも高くなっていたことから、医師の判断で即座に検査入院が決定されたといいます。
複数の症状が重なったことが、今回の入院に至る引き金になったとみられています。
COPDとは？喫煙と深く関係する病気
五木さんの入院原因として報じられた「COPD（慢性閉塞性肺疾患）」は、主にタバコの煙が原因で引き起こされる呼吸器系の疾患です。
実に9割以上のCOPD患者が喫煙歴を持っており、喫煙者にとっては決して他人事ではありません。
また、本人が喫煙していなくても、受動喫煙によって発症するリスクもあるため注意が必要です。
タバコの煙には4,000種類を超える化学物質が含まれており、そのうち約200種類は人体に有害とされています。
煙の微細な粒子が肺の奥深くまで入り込み、気道や肺胞に炎症を起こすことでCOPDの発症に繋がるのです。
高リスクとなるのはどんな人？タバコが引き起こす影響
COPDを発症しやすいのは、以下のような特徴を持つ人たちです。
若い頃から喫煙を始めた人
長年にわたってタバコを吸い続けている人
1日に吸う本数が多い、いわゆるヘビースモーカー
周囲に喫煙者がいて、日常的に受動喫煙の影響を受けている人
年齢を重ねた高齢者
これらの条件が重なるほど、肺へのダメージは蓄積され、COPDの発症リスクは一気に上昇します。
実際に、喫煙者のうち15〜20％がCOPDを患っているとされており、早期の対策と生活習慣の見直しが重要とされています。
五木ひろしは本当に喫煙者だったのか？その疑問と可能性
五木ひろしさんが「ヘビースモーカーだったのでは？」という声がネット上で広がっています。
しかし、現時点で本人の喫煙歴を示す明確な証言や公的な情報は確認されていません。
一方で、「あの世代の芸能人には喫煙者が多い」「若い頃のタバコの影響では」といった憶測も多く、今回の慢性閉塞性肺疾患（COPD）発症と関連づける意見が出ているのは事実です。
ただし、COPDの原因はタバコだけに限られません。
粉じんや空気の汚れ、さらには遺伝的な要因でも発症することがあるため、五木さんが喫煙者だったと断言することはできません。
ただ、病気の特性から見て、喫煙の影響があった可能性は否定できないでしょう。
公演は代役で継続 五木ひろしの復帰時期は未定
体調悪化を受けて、五木ひろしさんは現在「デビュー60周年記念特別公演」の出演を休止中です。
当初予定されていた7月19日までの舞台はすべて休演となり、公演自体は内容を一部変更しながら継続されることが決定しています。
五木さんが演じていた役は太川陽介さんが代役を務め、ショーの部分には坂本冬美さんや応援ゲストが登場し、舞台の灯を絶やさぬよう努めているとのこと。
所属事務所によると、五木さん本人は芸能活動に復帰する意志を強く持っており、意識もはっきりしているとのことです。
ただし、医師の指導のもと、現在は治療と休養を優先しており、復帰の時期については体調の経過を見ながら改めて発表される予定です。
COPDを公表した芸能人たち 知られざる病との闘い
五木ひろしさんが公表した「慢性閉塞性肺疾患（COPD）」は、芸能界でも決して珍しい病ではありません。
実際に同じ疾患を経験した著名人は複数存在します。
和田アキ子さん（歌手）
2008年に肺気腫と診断され（現在はCOPDに含まれる）、当時は1日2箱半のたばこを吸う生活をしていたことを明かしています。
博多大吉さん（お笑いタレント）
2018年の人間ドックでCOPDと判明。肺年齢は実年齢よりも22歳も上の69歳とされ、27年間続けていた喫煙が原因とみられています。
桂歌丸さん（落語家）
『笑点』でおなじみの桂歌丸さんは、2018年にCOPDでこの世を去りました。若い頃から1日50本吸うヘビースモーカーとして知られていました。
このように、COPDは喫煙習慣と密接に関わる病気であり、芸能界でも多くの事例があります。病気の存在が知られることで、予防や早期発見の大切さも改めて注目されています。
まとめ
五木ひろしさんの緊急入院をきっかけに、慢性閉塞性肺疾患（COPD）という病の恐ろしさがあらためて注目されています。
喫煙との関係が深いこの病気は、芸能界でも多くの方が発症しており、知らぬ間に進行するケースも少なくありません。
五木さんが実際に喫煙していたかは明らかではないものの、年齢や環境から可能性は否定できません。
今回の一件を通じて、私たちも生活習慣を見直し、健康と向き合う機会にしていきたいものです。
五木さんの一日も早い回復を心から願います。
