YouTubeを見ていて突然現れた「Hype(ハイプ)」ボタンに、戸惑った方も多いのではないでしょうか。
「これって課金機能?」と思った人も少なくないはず。
しかし実際には、まだ大きな知名度を持たない新進気鋭のクリエイターを応援するために導入された、新しい応援システムなんです。
公開から7日以内の動画に対して、視聴者がワンタップで「推しの声」を届けられる仕組み。
それがハイプ機能の魅力です。では、無料で使える回数や注意点はどうなっているのでしょうか?
YouTubeの「ハイプ」機能とは?知られざる注目動画の応援システム
YouTubeに突然現れた「Hype(ハイプ)」ボタンに驚いた人も多いでしょう。
これは、新進気鋭のクリエイターを支援するための、新しい応援システムです。
チャンネル登録者が500〜50万人のYouTuberを対象に、視聴者が「この人、もっと注目されるべき!」と思った動画に“応援票”を送れる仕組み。それが「ハイプ機能」です。
たとえば、丁寧なレビュー動画や面白い解説動画なのに、なぜか再生回数が少ない…。
そんな動画にハイプボタンを押せば、動画に「ハイプポイント」が加算され、ランキングに反映されるというものです。
ランキングやバッジも!ハイプで動画の露出がアップ
ハイプポイントが多く集まった動画は、国別ランキングに掲載され、動画説明欄に「ランキングバッジ」も表示されます。
さらに、YouTubeアプリの「探索」や「ランキング」タブからも確認可能で、ジャンル別(例:料理、車、ゲームなど)に絞って探せるのも特徴です。
注目すべきは、登録者が少ないほどポイントが高く付与される設計になっていること。
これにより、大手チャンネルでは埋もれてしまうような小規模クリエイターにも光が当たりやすくなっています。
ハイプ機能の使い方と条件は?Android限定&匿名制
この機能にはいくつかのルールがあります。まず、ハイプ対象は「動画公開から7日以内の長尺動画」のみ。
ショート動画やライブ配信のアーカイブは対象外です。
また、現時点で利用できるのはAndroid版YouTubeアプリのみ。iPhoneやPCではハイプできません。
クリエイター側には、YouTube Studioの専用タブで「どの動画が何ポイント獲得したか」を確認できる機能が追加されました。
ただし、誰がハイプしたのかは非公開。
静かに、でも確実に「この動画を応援したい」という気持ちを届けられる、そんな新しい応援スタイルです。
ハイプ機能は無料で使えるの?
「新しいボタン=課金」と思った人も多いのではないでしょうか。
YouTubeに突如登場した「Hype」ボタンを見て、「これ、お金がかかるやつじゃない?」と身構えた方もいるはずです。
ですがご安心を。ハイプ機能は、誰でも無料で利用できる応援機能として設計されています。
無料で使える回数とちょっとした工夫
無料ハイプは1週間に3回まで利用可能。カウントは毎週月曜日の午前0時にリセットされるので、週が変われば再び3回分が復活します。
この「回数制限」が絶妙で、無限に押せるわけではないため「どの動画に使おうか」と考える楽しさが生まれるのです。
応援したいクリエイターを厳選する感覚が、視聴者にとっても新しい体験になっています。
さらに、一部の国では追加で有料ハイプを購入できる仕組みも導入されています。
これはスーパーチャットやメンバーシップと似たイメージで、無料枠を超えて「もっと応援したい!」という気持ちを形にできるのが特徴です。
利用条件と対象動画に注意
ハイプを使えるのは18歳以上の視聴者で、Android版のYouTubeアプリを利用している人に限られます。
また、提供されている国も限定的で、ブラジル・台湾・トルコ・ドイツ・オーストリアなど一部地域に限られています。
日本では利用できる人とできない人が混在しており、「自分のアプリにハイプボタンがない」というケースもありますが、順次拡大していく見込みです。
加えて、ハイプ対象となるのは公開から7日以内の長尺動画のみ。ショートやライブ配信のアーカイブには使えません。
この制約があるからこそ「今のうちに応援しなきゃ!」というスピード感が生まれ、視聴者の熱量が高まる仕組みになっているのです。
無料で使えるのに“選び抜く応援”が求められるハイプ機能。
まだ試せない人も多いですが、この独自の仕組みがYouTubeのファン文化をどのように変えていくのか、今後が楽しみですね。
まとめ
YouTubeのハイプ機能は、視聴者が気になるクリエイターを匿名で応援できる新しい仕組みです。
無料で使えるのは週3回までで、毎週リセットされるため継続的に参加できます。
対象は公開から7日以内の長尺動画で、利用できるのはAndroid版アプリに限られます。
まだ対応国は一部ですが、段階的に広がっていく見込みです。
これまで埋もれていた動画に光を当てられるハイプは、視聴者にとってもクリエイターにとっても大きな可能性を秘めています。