年末になるとSNSをにぎわせる「YouTubeの一年まとめ」。
今年も多くのユーザーが、自分の視聴傾向や“よく観たチャンネル”を楽しくシェアしている。
しかしその一方で、「みんなのには出ているのに、自分だけ表示されない…」「どこを探しても見つからない」という声も少なくない。
バグなのか、設定の問題なのか、それとも自分のアカウントだけ何かおかしいのか——。
実はこの現象、珍しいものではなく、複数の理由が重なって起こりやすい。
この記事では、そんな“不在の一年まとめ”に悩む人のために、考えられる要因を整理しながら、表示されないときのチェックポイントをわかりやすく解説していく。
ハイライトが表示される場所をあらためて確認する
見つからない原因の中には、単純に表示位置の勘違いというパターンもある。
ハイライトは特定の場所に表示されるため、まずはアプリのどこに出るものなのかを押さえておきたい。
スマートフォンでは、YouTubeを開いたあとにアカウントタブを開くと、画面上部のバナーに「今年よく観たチャンネル」や「2025年のハイライト」といったカードが並ぶことが多い。
このカードを選ぶと、年間の視聴傾向をまとめた専用ページへ移動できる。
パソコンの場合は、アプリとは異なりホーム画面の上部エリアに表示されることがある。
そのため、まずはトップページの上部から順に見ていくのが確実だ。
ハイライトが出てこないときに考えられる原因
自分だけ機能が表示されないと感じる場合、ユーザー側の設定よりもYouTube側の仕様が影響していることが多い。
特によく見られる原因は以下のようなものだ。
まず、新しい機能は一斉に全ユーザーへ配布されるわけではなく、アカウントごとに段階的に反映されることがある。
そのため、他の人には見えていても自分の端末にはまだ届いていないという状況は普通に起こる。
また、アプリのバージョンが古い場合、新しいUIが正しく読み込めず、バナーが出てこないことがある。
しばらく更新していない端末ほどこの問題が起きやすいため、まずはストアでアップデートの有無を確認しておきたい。
さらに、YouTubeでは一部のユーザーだけに先行して機能を提供するテスト配信が行われることもある。
テスト対象から外れている場合、しばらくの間ハイライトが表示されない可能性があるが、テスト期間が終われば反映される仕組みだ。
視聴履歴がオフ設定になっている場合も、ハイライトが生成されない原因になる。
ハイライトは視聴履歴をもとに作られるため、履歴を削除している、またはオフにしていると集計そのものが行われない。
さらに、視聴データの量が極端に少ない場合も対象外になることがある。
今年ほとんど動画を観ていないアカウントでは、傾向を判定するための材料が足りず、ハイライトが作られない可能性がある。
ハイライトを表示させるために試しておきたい対処法
機能が見つからない場合、多くはYouTube側の事情であるものの、ユーザーが確認しておくと反映されやすくなるポイントもある。
まず、YouTubeアプリを最新バージョンに更新し、端末のOSも新しい状態にしておくこと。
古いOSや古いアプリでは新機能の表示が正しく行われないケースがあるため、この部分は優先して確認したい。
次に、端末の再起動は簡単で効果的だ。
キャッシュの影響で新しいUIが読み込まれないこともあるため、再起動で表示されるケースは意外と多い。
Googleアカウントのログイン状態を更新する方法も有効だ。
一度ログアウトし、もう一度ログインし直すことでアカウント情報が同期され、今まで表示されていなかったバナーが復活することがある。
視聴履歴がオフだったときは、設定をオンにした上で数日間は動画を観てデータを蓄積する必要がある。
履歴がない状態ではハイライトが生成されないため、一定期間の視聴が欠かせない。
ハイライトの反映が遅くても異常ではない
年末の時期は世界中の利用者が一斉にハイライト機能にアクセスするため、YouTube側の配布処理が通常より遅れることがある。
その影響で、一度表示されたカードが一時的に消える、次の日になって突然表示される、といった現象も起こりやすい。
こうした動きはYouTubeの内部調整によるもので、アプリの不具合とは言い切れない。最新の状態に保ちながら何日か様子を見ることで、自然と表示されるケースは少なくない。
まとめ
「一年まとめ」が自分だけ表示されないとき、多くの場合はアプリの更新不足や視聴履歴の設定、YouTube側の段階的配布など、ユーザー個人の問題ではない要素が関わっている。
慌てる必要はなく、環境を整えたり、少し時間を置いたりするだけで自然に反映されるケースがほとんどだ。
SNSの盛り上がりを見て焦ってしまうかもしれないが、YouTube側の内部調整が終わるまで待つのもひとつの手。
設定を見直しつつ気長に待てば、気づいた頃にひょっこり「一年まとめ」が現れて、あなたの2025年の視聴履歴を振り返らせてくれるはずだ。
