Xを開いたら突然「パスコードを設定してください」という画面が表示されて困惑している方が増えています。
これまで使っていたDM(ダイレクトメッセージ)が「チャット」に変わり、パスコードの設定を求められるこの現象は、実は不具合ではなくXの仕様変更によるものです。
本記事では、なぜこのような画面が表示されるのか、旧DMの表示に戻すことはできるのか、そしてどのように対処すればよいのかを詳しく解説します。
なぜパスコード設定画面が表示されるのか?
Xが導入した新機能「XChat(暗号化チャット)」への移行が原因です。
これはセキュリティ強化を目的とした大規模なシステム変更で、エンドツーエンド暗号化を全面的に採用するための移行措置となっています。
従来のDM機能は、Xのシステムを根底から置き換える形で新しいチャット機能に統合されつつあります。
この変更により、ユーザーのメッセージはより高度に保護され、第三者による傍受や不正アクセスから守られるようになります。
旧DMの表示に戻すことは可能なのか?
結論から言うと、残念ながら旧DMの表示に戻す方法はありません。
これはXの公式な仕様変更であり、ユーザー側で設定を変更して元に戻すことはできない仕組みになっています。
2026年には全ユーザーへの完全移行が完了する予定で、旧DMは段階的に廃止されていく見込みです。
そのため、新しいチャット機能に慣れていくことが必要になります。
パスコード設定は必須なのか?
新しいチャット機能を利用するためには、パスコードの設定が必須となります。
パスコードを設定しないと、メッセージの送受信ができなくなってしまいます。
ただし、この機能は無料で利用できるため、追加料金が発生する心配はありません。
X Premium(旧Twitter Blue)などの有料プランに加入していないユーザーでも、問題なく利用できます。
過去のDMはどうなるのか?
多くのユーザーが心配しているのが、過去のメッセージが消えてしまうのではないかという点です。
基本的に、パスコードを設定した後も過去のメッセージは閲覧可能です。
ただし、一部のユーザーからは「過去のメッセージが見られない」という報告も上がっています。
これは移行処理に時間がかかっている可能性があるため、しばらく待ってから再度確認することをおすすめします。
DMリクエストはどこで確認できる?
従来、DMには「リクエスト」という機能があり、フォロー関係にない人からのメッセージはここに振り分けられていました。
新しいチャット機能では、このDMリクエストは「Chats」タブ内の「Demands」ボタンに移動しています。
見逃しやすい場所にあるため、重要なメッセージがないか定期的に確認するようにしましょう。
パスコード設定時の注意点
パスコードを設定する際は、忘れないようにメモを取っておくことが重要です。
パスコードを忘れてしまうと、チャット機能にアクセスできなくなる可能性があります。
また、他人に推測されやすい簡単なパスコード(誕生日や「1234」など)は避け、セキュリティ性の高いものを設定しましょう。
定期的にパスコードを変更することも、セキュリティ維持のために効果的です。
新しいチャット機能のメリット
旧DMから変更されることに戸惑いを感じる方も多いかもしれませんが、新機能にはいくつかのメリットがあります。
エンドツーエンド暗号化により、メッセージの内容はX社を含む第三者から完全に保護されます。
これにより、プライバシーが大幅に向上し、より安心してやり取りができるようになります。
また、今後さらに機能が追加される可能性もあり、より使いやすいコミュニケーションツールへと進化していくことが期待されます。
まとめ
Xで表示される「パスコードを設定してください」という画面は、新しい暗号化チャット機能への移行によるものです。
旧DMに戻す方法はなく、新機能を利用するにはパスコード設定が必須となります。
過去のメッセージは基本的に閲覧可能で、従来のDMリクエストは「Demands」ボタンから確認できます。
最初は戸惑うかもしれませんが、セキュリティが強化された新しいチャット機能に慣れていくことで、より安全なコミュニケーションが楽しめるようになるでしょう。
