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エンドランの意味とは?盗塁やランエンドヒットとの違いも!(野球)

エンドランの意味とは?盗塁やランエンドヒットとの違いも!(野球)

第5回WBCが、侍ジャパンの優勝で幕を下ろしましたね。

大谷選手、ダルビッシュ投手、そして日系大リーガーのヌートバー選手などの活躍に、胸を熱くされた人も多いと思います。

逆転サヨナラ勝ちのメキシコ戦、そして決勝のアメリカ戦も、とても見ごたえのある試合でしたね。

テレビの視聴率も40%越えで、多くの人が観戦を楽しんだ大会になりました。

そして、WBCの興奮冷めやらぬ中、今度は春の高校野球も開幕しましたね。

こちらも連日、高校球児たちの熱い戦いが繰り広げられています。

テレビの中継を観ながら、地元の野球球児に声援を送っている人も多いことでしょう。

WBCや高校野球の中継を観ていると、「エンドラン」という野球用語を耳にすることがあります。

ランという言葉からランナーが走る作戦のように思われますが、エンドランとは別に「盗塁」という用語もありますね。

さらには、ランエンドヒットといった用語もあります。

野球中継を観ているときにこれらの用語が出てくると、すこし混乱してしまいますね。

そこで今回は、「エンドランの意味とは?盗塁やランエンドヒットとの違いも!」について、詳しくご紹介していきます。

目次

野球のエンドランの意味とは?

野球の「エンドラン」は、「ヒットエンドラン」という用語を略した言葉です。

「ヒット」と「ラン」ですので、打つと走るを同時に行うという意味になりますね。

エンドランは、ピッチャーが投球を始めるタイミングで、出塁しているランナーが次の塁に向かって走り始めるプレーです。

そして、それと同時にバッターはバットを振ってボールを打ちます。

エンドランでは通常より早いタイミングでランナーがスタートしますので、より早い進塁を狙うことができますね。

エンドランは、成功すれば得点圏までランナーを進めることができたり、あるいはホームインして得点したりすることもできる作戦なのです。

投球と同時に走者が次の塁へスタートし、打者はその投球を打ち、通常より早く進塁を狙う戦術である。

引用元:ウィキペディア

ただし、バッターが内野ゴロを打ったりフライを打ち上げたりすると、場合によっては併殺打でランナーもアウトになる可能性があります。

そのような意味では、賭けの要素が強い作戦でもありますね。

また、エンドランは選手個人の判断ではなく、チームの作戦として行われるサインプレーです。

ランナーとバッターが息を合わせてプレーをするダイナミックなところが、エンドランの魅力のひとつですね。

エンドランは、19世紀にメジャーリーグで考案されました。

公式戦で初めて使われたときは一試合で13回も成功して、相手チームの監督が猛抗議したという逸話もあるようです。

エンドランは、野球の戦術として古くからある作戦なのですね。

また、バッターがバントを打つとみせかけてヒットを打つ、バスターエンドランというエンドランもあるようです。

エンドランと盗塁の違いは?

ピッチャーが投球を始めるタイミングでランナーが走り出すプレーには、エンドランの他に盗塁があります。

それでは、エンドランと盗塁の違いは何になるのでしょう?

結論からいうと、ランナーが走り始めたときにバッターがボールを打たないのが盗塁です。

ここが、エンドランと盗塁の大きな違いになりますね。

バッターのプレーには関係なく、ランナーが相手のピッチャーとキャッチャーの隙をついて進塁をするのが盗塁になるのです。

盗塁(とうるい)は、野球における攻撃側の走者の進塁方法の一つである。走者が、安打刺殺失策封殺野手選択捕逸暴投ボークによらないで、1個の塁を進んだときに盗塁が記録される。
引用元:ウィキペディア

また、サインプレーのエンドランと違い、盗塁はランナー個人の判断で行われることが多いプレーです。

そして、ランナーの走力にかかる部分が多い個人プレーでもありますね。

ですので、プロ野球などには盗塁王といったタイトルが存在します。

エンドランとランエンドヒットの違いは?

また、エンドランと似たようなプレーに、ランエンドヒットというプレーもあります。

ランエンドヒットも、ピッチャーが投球を始めるタイミングでランナーが走り出すところはエンドランと同じです。

それでは、エンドランとランエンドヒットの違いは何になるのでしょうか?

これも結論からいうと、バッターがストライクボールのみを打つのがランエンドヒットになります。

ランエンドヒットに対して、エンドランはたとえボール球でもバッターは必ず打ちにいくところが一番の違いですね。

もしボール球だったときは、ランエンドヒットは盗塁とほぼ同じということになります。

投手の投球と同時に走者が次の塁へと盗塁を試み、打者は盗塁の成功の可能性や投球の球種・コースを見てヒッティングするか見逃すかを選択する戦術をランエンドヒットという。
引用元:ウィキペディア

ランエンドヒットはフルカウント、つまりツーストライクスリーボールの場面で出されやすい作戦になります。

もし、ストライクならバッターは打ちにいきますからエンドランになり、ボールならフォアボールで出塁できます。

そして、ランナーの足が速い場合は、盗塁を狙えることにもなりますね。

そのような意味では、ランエンドヒットはエンドランと盗塁の中間の作戦と言えるかもしれません。

ちなみに、ランエンドヒットは、バッターがランナーの動きを確認しながらプレーします。

ですので、1塁側をよく確認することができない左打ちのバッターには向かないプレーになりますね。

まとめ

エンドランは、ピッチャーが投球動作に入ったタイミングでランナーが走りだし、バッターは必ずボールを打ち返すプレーです。

それに対して盗塁は、バッターはボールを打ち返さずランナーだけが走るプレーです。

また、ランエンドヒットはストライクボールのときだけバッターがボールを打ち返すプレーです。

どれもピッチャーが投球動作に入ったタイミングでランナーが走り出すプレーですが、そのときにバッターがどのようなプレーをするのかが違うのですね。

さらに、これらのプレーを仕掛けるタイミングも違ってきます。

プレーの内容がわかると、より深く野球観戦を楽しむことができますね。

野球は、ホームランやノーヒットノーランのような個人プレーと、エンドランのようなチームプレーの両方が楽しめるスポーツです。

エンドランなどのチームプレーに注目することで、これまでとは違った野球のおもしろさが味わえるといいですね。

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