2025年春、LINEとYahoo!を運営するLY Corporationがプライバシーポリシーを一本化し、利用者に“強制的な同意”を求める仕様へと変更しました。
これまで表示されていた「同意しない」や「あとで確認」などの選択肢は削除され、「同意する」ボタンのみが表示される設計に。
多くのユーザーが戸惑いを見せる中、「なぜこのような仕様になったのか」「同意しない場合はどうすればいいのか」といった疑問が広がっています。
本記事では、その背景と対応策をわかりやすく解説します。
表示されるのは「同意する」だけ?仕様変更の本当の意味とは
2025年春から、LINEの利用においてプライバシーポリシーの同意画面が大きく変わりました。
以前は「同意しない」「あとで確認」など、一定の保留が可能な選択肢が表示されていましたが、現在は**「同意する」ボタンだけが表示される一択仕様**に。
これに対し、「選ぶ余地がないのは不自然では?」と戸惑う声も見られます。
しかし、LY Corporationとしては「同意なくしてサービスは提供できない」という方針を明確に打ち出した形です。
つまり、同意をしない限り、LINEそのものが使えなくなるという仕組みに変わったのです。
同意しなければLINEは使えない?抜け道はあるのか
「どうにかして同意を避けたい」という人もいるかもしれませんが、現時点(2025年5月)で正式に回避できる方法は存在しません。
一部ネット上では旧バージョンを再インストールする裏技や、ブラウザ経由の利用が囁かれていますが、これらはセキュリティ面でのリスクが高く、規約違反となる可能性も大。
LY側が定めたルールに反する使い方はおすすめできません。
どうしても同意できない場合は、LINEアカウントの削除を検討するしかないのが現実です。
その場合は、SMS・メール・Instagram・Discordなど他の連絡手段への切り替えも視野に入れておく必要があります。
利用者の声には賛否が入り混じる
今回の“強制同意”仕様に対して、SNSや掲示板では様々な反応が見られています。
「いきなり変更されても困る。事前にもっと説明が欲しかった」
「LINEしか連絡手段がないから、仕方なく同意した…」
「説明が分かりにくいのに、同意しか選べないのは納得できない」
一方で、「企業としては当然の措置」「同意なしで使える方がむしろ怖い」といった意見もあり、意見は真っ二つに分かれています。
“強制同意”は他人事ではない。情報を自分で守る意識を
LINEとYahoo!の統合に伴って進められているプライバシーポリシーの共通化は、ただのボタンひとつの話ではありません。
それは、私たちの個人情報が今後どのように扱われるかという重要なテーマに直結しています。
たとえ“強制的”に見える同意でも、ユーザーとしては「納得したうえで使うか」「別のサービスに切り替えるか」という選択ができます。
サービスを選ぶ権利は、私たちの手にあるのです。
この機会に、一度しっかりと利用規約やプライバシーポリシーを読み、自分の情報がどのように扱われるのかを見直してみるのも大切ではないでしょうか。
「同意するしかない」時代だからこそ、情報に対する主体性がより一層問われているのです。
まとめ
LINEとYahoo!のプライバシーポリシー同意が“強制”となった背景には、サービス統合に伴う情報管理の一元化という狙いがあります。
ユーザーの情報を安全かつ一貫性を持って扱うためには、明確な同意が必要だと判断されたのです。
ただし、この同意を拒否する場合はLINEの利用自体ができなくなる仕組みであり、現時点で同意を“回避”する方法はありません。
納得できない場合は、アカウントの削除と代替サービスの検討