2025年秋、MicrosoftがOfficeアイコンを全面的にリニューアルしました。
Word・Excel・PowerPointといったおなじみのアプリが突然新デザインへ変わり、多くのユーザーが「見慣れたアイコンに戻したい」と戸惑いを隠せません。
とくにWindows10とOffice2019の組み合わせでは、自動的に新アイコンが反映される仕様のため、「気づいたら変わっていた」という声も急増中。
そこで本記事では、旧デザインに戻すことが可能なのか、そして安全に“見た目だけ戻す”現実的な方法を詳しく紹介します。
突然変わったOfficeアイコンに困惑するユーザーたち
2025年秋、Microsoft Officeのアイコンが突如リニューアルされ、多くのユーザーが「何が起きたの?」と驚きを隠せません。
WordやExcel、PowerPointといったおなじみのアプリのアイコンが、一夜にしてまったく違うデザインへと変わったのです。
これはバグでも不具合でもなく、Microsoftが正式に実施した仕様変更です。
特に「Office 365を使っていないのに変わった」というOffice 2019ユーザーから、戸惑いの声が数多く寄せられています。
今回の変更は、AI時代に対応したデザイン統一を目的とした大規模アップデートの一環といわれています。
7年ぶりの大幅リニューアル!2025年秋に一斉変更
2025年10月、MicrosoftはOfficeアプリ群のアイコンを全面刷新しました。
これまでのフラットでシンプルなデザインから、立体感とグラデーションを取り入れたモダンな印象へと変化。
対象となった主なアプリは以下の通りです。
| アプリ | 旧デザイン | 新デザイン |
|---|---|---|
| Microsoft Word | 青のフラット背景に「W」 | グラデーションを加えた立体的な「W」 |
| Microsoft Excel | 緑の平面アイコン | 奥行きを感じる立体的な「X」 |
| Microsoft PowerPoint | シンプルな赤の「P」 | 柔らかな曲線を取り入れた新デザイン |
このアップデートはMicrosoft 365だけでなく、Office 2019やLTSC版などの永続ライセンスにも波及。
結果として、意図せずデザイン変更が反映されるユーザーが続出しました。
Office 2019でも勝手に変わるのはなぜ?
「自分で何もしていないのにアイコンが変わった」と感じる人も多いでしょう。
実はこれはMicrosoftの仕様による自動更新です。
特にWindows 10環境では、OSの更新プログラムやセキュリティパッチ経由で自動的に新デザインが適用される仕組みになっています。
| 使用環境 | 更新条件 | ユーザー操作の有無 |
|---|---|---|
| Windows 10 + Office 2019 | Windows Updateが有効 | 自動適用(操作不要) |
| Windows 11 + Microsoft 365 | アプリの更新時 | 手動・自動の両方あり |
そのため、「勝手に変わった」と感じるのは自然なこと。現状では、旧デザインに戻す正式な方法は提供されていません。
新アイコンに違和感…「見分けにくい」「戻したい」の声も
デザインの刷新に対しては、「おしゃれになった」と歓迎する声がある一方で、使いづらさを訴える意見も少なくありません。
特に、長年同じデザインに慣れ親しんできたユーザーにとっては、突然の変更が作業効率に影響を与えることも。
実際にSNSなどでは次のような意見が見られます。
| ユーザーの声 | 内容 |
|---|---|
| 「WordとPowerPointの区別がつかない」 | 色味や形が似ており、一目で判断しにくい |
| 「見た目が変わっただけで作業が落ち着かない」 | 見慣れたUIの変化にストレスを感じる |
| 「戻す方法がないのが困る」 | 従来デザインを好む人には不便 |
見た目の刷新は進化の一歩ではありますが、慣れ親しんだデザインの安心感を失ったと感じる人も多いようです。
ユーザーが求めているのは“新しさ”よりも“使いやすさ”――Microsoftには、次回のアップデートでそのバランスが問われることになりそうです。
アイコン変更は元に戻せる?結論は「ほぼ不可能」
突然変わったMicrosoft Officeのアイコンを「以前のデザインに戻したい」と思う人は少なくありません。
しかし、Microsoftは公式に旧デザインへ戻す機能を提供していません。
この変更は単なるデザイン変更ではなく、ブランドの統一とAI時代に対応するためのUI刷新の一環として行われたもので、すべてのユーザーに一律で適用されています。
つまり、ユーザーが設定を変更したり選択したりする余地はなく、強制的に新デザインへ移行させる仕組みとなっています。
Microsoft公式フォーラムでも、「旧デザイン復元機能は存在しない」と明言されており、企業の管理者であってもポリシー設定などで戻すことはできません。
今後も個別カスタマイズよりも一貫性重視の方向性が続くと見られます。
非公式な方法で戻すのは危険?再び上書きされる現実
一部のユーザーは、レジストリ編集やアイコンファイルの書き換えなどを試みていますが、これらの非公式な方法は長続きしません。
なぜなら、WindowsやOfficeの自動更新が行われるたびに、アイコンキャッシュや定義ファイルがリセットされ、新デザインに再び上書きされてしまうからです。
| トリガー | 影響 | ユーザーへの結果 |
|---|---|---|
| Windows Update | アイコンキャッシュが再構築 | 再び新アイコンに戻る |
| Officeアップデート | 内部ファイルが上書き | 独自変更が無効化される |
| OneDriveやMSアカウントの同期 | クラウドから新設定が反映 | 各端末の設定が統一される |
また、システム内部を不用意に編集すると、Officeの起動不具合やWindowsの不安定化を招くリスクもあります。
こうした理由から、「旧アイコンに戻す完全な方法」は現時点で存在せず、Microsoft側のアップデート方針によって常に上書きされるのが現実です。
それでも“見た目だけ”戻したい人への安全な代替策
とはいえ、「せめて見た目だけでも昔のデザインに戻したい」という声も根強くあります。
その場合に有効なのが、ショートカットアイコンの手動変更です。これはOffice本体の構造を変えるのではなく、デスクトップにあるショートカットのアイコン画像だけを差し替える方法で、機能面への影響がない安全なカスタマイズです。
手動カスタマイズの流れ
| 手順 | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| ① 旧アイコンの入手 | 信頼できるサイトや自作で.icoファイルを用意 | 出所不明サイトからのダウンロードは避ける |
| ② ショートカット作成 | WordやExcelの実行ファイルからデスクトップに作成 | 既存ショートカットを利用しても可 |
| ③ アイコンを変更 | 右クリック →「プロパティ」→「アイコンの変更」 | 保存した.icoを選択 |
| ④ 適用して完了 | 「OK」で確定 | デスクトップ上だけ旧デザインに見える |
この方法であれば、アプリ本体の安全性を損なうことなく、“視覚的にだけ”以前のOfficeを再現することができます。
ただし、アップデート時に再び元の新アイコンに戻る可能性があるため、必要に応じて再設定する手間は覚悟しておきましょう。
まとめ
MicrosoftによるOfficeアイコンの刷新は、ブランド統一とAI時代への対応を目的とした正式な仕様変更であり、旧デザインに戻す公式な設定は存在しません。
とはいえ、ショートカットのアイコンを手動で変更すれば、見た目だけ昔のOfficeに近づけることが可能です。
安全に行うには信頼できるアイコン素材を使用し、アップデート時に再設定が必要になる点を理解しておくことが大切です。
強制変更に戸惑う中でも、少しの工夫で“自分らしいOffice環境”を保つことは十分できます。
