ポッキーの自主回収が発表され、SNSでは「もう開けちゃったけど対象になる?」「1袋食べた後でも申請できるの?」という疑問が急速に広がっています。
今回の回収は約600万個・20品目という異例の規模で、家庭にすでにストックしていた商品が“開封済み”であるケースも多いはず。
そこで本記事では、グリコの公式発表をもとに、開封後でも回収対象になるのか?どんな状態なら申請できるのか? を詳しく解説します。
パッケージの確認方法や返金手続きもあわせて紹介するので、手元にあるポッキーが気になる方はぜひチェックしてみてください。
ポッキー自主回収は「食べた後」でも対象になるの?
江崎グリコが2025年12月8日に発表したポッキーシリーズの自主回収は、約600万個・20品目という異例の規模で行われました。
「どうしてここまで大きな回収になったの?」と気になる方も多いはず。実はこの背景には、予想外の“におい移り”が関係していたんです。
予想外の風味がついた理由は「においの吸着」
回収のきっかけとなったのは、外部倉庫の改修作業中に起きた保管トラブル。
普段は別々に管理されるはずの**カカオ豆と強い香りを持つスパイス(クミン・クローブ)**が、同じスペースに置かれてしまいました。
チョコレートの脂肪分である「カカオバター」は、周囲のにおいを吸いやすい性質があります。
そのため、通常の甘い香りではなくスパイシーでカレーのような香りがポッキーに移ってしまったというわけです。
「いつものポッキーを食べたらスパイスの香りがした…」
そんな状況を想像すると、びっくりしてしまいますよね。
なお、香りの原因となったスパイスは食品由来のため、人体への影響は確認されていません。
今回の回収はあくまで「グリコが定める品質基準を満たさない風味変化」によるもの。ブランドの信頼を守るための判断ということです。
風味の違和感は10月中旬から消費者が報告
味の異変に最初に気づいたのは消費者でした。
2025年10月15日頃から「香りが普段と違う」「風味が変だ」という声が相次ぎ、それを受けてグリコが詳細な調査を開始。
早い段階で指摘が寄せられたおかげで、大規模な被害を防ぐスピード対応につながったと言えます。
対象ロットの見分け方 — 賞味期限と記号を確認
今回の自主回収の対象は、賞味期限が2026年5月〜10月のロットに限定されています。
箱の裏にあるJANコードと、賞味期限の末尾に記載されている**「/SS」などの記号**をチェックしましょう。
また、対象には以下も含まれています。
定番の赤箱
2袋入りタイプ
大容量の8袋入り
極細シリーズ
家にストックしているポッキーは、念のためすべて確認するのが安心です。
開封済みでも回収OK!食べた後でも申請可能
ここで重要なのが、グリコが明確に伝えているポイントです。
「開封・未開封を問わず回収対象」
つまり、
2袋入りのうち1袋を食べてしまっている
すでに開封して一部を食べてしまった
こんな状態でも パッケージや残りの商品があれば申し込み可能 です。
「もう食べちゃったから無理だ…」と諦めなくて大丈夫。
開封済みでもきちんと対応してもらえます。
1袋食べてしまっていても交換できるって本当?
ポッキーの自主回収では、すでに一部を食べてしまっていても「パッケージが残っていれば回収対象」として扱われています。
つまり、2袋入りの商品を家族で分けて1袋を消費してしまっていても、外箱と残りの袋があれば申請OKというわけです。
実際に、子どもが一口食べた瞬間に「なんか味が違う」と気づき、親が確認してみたら対象ロットだった…というケースも十分あり得ます。
メーカー側も公式サイトで「対象商品をお持ちの方は回収を推奨します」と案内しており、部分的に食べた商品でも丁寧に対応してくれる姿勢がわかります。
確認方法はとてもシンプルで、パッケージ裏の賞味期限とJANコードを見るだけ。
たとえば、ポッキー(チョコレート・2袋入り)の場合、
JAN:4901005009158、賞味期限2026年5〜9月の一部ロットが対象です。
開封品も受け付けてもらえた実例が続々と
SNSでも「1本食べたら風味が変で、残りの袋を回収に出したらちゃんと対応してもらえた」という報告があがっています。
「クレーマー扱いされないかな?」と心配する方もいるかもしれませんが、メーカー側は原因究明のため、実物の提供をむしろ歓迎しています。
ただし注意点として、
・全部食べてしまった
・外箱も捨ててしまって何も残っていない
こうした場合はロットの確認ができず、回収の対象外になってしまいます。
個包装の小袋は賞味期限印字がないケースが多いため、外箱があるかどうかがとても重要。
「少し変な味かも?」と思った瞬間、うっかり捨ててしまう前に箱を確認するのがベストです。
ポッキーの返金方法は?交換手続きは意外と簡単!
回収申請はとても簡単で、電話をしなくても公式の専用Webフォームから24時間受け付けています。
こちらのフォームから申し込むだけで手続きは完了します。
(※URLは元文を維持していますが、ネット検索は行っていません)
https://uketsukeform.jp/modules/uketsuke_2sjguwrpm/
入力する内容は、名前・住所・商品名・賞味期限・JANコード・商品の写真など。
スマホで撮る際は光が反射すると文字が飛んでしまうことがあるので、少し角度をつけて撮ると鮮明に写ります。
申請後は、指定された宅配業者が着払い(無料)で商品を回収し、後日、商品代金相当のQUOカードが送られてくる仕組みです。
2袋入りなら約200円相当が目安で、複数商品のまとめ申請も可能。
QUOカードはコンビニや書店など幅広く使えるので、ちょっとしたお得感もありますね。
QUOカードが届くまでの流れと問い合わせ先
申し込みから商品の回収までは1〜2週間程度、QUOカードの発送はその後1ヶ月以内が目安とされています。
少し時間はかかりますが、着実に処理されるので気長に待ちましょう。
操作が苦手な方や、疑問点がある場合は、グリコお客様センターでも相談できます。
(電話番号や対応時間は元文の内容を踏まえて記載しています)
0120-122-859
平日9:00〜17:00
12/13〜14は土日対応あり
レシートは必須ではありませんが、もし持っていれば確認材料になるため、写真を添付しておくと手続きがよりスムーズです。
なぜ今回のトラブルが起きたのか?背景にある“におい移り”
今回の問題は、物流倉庫でカカオ豆と強い香りの香辛料が同じ場所に保管されたことが原因で、チョコ製品にスパイスの香りが移ってしまったというもの。
食品業界では、異なる原料が接触や香り移りを起こすことを**「クロスコンタミネーション(交差汚染)」**と呼ぶことがあります。
一般的にはアレルゲン混入の文脈で使われますが、今回のように“香り”の移行も品質トラブルとして重視されます。
お菓子づくりの工程は原材料保管や製造、配送など多段階にわたるため、こうしたリスクがゼロではないという事実は意外かもしれません。
グリコは再発防止策として、倉庫保管ルールの徹底と工程管理の強化を発表しています。
また、消費者が「味が違う」と感じて声を上げることが、早期発見や改善につながることも多いんです。
私たちの小さな疑問が、結果的にメーカーの品質向上に貢献することもあるんですね。
チョコのお菓子は“におい”と“湿気”に弱い!保管方法にも注意
ちなみに、チョコレート製品は温度や湿度の影響を受けやすく、保管場所によって風味が変わることがあります。
特に冷蔵庫の野菜室は湿度が高いため、密閉容器に入れないと他の食材の香りが移ってしまうことも。
せっかくのお菓子を美味しく食べ切るためには、直射日光を避け、湿気の少ない場所で保管するのが最適。
これだけでも風味の変化を防ぐことができますよ。
まとめ
今回のポッキー自主回収は、開封済みであってもパッケージが残っていれば申請可能という柔軟な対応が目立ちます。
1袋だけ食べてしまった場合でも、外箱と残りの商品があれば回収対象となるため、諦める必要はありません。
対象ロットは賞味期限とJANコードで確認でき、返金はQUOカードで行われます。
手続きもWebフォームから簡単に申し込めるため、忙しい人でも負担なく対応できます。
もし「味が変?」と少しでも違和感を覚えたなら、まずは箱の裏を確認し、対象であれば早めに申請しておきましょう。
