「世にも奇妙な物語」の『恋の記憶、止まらないで』は、夢で聴いたメロディが実は“呪いのCMソング”だったという、ゾッとするようなストーリー。
そのリアルな設定に「これ実話なの？」と話題が沸騰しています。
実際に「過去に聴いた曲を無意識に作った」と語る音楽家もいるほど、創作と記憶の境界は曖昧なもの。
そんな“もしも”を丁寧に描いた本作には、実話のようなリアリティと得体の知れない恐怖が詰まっています。
今回は、このエピソードがなぜ「怖すぎる」と言われるのか、実話の可能性や感想を交えながら解説していきます。
『世にも奇妙な物語』の「恋の記憶止まらないで」のリアルな作曲者について
『世にも奇妙な物語』の「恋の記憶止まらないで」はシンガーソングライターの村瀬志保（斉藤由貴）が登場するお話ですが、ドラマ内で「新曲」として登場するメロディ（CMソング）「恋の記憶、止まらないで」はリアルで誰が作曲したのでしょうか？
ドラマの音楽担当が「蓜島邦明（はいしま くにあき）」となっていますが、これはドラマ全体の音楽やBGMの担当であり、劇中の「恋の記憶、止まらないで」という架空の曲自体を蓜島邦明（はいしま くにあき）さんが作曲したと明記されているわけではありません。
ドラマ内の設定では「宮島素子（イチキ游子）」が歌い手・作曲家役として登場しますが、現実の作曲者ではありません。
「恋の記憶、止まらないで」という曲は架空のものであり、現実で誰が作曲したかは公式には不明ということになります。
ドラマの音楽担当者「蓜島邦明」とは
蓜島邦明（はいしま くにあき）さんは、フジテレビのドラマ『世にも奇妙な物語』シリーズのテーマ曲（通称「ガラモン・ソング」）を手掛けており、この曲がきっかけで多くのドラマや映画、アニメ、ゲームの音楽を担当するようになりました。
他にも『ナイトヘッド』『MONSTER』『仮面ライダーアマゾンズ』『クーロンズゲート』など、幅広いジャンルで活躍しています。
蓜島邦明さんは「恐怖感」「緊迫した状況」「微妙な心理状態」などを音楽で的確に表現できる稀有な作家として知られており、国内外のアーティストとのコラボレーションも積極的に行っています。
蓜島邦明さんの作曲スタイルを考えると「恋の記憶、止まらないで」は歌詞や雰囲気もバラード的な要素が強いし、やっぱり作曲はしてないのかな？
蓜島邦明さんはバラード曲の編曲やアレンジに関わったことはありますが、バラードの作曲者として特に有名な作品は現時点で見当たりませんでした。
実話なの？視聴者の間でささやかれる噂の真相
『世にも奇妙な物語』で放送された「恋の記憶、止まらないで」は、そのリアリティと恐怖が視聴者の心をつかみ、「実話なのでは？」という声が多くあがりました。
しかし、公式の情報やWikipediaなどを確認しても「実話をもとにした」という表記は一切見つかりません。あくまでフィクションのようです。
とはいえ、アーティストの世界では「自分が生み出したと思っていた曲が、実は過去に聴いたものだった」という経験談が語られることもあり、それが物語のリアルさにつながっているのかもしれません。
創作の現場では“知らずに似てしまう”という恐怖は常につきまとうもの。
まさに、このストーリーはそんな悪夢を描いています。
知らぬ間に口ずさんでいたメロディーの正体とは？
主人公は、過去の栄光を失いかけたシンガーソングライター・村瀬志保（斉藤由貴）。注目されない日々が続く中、夢の中で耳にした美しいメロディーが、彼女の運命を一変させます。
そのメロディーをもとに制作した新曲は、ライブでの喝采を浴び、配信でも驚異的なヒットを記録。
再び脚光を浴びることになります。しかし、その輝きの裏には思いもよらない過去が潜んでいました。
志保が幼い頃に出演していたローカル番組の録画を偶然見返したことで、彼女は衝撃の事実を知ることになります。
夢の中で聴いたあのメロディーは、かつてテレビCMで一度だけ放送された幻の曲と完全に一致していたのです。
過去に葬られた「呪いのCMソング」が蘇る
問題のCM曲を歌っていたのは宮島素子という歌手。しかし、彼女はその曲の放送後、原因不明のまま急死していたという情報が……。
ネット上では、その曲は“呪いのCMソング”として語り継がれており、宮島素子が亡くなる直前に「ごめんなさい」と誰かに謝り続けていたという不気味な証言も残されています。
物語はさらに怪奇色を深め、志保の周囲には宮島の姿が現れはじめます。
自宅のテレビには映るはずのない映像が流れ、「この曲とらないで…」という声とともに、かつての歌声が響き渡る――。
視聴者を震わせる“記憶と創作”の恐怖
このストーリーが印象的なのは、ただのホラーではなく、創作の世界における「無意識の記憶」や「盗作の境界」をテーマにしている点です。
音楽や物語を生み出すクリエイターにとって、自分の作品が過去の何かと重なってしまうことは大きなリスクであり、恐怖でもあります。
『恋の記憶、止まらないで』は、そうした現実的な不安と、都市伝説のような怪奇要素を巧みに融合させた秀逸な一編でした。
実話かどうかの答えは不明のままですが、視聴者の記憶には深く刻まれる作品であることは間違いありません。
視聴者が絶賛！「恋の記憶、止まらないで」の感想まとめ
『世にも奇妙な物語』の「恋の記憶、止まらないで」は、放送後すぐにSNSを中心に大きな話題を呼びました。
「怖かったけど面白かった！」「予想以上に引き込まれた」など、ポジティブな声が多く寄せられており、感想のトーンからはかなりの高評価ぶりがうかがえます。
「ここ数年の中でも抜群の出来」「印象に残る怖さ」との意見も多く、過去作に並ぶかそれ以上の完成度と感じた人も少なくないようです。
ホラー要素と人間の記憶の怖さを融合させた展開に、多くの人が「ゾクゾクした」「思わず息をのんだ」とコメントしています。
出演者情報も注目！ベテランから若手まで揃った実力派キャスト
物語の中心となるのは、斉藤由貴さん演じるシンガーソングライター・村瀬志保。音楽業界で再起をかける彼女がたどる、恐怖と混乱のストーリーが展開されます。
その他のキャストには、夫役として利重剛さん、物語のキーパーソンとなる宮島素子役にイチキ游子さん、少女時代の志保を演じる笹野鈴々音さんなど、演技派が名を連ねています。
特に笹野鈴々音さんは、ホラー系ドラマ「トリハダ」シリーズでも注目を集めた若手女優であり、今後の活躍も期待される存在です。
総まとめ：音楽と記憶をテーマにした“静かな恐怖”
『恋の記憶、止まらないで』は、「夢の中で聴いたメロディ」が実は過去に耳にした“呪われた曲”だったという、音楽と記憶をめぐるサスペンス仕立てのストーリー。
創作の裏にある無意識の記憶や盗作への不安、そして不気味な都市伝説的展開が絶妙に組み合わさり、視聴者の心に深く刻まれる作品となっています。
実話かどうかは明かされていないものの、「あり得なくもない」と思わせるリアルな空気感が、視聴者の恐怖心をいっそう煽ります。2025年の35周年SPで取り上げられたことも納得の名作と言えるでしょう。
怖さと不思議さが絶妙にブレンドされたこのエピソード、ぜひご自身の目で体験してみてください。きっと、記憶に残る一本になるはずです。
まとめ
『恋の記憶、止まらないで』は、創作の裏に潜む記憶の落とし穴と、“盗作”というクリエイターにとっての悪夢を、静かな恐怖として描いたエピソードです。
実話かどうかは明かされていませんが、「こういうこと、実際にありそう」と思わせるリアルさが、観る者を不安にさせます。
音楽をテーマにした都市伝説のような構成は、「怖すぎる」と話題になるのも納得のクオリティ。
単なるフィクションにとどまらない余韻を残す、記憶に刻まれる一作です。
