ワンピース1158話では、長らく謎に包まれてきたゲッコー・モリアの正体に衝撃の展開が待っていました。
ファンの間で囁かれてきた「光月家との繋がり説」が、いよいよ現実味を帯びてきたのです。
モリアの行動や名前に潜んでいた違和感が、物語の大きな伏線として浮かび上がる瞬間は圧巻。
さらに今回の扉絵には、彼のルーツを暗示するような意味深な描写が隠されており、読者の考察熱を一気に高めています。
モリアと光月家を結ぶ仮説とは?
近ごろファンの間で囁かれているのが、「ゲッコー・モリアと光月家には何らかの繋がりがあるのではないか」という説です。
もしこの仮説が真実であれば、ワンピースの物語に隠された歴史が一気に表舞台に現れることになり、読者の想像を大きく膨らませるきっかけとなります。
名前に宿る意味 ― 「月光」と「光月」
この説の根拠のひとつが、名前に潜む共鳴です。
ゲッコー・モリアの「月光(ゲッコー)」と、ワノ国を象徴する一族「光月(コウヅキ)」。
響きとして結びつけると「光月モリア」という形が自然に浮かび上がります。
偶然の一致とも考えられますが、物語全体に緻密な伏線を散りばめてきた尾田栄一郎先生なら、意図的に仕組まれている可能性も高い。
もし古代日本のように文字を右から左へ書く文化がワノ国にあったとすれば、外部の人間が「光月」を「月光」と読み間違えて伝えてしまった――そんな解釈もできるのです。
名前ひとつが、両者を結ぶ鍵になっているかもしれません。
行動ににじむ「ワノ国の血」
モリアの過去の行動を振り返ると、ワノ国との関係を疑わずにはいられません。
彼がカイドウと死闘を繰り広げたのは、単なる野望のためではなく、自らの故郷を奪還しようとした結果だったのではないか――そう考えると、彼の執念深さにも説明がつきます。
さらに決定的なのは「リューマの墓」を突き止めた件です。鎖国国家であるワノ国でその墓の場所を知っていたこと自体が、偶然とは言い難い。
もしかするとモリアの血筋は、リューマの子孫やその縁者と深い繋がりを持っていたのかもしれません。
彼の行動の裏に「ワノ国の血」が流れていたとすれば、これまで謎に包まれていたモリアの人物像が一気に鮮明になるのです。
移民としての背景と「月光」の姓に秘められた意味
ビブルカードではゲッコー・モリアは“西の海”の出身とされています。
しかし地図を広げてみると、西の海とワノ国は新世界を挟んで比較的近い位置にあり、不思議な話ではありません。
かつて光月コウ三郎たちがワノ国を出て東の海に下月村を築いたように、別の一族が西の海に流れ着いた可能性も考えられます。
その流れを汲んで「月光」という姓を受け継いだのかもしれません。
あるいは血縁ではなく、拾われた子としてその名を背負った――シャンクスとロジャーの関係に似たケースとも考えられます。
そう捉えると、ゲッコー・モリアという存在そのものが、ワノ国から散り散りになった一族の“残響”のように映ってくるのです。
世界政府が恐れた「光月の可能性」
もうひとつ見逃せないのは、世界政府がモリアを「力不足」と評し、排除しようとした点です。
本来なら七武海の座を失うだけで済むはずが、わざわざ抹殺まで企てたのはなぜなのか。
もしモリアが光月家の血を引き、ポーネグリフの解読に関わる可能性を秘めていたとしたら、政府にとってこれほど危険な存在はありません。
古代兵器プルトンなど禁断の知識に手が届く可能性すらあったからです。
さらに、「モリアのセラフィムだけ未登場」という事実も、この謎を一層濃くしています。
月を想起させる数々の示唆
モリアの身体的特徴や行動の端々にも、“月”を示唆する要素が散見されます。
三日月を思わせる耳の形
「月光」という名前が“家を守るヤモリ”を意味し、光月家の墓守を連想させる点
ペローナを引き取った行動が、自身の幼少期の境遇を重ねているかのように見えること
こうした細部の積み重ねは、彼のルーツが単なる偶然以上のものである可能性をにおわせます。
もちろん公式設定として「西の海出身」や「光月の血でなければポーネグリフを読めない」という制約はあります。
それでも、スリラーバーク編とワノ国編をつなぐ伏線を見てしまうと、「ゲッコー・モリア=光月もりあ」説は妙に捨てきれないのです。
まとめ
1158話では、モリアが「光月モリア」である可能性が濃厚となり、物語の深層に迫る新たな展開が示されました。
これまで点在していた伏線が線でつながり、ワノ国とモリアの因縁がより明確に描かれたことで、読者の想像はさらに広がっています。
また、扉絵に隠されたシンボルやモチーフは、今後の展開を占う重要なヒントとも言えるもの。
ワンピースの物語はますます加速し、ファンの期待を裏切らない展開が待ち受けているのです。