X（旧Twitter）で導入が進む新しい「チャット機能」。DMがChatへ置き換わりつつある今、「これって有料なの？」「Premiumに入らないと使えないの？」と不安に思う人も多いはずです。
実際には、Chat自体は無料で利用できますが、旧DMとの違いや、送信制限、PIN設定の注意点など、知っておくべきポイントがいくつもあります。
また、移行時にDMが消えたという声も相次いでいて、戸惑うユーザーも少なくありません。
本記事では、Chatの料金体系、DMとの変更点、利用前に必ず押さえておきたい注意点を、初心者でもわかりやすく解説します。
Xチャットとは？従来DMを刷新した“次世代メッセージ機能”
Xで新しく登場している「Xチャット」は、これまでのDMを根本から作り替えた新しいコミュニケーション機能です。
2025年頃から段階的にテスト導入されており、Elon Musk氏が進める“なんでもできるアプリ”構想の中心となるサービスのひとつとされています。
メッセージ機能が強化されている背景には、Xを将来的に決済や金銭取引まで行えるプラットフォームへ進化させる狙いがあり、安全性を極限まで高めることが重要視されている点があります。
新しいUIと初期搭載された強固な暗号化技術
アプリ内の「Messages」タブは新しく「Chat」タブへと変更され、より洗練されたデザインへ刷新されました。
最大の特徴は、エンドツーエンド暗号化（E2EE）が標準搭載されたこと。
サーバー側でさえ内容を読み解けない仕組みのため、第三者はもちろん、運営会社ですらメッセージを閲覧できません。
「セキュアメッセージングの新時代」と称されるほど、プライバシー対策が徹底されているのが大きな魅力です。
誤字もすぐ直せる編集機能や“消えるメッセージ”など新要素が充実
Xチャットでは、送信済みメッセージを5回まで編集できるほか、一定時間で自動的に消える「Vanishing Mode」、スクショを撮られたら相手に通知が届く仕組みなど、個人のやり取りを守るための仕掛けが多数追加されています。
日常の軽い会話でも、「送ってすぐ誤字に気づいた…！」という時に修正できるのは本当に便利。
よりストレスのないメッセージ体験が実現しています。
まだβ版ならではの制限もあり、今後の進化に期待
一方で、グループチャット管理機能やボイスメモの一部など、まだ実装されていない機能も残っています。
これはβ版であるがゆえの制限で、今後順次追加される予定です。
強固な暗号化の反面、スマホ紛失やパスワード忘れなどが起きると、X側でもデータを復元できない恐れがある点には注意が必要です。
安全性が高まるほど、ユーザー自身の管理が大切になります。
Xチャットは無料で使える？課金の有無をわかりやすく解説
まず結論から言うと、Xの新しいチャット機能は“基本無料”で使えます。
公式ヘルプでも「DMおよびChatの基本機能に料金はかかりません」と明記されており、Chatへ切り替わったからといって追加の費用が発生することはありません。
ただし、従来のDMと同じく、無料ユーザーには“送信数の上限”が存在します。具体的な数字は非公開ですが、多く送ると制限に引っかかる場合があります。
スパム対策としての送信制限とPremium加入のメリット
送信数が制限されているのは、迷惑DMを大量に送るスパムアカウントを抑止するための仕組み。
一般ユーザーの受信環境をきれいに保つためのルールでもあります。
もし、大量のメッセージをやり取りする必要がある場合は、有料の「X Premium」へ加入すると送信数が無制限になり、メッセージの優先表示など、特典が大幅に増えます。
とはいえ、これは“追加の便利機能”という位置づけで、普段使いなら無料版のままで十分です。
旧DMと新チャットは何が違う？UI・機能・安全性をチェック
Chatへ切り替わると、アプリ内の「Messages」が「Chat」という名称になり、見た目もスッキリと今風に変わりました。
ただ、DMの固定表示が外れたり、検索が使いにくいという声もあり、慣れるまでは少し戸惑うかもしれません。
最大の進化は、メッセージが最初からエンドツーエンド暗号化（E2EE）で守られるようになったこと。
旧DMは部分的な暗号化にとどまっていましたが、新ChatではSignalなどと同レベルの強固なプライバシー保護が実現しています。
編集・消滅モード・音声通話など便利な新機能が続々追加
チャットには、送信済みメッセージを5回まで編集できる機能や、一定時間で自動的に消える「消滅モード」、電話番号なしで使える通話機能などが加わり、使い勝手が大幅に向上しました。
ファイル送信の速度も改善されていて、これまでより快適に使えます。
一方で、グループ名の変更ができなかったり、通知が遅れて届くなどの不具合もまだ残っているため、今後の改善が期待されます。
Chat導入時のトラブルと注意点：データ消失・PIN忘れに要注意
新しいChatへの移行中、過去のDMが一時的に消えてしまうトラブルが多数報告されています。
これは暗号化システムへの移行処理によるエラーの可能性が高く、時間が経つと戻ってくるケースも。
また、初回アクセス時に設定する「4桁のPIN」が大切なポイント。
このPINは、あなたのチャットデータを復号する“鍵そのもの”で、忘れるとアクセス不能になる恐れがあります。
もしPINを忘れた場合は、
アプリのアップデート
ログアウト→再ログイン
などで再設定できる可能性があります。
さらに、Web版（https://x.com/messages）では旧DMが残っていることもあるため、一時避難として確認するのもアリです。
Chatを安全に使うために今チェックすべきポイント
PINの保管は厳重に
大切な会話は早めにスクショなどでバックアップ
受信設定（プライバシー→DM）は必ず確認
Web版DMも移行前に確認しておくと安心
Chatはまだ発展途上のサービスですが、より安全で自由なコミュニケーションを目指す取り組みであることは間違いありません。
今後さらに改善され、使いやすさが向上していくはずです。
まとめ
Xのチャット機能は無料で使える一方、送信上限やPIN紛失時のリスクなど、旧DMとは違うルールも備えています。
特に、Chatはエンドツーエンド暗号化によって安全性が大きく向上した反面、データの復旧ができないケースもあるため、バックアップや設定管理がより重要になります。
また、移行時には過去のDMが一時的に表示されない不具合も発生しているため、Web版の確認やスクショ保存などの対策が欠かせません。
Chatは今後さらに進化していく機能ですが、正しい知識を持って使うことで、より快適で安心なコミュニケーションが実現できるでしょう。
