男子バレーのアジア大会を見て、「石川祐希選手や西田有志選手、髙橋藍選手がいないのはなぜ?」と疑問に感じた人も多いのではないでしょうか。
日本代表の中心として活躍してきた選手たちがそろって出場していないため、けがや代表離脱などを心配する声もあるかもしれません。
しかし、今回のメンバー構成には、大会の位置づけや選手のコンディション、所属クラブでの新シーズンなどが関係していると考えられます。
この記事では、石川祐希選手、西田有志選手、髙橋藍選手ら主力がアジア大会に出場していない理由について分かりやすくまとめます。
アジア大会は五輪出場権や世界ランキングに影響しない
今回のアジア大会に主力選手が出場していない大きな理由として、大会そのものの位置づけが挙げられます。
今月上旬まで開催されていたアジア選手権は、2028年ロサンゼルスオリンピックの出場権が懸かった重要な大会でした。
日本はそこで優勝を果たし、オリンピックへの切符も獲得しています。
一方、現在開催されているアジア大会は、アジア選手権のように五輪出場権が懸かっているわけではありません。
さらに、アジア選手権やネーションズリーグとは異なり、試合結果が世界ランキングのポイントにも反映されません。
そのため、男子日本代表にとっては、主力選手をそろえて臨まなければならない大会という位置づけではないと考えられます。
長期間の代表活動による選手の負担を考慮
選手たちのコンディションも、今回のメンバー構成に大きく関係しているとみられます。
今年の日本代表選手の多くは、4月から5月ごろに所属クラブでのシーズンを終えると、十分な休養期間を確保できないまま代表活動へ合流しています。
その後は合宿や国際大会への出場が続き、アジア選手権まで約4か月以上にわたって代表チームで活動してきました。
ここからさらにアジア大会へ出場すれば、疲労が蓄積するだけでなく、けがにつながる可能性も高まります。
加えて、来月からは新たなクラブシーズンがスタートします。そのため、アジア選手権に出場した多くの選手については、アジア大会への参加を見送り、休養やコンディション調整を優先したと考えるのが自然でしょう。
石川祐希や髙橋藍らは新天地への合流も控えている
海外クラブでプレーする選手にとっては、所属チームへの合流時期も重要です。
特に石川祐希選手、髙橋藍選手、小川智大選手の3人は、新しい海外クラブへ移籍しています。
石川選手はトルコのクラブへ、髙橋選手と小川選手はポーランドのクラブへ移籍しており、新しい環境でシーズンを迎えることになります。
移籍直後はチームメートとの連携を深めたり、新しい戦術や環境に慣れたりする時間も必要です。
こうした事情を踏まえると、アジア大会まで代表活動を続けるのではなく、クラブへ早めに合流して新シーズンへの準備を進めることを優先した可能性があります。
若手や控え選手にとっては貴重な実戦の場
主力メンバーの多くがアジア大会への出場を見送る一方、アジア選手権から引き続き代表チームに加わっている選手もいます。
該当するのは、大塚達宣選手、河東祐大選手、西本圭吾選手の3人です。
3選手はアジア選手権では出場機会が限られていたため、アジア大会では実戦を通じて経験を積むことが期待されています。
また、アジア選手権で最終メンバー入りを逃した甲斐優斗選手も、今回のアジア大会に出場するメンバーに選ばれています。
主力を休ませるという目的だけではなく、これからの日本代表を担う選手に国際大会での経験を積ませる機会としても、アジア大会が活用されていると考えられます。
ロサンゼルス五輪を見据えた代表争いにも注目
2028年ロサンゼルスオリンピックに出場できる選手は12人に限られています。
日本代表には海外リーグなどで活躍する実力者が多く、最終的なメンバーに選ばれるためには代表チーム内での競争を勝ち抜かなければなりません。
その意味でも、アジア大会は出場機会の少なかった選手にとって、自分の力をアピールできる貴重な舞台となります。
大塚選手をはじめ、今回出場している選手たちがどのようなパフォーマンスを見せるのかは、今後の代表メンバー争いを考えるうえでも注目したいポイントです。
男子バレー日本代表のアジア大会はTBS系列で放送
男子バレー日本代表の試合は、地上波のTBS系列で放送される予定です。
9月29日の日本対カザフスタン戦は生放送され、10月1日の準々決勝は録画での放送となります。
さらに日本が勝ち進んだ場合、10月2日の準決勝は生放送、10月3日は3位決定戦または決勝のうち、日本が出場する試合が生放送される予定です。
大会終盤は日本代表の勝敗によって放送される試合が変わるため、視聴する際は試合日程とあわせて確認しておくと分かりやすいでしょう。
まとめ
今回は、アジア大会に石川祐希選手、西田有志選手、髙橋藍選手らが出場していない理由についてまとめました。
今回のアジア大会は五輪出場権が懸かっておらず、試合結果も世界ランキングのポイントには影響しません。
さらに主力選手の多くは長期間にわたって代表活動を続けており、クラブシーズン開幕も控えています。
そのため、主力を休ませながら、出場機会の少なかった選手に国際大会での経験を積ませる狙いがあると考えられます。
石川選手らがいないことだけで心配する必要はなく、今回出場している選手たちの活躍や、今後さらに激しくなる代表メンバー争いにも注目したいところです。
