「X(旧Twitter)で“いいね欄”が再び見られるようになるらしい」──そんな話題が2024年末から急速に広まり、SNS上では「恥ずかしい」「マジで困る」といった不安の声が飛び交いました。
しかし、2025年5月現在、X運営からの公式発表は一切なく、復活の兆しは見られません。
ではなぜ、こうした噂が信じられてしまったのでしょうか?
この記事では、「いいね欄復活」騒動の経緯や、広がった背景、そしてフェイク情報を見抜くためのポイントまで詳しく解説します。
「いいね欄復活」のウワサはほぼ誤情報。信じすぎ注意!
2024年12月、X(旧Twitter)で突如として話題となった「いいね欄が再び見られるようになるらしい」という投稿。
「また他人の“いいね”がのぞけるようになるの!?」と驚いた方も多かったことでしょう。
実際、この噂は瞬く間に拡散され、トレンド入りまで果たしました。
しかし、2025年5月現在、公式からの発表は一切ありません。
Xの運営アカウントやイーロン・マスク氏本人も、この件に触れていないため、信ぴょう性は極めて低いと言わざるを得ません。
そもそも「いいね欄」が非公開になったのは2024年6月。
これはユーザーのプライバシー保護やトラブル回避のための措置であり、今になって方針を逆戻りするとは考えにくいのが現実です。
なぜ“ガセ情報”が信じられた?拡散の裏にある誤解と構造
それでは、なぜ多くのユーザーがこの噂を本当だと思ってしまったのでしょうか?
きっかけとなったのは、「AHOOニュース」と名乗るフェイク投稿。
まるで本物の“Yahoo!ニュース”のような見た目だったため、冗談投稿にもかかわらず多くの人が信じてしまいました。
その投稿には「明日のアップデートで“いいね欄”が再び表示される」と書かれており、なんと1,500万件以上のインプレッションを記録。
SNSの情報伝播力の強さを改めて感じさせる出来事となりました。
さらに混乱を招いたのが、一部ユーザーによる「“非公開”ラベルが消えたように見えた」という体験談。
おそらくこれは表示のバグか一時的な仕様変更によるものとみられますが、SNS上ではこうした“違和感”が疑念を生み、あっという間に拡散されるのです。
ネット上の“仕様変更デマ”は今に始まった話じゃない
実は、SNSにおける機能変更に関する誤情報が話題になるのは今回が初めてではありません。
過去にも「リプライ機能がなくなる」「フォロワーの順番が変わる」など、根拠のない噂がたびたび拡散されています。
その背後には、“不確かな情報ほど広まりやすい”というSNSの特性が潜んでいます。
ネタ投稿や冗談が「事実っぽく」見えてしまうのも、ユーザー心理とスピード感のある拡散力が生む現象です。
結論|「いいね欄復活」は現時点で根拠ゼロ。惑わされず冷静に
現時点で、「いいね欄が再び公開される」という事実は一切確認されていません。
信頼できる公式ソースや報道機関も沈黙を保っている以上、この情報はネット上で独り歩きした“噂話”に過ぎないと見るのが妥当です。
今後、仕様変更が行われる可能性はゼロではありませんが、SNS上の憶測やフェイク投稿に過剰反応するのではなく、まずは冷静に情報の出どころを確かめる習慣を持つことが大切です。
「いいね」が見られる?と不安になったあなたへ
「過去に押した“いいね”、誰かに見られたらどうしよう…」
そんな声がSNS上にちらほら見られたのは、例の“いいね欄復活”デマが広まったタイミングでした。
けれど、心配は無用です。2025年5月時点で、X(旧Twitter)の「いいね欄」は非公開のまま。
他人のプロフィールから、どんな投稿に「いいね」したのかをチェックされることはありません。
それでも「なんだか落ち着かない…」という方に向けて、今からできるプライバシー対策をわかりやすく紹介します。
今すぐできる!“いいね”の見直しとプライバシー対策
SNSは気軽に使える反面、“いつどんな変更があるか分からない”という不安もつきものです。
だからこそ、「見られても問題ない使い方」を日頃から意識しておくのが安心です。
過去の「いいね」を整理する
自分のプロフィールにある「いいね」タブを開けば、これまで押した投稿が一覧で表示されます。
もし見られたくないものがあれば、タップして「いいね」を取り消せばOKです。
ブックマーク機能を活用する
「あとで見返したいけど、人に知られたくない」──そんな投稿は、ブックマークに保存しましょう。
この機能は完全非公開。自分以外には一切見えない安心設計です。
鍵アカウントに切り替える
プライバシーをより強化したいなら、「非公開アカウント」に設定するのも一つの手段です。
これにより、自分の投稿や「いいね」はフォロワー以外に見られなくなり、炎上や誤解のリスクを減らせます。
「仕様変更が怖い…」という人へ。備えるべきはココ
「今は非公開でも、いつか公開に戻るかもしれない…」
そんな不安もあるかもしれません。でも、安心してください。
Xのような大手SNSが、ユーザーの体験に大きく関わる仕様変更を行う場合は、必ず事前に公式アナウンスがあります。
突然“明日から公開”なんてことは、基本的にはありえません。
また、今後もし仕様変更が起きるとしても、ユーザー側で「公開/非公開」を選べるような柔軟な設定になる可能性が高いと考えられています。
実際、他のSNSでもプライバシー設定の自由度を高める傾向が強まっています。
不安に飲まれず、先回りして安心を手に入れよう
SNSは楽しく便利な場所であると同時に、「見られて困る情報をどう扱うか」が問われる空間でもあります。
“仕様が変わるかも”という不確かな情報に振り回されるより、
「見られても問題ない使い方をする」ことこそが一番の安心材料です。
不要な「いいね」の整理や、ブックマーク・鍵垢設定など、できることから少しずつ見直して、心から安心してSNSを楽しめるように備えておきましょう。
噂やデマに振り回されないために。今こそ身につけたい“情報リテラシー”
SNSが生活に溶け込んだ今、情報の波にどう向き合うかは、すべてのユーザーに求められるスキルです。
今回話題となった「いいね欄復活」のように、真偽不明な情報が一気に拡散されるのは、もはや日常茶飯事。
こうした中で求められるのが、“情報を見極める目=情報リテラシー”です。
デマに流されないためのチェックポイント
「これは本当の話?それとも誰かの勘違い?」
迷ったときは、以下の3つの視点で情報を見直してみましょう。
発信者の信頼性を確認する
情報を出しているのは、公式アカウントや本人確認済みの信頼できる発信者ですか?
なりすましやフェイクアカウントも多いため、まずはここが基本の見極めポイントです。
情報源が明示されているか
しっかりとした情報には、出典やリンク先、報道機関などのソースが示されているものです。
「らしい」「聞いた」「見た気がする」など、曖昧な表現には注意しましょう。
他のメディアでも報道されているか
信頼できるメディアが同じ情報を取り上げているかをチェックしましょう。
一つの投稿だけを信じるのではなく、複数の情報と照らし合わせることで、冷静な判断ができます。
“情報フィルター”を持とう。それがSNS時代の防御力
デマや誤情報に踊らされないために最も大切なのは、「なんでも鵜呑みにしない姿勢」です。
誰かの投稿を見て「えっ、マジ!?」と思っても、一呼吸おいてこう自問してみてください。
「それ、本当に裏付けある情報?」
この“立ち止まる習慣”こそが、SNS時代の強力な防御策となります。
話題に流されず、冷静に情報の真偽を見極めること。それが、自分のネットリテラシーを高め、安心してSNSと向き合うための鍵となるのです。
「いいね欄」だけじゃない。見直すべきは“情報との距離感”
結論として、2025年5月現在、「いいね欄」は非公開のままであり、復活するという情報は確認されていません。
ただ、今回の一件から得られる教訓はそれだけではありません。
情報はその“出どころ”を確認するクセをつけること
プライバシーに対する意識を常に持ち続けること
SNSと適度な距離感を保ち、使いこなす意識を持つこと
こうした姿勢が、自分を守り、SNSを安心して楽しむための“基盤”になります。
一時的な噂に振り回されるのではなく、正確な情報と向き合いながら、自分なりのSNSとの向き合い方を見つけていきましょう。
まとめ
結論として、2025年5月現在「いいね欄復活」は事実無根であり、信頼できる情報源からの発表も確認されていません。
噂の発端はフェイクニュース風の投稿やバグの誤解によるもので、実際の仕様変更とは無関係です。
今回の一件から学べるのは、「情報をすぐに鵜呑みにせず、出どころを確認する」ことの大切さ。
SNS時代を安心して過ごすためには、情報リテラシーを持ち、自分のアカウントや「いいね」などの行動も含めて常に見直す意識が必要です。